突然の異常
その日、日本国諜報局局長の私、國定真之はいつものように食堂で昼食を食べていた。
すると突然館内に二つの電子音が鳴り響きました。
之は、異常発生時に諜報局員に素早く伝えるための警告音です。
館内で作業中の業者の方等に知られることが内容に、局員にのみ解る電子音と成っています。
今回は二つの超大国での異常が同時に伝えられています。今は日本時刻で12:15、それぞれの国の現在時刻は6:15と0:15です。どちらの国も夜間であり、通常なら大きな動きは無い時間帯です。
胸騒ぎを感じます。
そもそもこの警告音自体訓練意外で聞くのは初めてです。
急ぎ食事をかき込み、すぐに中央コントロールルームに行きます。
なに、緊急時にのんびり食事しているんだ!だって?
緊急時だからこのあと食事できるか解らないから食べられるときに食べておくのさ。
コントロールルームにつくと、誰もが深刻そうな顔をしています。
「両国の警戒レベルが急に上がったようだ。双方とも一部のミサイル基地で発射準備態勢に入っている。恐らく核ミサイルもだ。」
背筋が凍りました。何の前兆もなく、突如として核戦争の恐怖が目の前に表れたのです。