↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
嫌われようと努力したのに、今日も攻略対象に追いかけられています。  作者: 限界まで足掻いた人生/大場 雷怒


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
154/240

152話 混沌の盾と秩序の要塞

リリアーナ女王とカイは、千鶴の混沌の嵐の眼を突破し、砂塵の荒野を横断していた。嵐の激しいエネルギーを浴びたことで、二人の肉体は疲弊していたが、アザトースの要塞が間近に迫っている。


「リリアーナ様。嵐を抜けたことで、アザトースの論理的な追跡網から一時的に逃れられます。しかし、この先は大皇国の厳重な防衛領域です」


カイは、その人造の知性で、目の前の脅威を解析した。遥か地平線には、近代的な軍事技術が凝縮された、巨大な最終兵器開発要塞の輪郭が見え始めていた。それは、アザトースの究極の秩序を具現化した、鉄とコンクリートの塊だった。


「ノエマとミサキが、この要塞にたどり着く前に、儀式を始めなければならない」


リリアーナ女王は、クロード王子が残した運命の意志を胸に、速度を上げた。


北方の艦隊と「時の海賊」

同じ頃、東部沿岸海域では、千鶴の仕掛けた混沌の嵐を追っていた北方自由連合のヴォルク少将の艦隊が、嵐の中心に到達していた。


「少将!嵐の中心に、敵船を確認!20年前の記録と同じ、三つの渦巻きの旗です!」


「やはり『時の海賊』か。千鶴め、またしても過去の因縁を利用しおって!」


ヴォルク少将は、冷静に指示を出した。彼らが遭遇したのは、千鶴が混沌の触媒として送り込んだ、予測不能な力を持つ海賊団だった。


「攻撃目標は海賊団ではない!彼らが**『混沌の種』**を陸地、すなわちリリアーナ女王たちの運命の交差点に持ち込むのを阻止しろ!全艦、防衛陣形!」


海賊団は、千鶴の混沌の力によって、大砲の弾道を不規則に歪ませ、天候を操りながら、北方連合の艦隊を翻弄した。


「彼らは、戦闘そのものよりも、状況の不確定性を高めることを目的としています!少将!このままでは、我々が足止めされ、混沌の種が上陸します!」


ヴォルク少将は、苦渋の決断を下した。


「やむを得ん。この海域を**『隔離領域』とする。全艦、海賊団と共に自爆覚悟**で、混沌の種の上陸を阻止せよ!」


運命の交錯点

ヴォルク少将の献身的な行動は、リリアーナ女王たちが知らぬうちに、千鶴が送り込んだ新たな混沌から、彼女たちの運命を守る**「盾」**となった。


私たちは、カミの秩序が支配する要塞と、千鶴の混沌が具現化された海域という、二つの巨大な脅威の間に挟まれていた。


リリアーナ女王とカイは、アザトースの究極の論理が待ち受ける、鉄の監獄へと、最後の潜入を開始した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。