ブコウスキー「ちっちゃな原爆」への返詩(詩)
おお、おまえらにちっちゃな原爆をやろう
そんなに大きくなくて
国会が吹き飛ばせるくらいの
ちっちゃなやつを
だけど国会は解散しちまった
幸せの黄色いハンカチを吹き飛ばす程度のやつを
でもあの男はもういない
それから恋人をびっくりさせるようなやつを
おれにもやっぱり恋人なんて
いない
うん
これから言葉で食っていこうと考えているやつが
安物雑貨店で売りに出そうとしている
原子爆弾をやろう
(おれのパソコンはワープロつきだ)
ブルブル病の心臓と
クルクル病のめんたまと
11月生まれの
小銭を乞うて暮らす日々の
ちっちゃな原爆を
おれが幸せだと思うか?
おれの考えではあんたも不幸せだ
そんなわけで誰かが考えるように
誰か他の人間が使う前に
速達郵便で
おれに届けてくれ