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第78話

「待ちなさいよ!」


 そしてギルドを出て行った。追いつける。本気見せてやる。扉を押し開けると誰もいない。

そんな馬鹿な。さっきは確かに。


 少年がマンガを読みながら歩いている。この子なら見たんじゃないかしら。さっきの三人組、マクチテ、コールテル、マテリスを。


「ねえ、君、さっき、ものすごいマッチョの人と、髪の長いおじいさんと、美男子剣士見なかったかしら?」


「ううん、みてないよ」


 そう言うとさっさと歩み去る少年。きっとまた会える。そんな気がするわ。どれだけ、離れていても磁石のように、引き合い、再会の福音が心の片隅に到達するはずだわ。


 あの雲、見上げた先にある蒼穹の中の雲があの三人の後ろ姿に見えた。


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