前へ目次 次へ PR 46/162 第46話 「え? もしかして……」 私はミンの耳に口を寄せ「盗聴?」と聞くとがくがく、何度もうなずくミン。あの野郎、そこまで手の込んだことをするなんて。 王子様のくせにやることがいちいちせこいわね。もう失望ものよ。 「じゃあね、ミン」 「はい、モリシス様、どうかご容赦を」 「いいわよ、気にしないで」 滑り止めの効いた高級な石なのか木なのかわからない階段を降り、裏口を目指す。珍奇なこともあるものね。誰にも会わないなんて。みんなどうしているのかしら。