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叔母さんといちごの思い出

作者: 有未

 叔母さんへ。今年もお盆が近付いて来ましたね。お盆の命日にご自宅に行くと「こんにちは」と顔を出してくれそうで、今でも叔母さんはいらっしゃるように思えてなりません。


 私と叔母さんの思い出は数多くありますが、一番の思い出はいちごです。私の大好きないちご。叔母さんは良く宅急便でいちごを送ってくれましたね。私は母と弟と一緒にダンボール箱を開けて、ぎっしり詰まったいちごや、果物ゼリーや寒天ゼリー、お菓子などを見て歓声を上げていたのを覚えています。特にいちごは実家ではあまり買わない果物だったので、叔母さんのくれるいちごが宝石のように輝いていました。本当にありがとうございます。


 私が初めて会社に勤める時、両親以外の保証人が必要になりました。その時、叔母さんに相談したら快く引き受けてくれましたね。煩わせてはいけないと、書類を郵送しようとしたら、久しぶりに遊びにおいでと言ってくれました。私は叔母さんの言葉に甘えて、ご自宅に伺いましたね。そうしたら、茶の間のテーブルに載った大きなお皿にいっぱいのいちごがありました。私は本当にびっくりしました。そんな私に叔母さんは「うみちゃんはいちごが大好きだもんね、いっぱい食べてね」と笑顔で言ってくれました。あの時、私は泣きそうだったのです。覚えていてくれた、と。久しぶりに会ったのに、私がいちごを好きなことを覚えていてくれた。私は、本当に嬉しかったのです。いちごは甘くて、とてもおいしかったです。


 当時、私は会社でうまくやって行けるのか不安でした。他にも色々なことが重なり、心の重たい日々でした。その私の心の真ん中に叔母さんが差し出してくれた想い。私のことを覚えていてくれたという喜び。いちごの甘さ。もっともっと、叔母さんにありがとうと伝えたかった。


 今でもいちごを見ると、叔母さんを思い出します。今年のお盆の命日もお参りに行きます。天国から見守っていてくれると嬉しいです。


 叔母さん、ありがとう。

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