40才から4才って?
私は4才になっていた。
転生してすぐには前世の記憶は戻っていなかったが3才の頃に、はっきり3才の頃とは言えないが。
頭を強く打った時に記憶が戻った。
辺りを見渡せば知らない風景、知らない人たち、そして知らない人が私の頭を撫でていた。
最後の記憶は対向車が目の前に迫っていたことだけ。
あとはその先の記憶が全くない。
正確には目の前に知らない女性が頭を撫でながら、私の対面にいる若い男性に怒っているようだ。
かくゆう私は現状が把握できずにキョトンとしていた。
あれから1年がたった。
今ではこの環境に慣れつつある。
まずはここが現代ではないこと。
それは最初に記憶が戻った時にわかった。
なぜなら、若い男は(後に父親と判明)その手に木剣を手にし、若い女性は(後に母親と判明)頭を撫でていた時に、何やらゴニョゴニョ言っていたと思ったら頭の痛みがなくなっていた。
木剣に痛みが無くなるということはある小説やあるアニメを見ていればわかる。
ここは『異世界ですか?』
えっ、たんなる非リア充負け組男じゃないのかって?
オタクじゃないって言ってなかったっかって? えっと、少しアニオタです。
……はい。
そんなことより異世界ですよ、異世界。
いや~、あの時は人生終わったてたと思ったのに異世界に来るとは、しかも、転生して。
第二の人生を歩めるなんて。
人生捨てたもんじゃないね~?
あっ人生終わってたっけか?
ま、しかし、こうして転生したからには前の人生より楽しまなくては損というもの。
よし、前向きに生きて行こう。