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ユルイ日常+αバカ校とは

 空を見上げると、真っ青なそれの中を、ゆっくりと泳ぐように飛ぶ飛行機が見えた。周りに高いビルも無く、空を見るのに邪魔は入らない。ここでは空は、オレのもの。

 2、3歩歩いてフェンスに身を預け、下を見下げれば、弱小テニス部が整備もしていないコートでかったるそうに球を追っている。3組の松田さんは、ピアノのレッスンで休みらしいから、盗み見る気もしない。

 もう一度だけ、上を見ると、さっきの飛行機はとっくに視界からは消えていて、真っ青な空に浮かぶ真っ白な雲が、ただ、のろまなレースを繰り広げていた。


 空が 雲が 青が 白が


あ、何にも思い浮かばねぇや。



 「ねぇ、何考えてんの?」

 高校3年生にしては落ち着きがないその声に、振り返れば、そこにはヤキソバパンをくわえたナベキが立っていた。あ、口の横、青のりついてやがる。 「別にィ?空はオレを詩人にするなぁ、と思って。」

なに?キモイんだけど、とナベキがオレの横に歩いて来た。高いフェンスにオレとナベキが寄りかかるかたちになる。

 「雲ねぇ。あ、ソフトクリーム。ねぇ、シュウ君、ソフトクリーム!!」

 ナベキが『ソフトクリーム』型の雲を指差し、後ろでオレ等を見ていたシュウ君に叫んだ。なんでそんなにはしゃげるんだ?このバカ。

 「ん?あ〜、雲?素敵やね。」 シュウ君の気のない返事がコンクリの床を伝った。

 「あ、ナベキ、ここ。」

 シュウ君が自身の口元を指差して、青のりの存在を教える。今日はシュウ君、ご機嫌がよろしいようで。

 「あ、いっけね!」

 てへっと笑うナベキは正直キモイ。

 「ナベキ、キモ――ス」

 親指を立てて言うと、ナベキがなんだよう、と頬を膨らました。



 だってキメェんだもんよ。

はじめまして。岡山リサと言います。

皆さんから、続きが気になる、と言われるような、小説が書けるように、頑張ります!

ホームページで、ちょっと違う『アホと〜』を連載しています(こちらの方が、更新早めかと)。

http://my.peps.jp/1549

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