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生きることは素晴らしい?

 6才になりました。


 頭や体のコントロールがうまくできない件ですが、私は悪くなかった。


 結果から言おう!

 父親のせいだった!!


 3才の時、前世の記憶が戻った時に何かがあった?

 オヤジがオレの頭を木剣で叩いたのだ。

 その時は母親が魔法で治療したのだがそれが発見を遅らせた。


 5才を過ぎた頃、吐き気や頭痛、歩行が困難になっていた。

 私はこの時明らかにおかしいと感じていたのだがやせ我慢をしていた。


 それがいけなかった。


 まず、母親が異変に気づきついで父親も事態を把握した。

 そこからはてんやわんやのおう騒動、母親が医者(治療士というらしい)を連れて来てのだが、

 自分には手に負えないと治療士はのたまう。


 それならばと父親が地方都市の有名治療士を連れて来て治療あたった。

 結果、私は一命を取り止めることができた。


 危なかったー。

 危うく転生してすぐに死んでまうところやった。


 父親が私を鍛える為に剣術を教えようとしたのが、そもそもの始まり。


 3才に剣術って早すぎるだろ!


 案の定、3才の私は木剣で遊びはじめそれを注意するために木剣で頭を叩いたのだ。


 注意に木剣って。

 せめて、ゲンコツにしろよ。


 その後、母親がそれを見ていてオヤジを怒りながら私を治療したのだ。

 その後すぐに治療士に見せていれば命の危険はなかったのだが。

 前世の記憶が戻った私が現れたためにその時はまったく泣かなかったので、大したことはないと判断されたのだ。


 父親と母親は、泣きながら我が子の無事を喜び、父親は私にさんざん謝った。


 そんな父親を見ていればたいして怒りも湧いてこず、


「命が助かったから、良いですよ。父さん」

 

 というと、また号泣された。


 しかし、体を自由に動かせるということが、これほど嬉しいとは思わなかった。


 これからはこの自由な体で生活できる。


 本当に良かった!



 そしてこの出来事が結果としてプラスに働いた。


 頭はすっきり、体は前以上に動かせるようになった。

 言語ははっきりと聞き取れるようになり、言葉もちゃんと話せるようになった。

 更に、読み書きも習得出来ていた。

 読み書きは母親が教えてくれたのだが怪我の為、まったく理解できなかったのだがちゃんと脳に残っていたようだ。


 その後、体もちゃんと動かせるようになったので、父親に頼んで剣術を教えてもらうことになった。


「剣術を教えてください。父さん」


 頭を下げる私に父親は涙を流しながら。


「わかった」と返事をくれた。


 後で、母親が頭の怪我の件があるから、父親は私に剣術を教えることはもうないと思っていたようだ。


 あー、体が自分の思い通りに動かせる。

 なんて素晴らしいのだ。

 言葉も読み書きもできる。


 生きてることは素晴らしい。


 私はこの世界で生きていけることに、本当に感謝した………


 

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