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嫌われようと努力したのに、今日も攻略対象に追いかけられています。  作者: 限界まで足掻いた人生/大場 雷怒


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115話 運命の交錯点:帝都の戦線

氷結山脈を後にしたクロード王子、リリアーナ、セバスチャンの三人は、盗んだ車両を駆り、大皇国(オウコクトウ)の帝都・暁(アカツキ)へと急いでいた。セバスチャンの提案した「旧陸軍中央研究所」での最終決戦は、カミの支配を打ち破る最後の賭けだった。


「クロード王子。追撃はありませんが、帝都の空気が異常です」


セバスチャンは、冷静に周囲の波動を探知していた。


「ミサキとノエマは、我々を追うよりも、別の獲物を見つけ、行動を開始した」


クロード王子は、千鶴の杖を使い、遠方の大皇国軍の動きを探知した。彼の顔に、鋭い緊張が走る。


「帝都の東部で、大規模な衝突が起きている。これは、軍内部の反乱ではない…カミの干渉だ」


秩序と混沌の衝突

クロード王子は、その衝突の性質を瞬時に理解した。


「ミサキとノエマだ。彼女たちは、我々を追うよりも、アザトースの秩序の要所を叩くことを選んだ。ノエマの人造の力と、ミサキの時の力は、アザトースの論理が組み込まれた大皇国軍にとって、最大の脅威となる」


千鶴の思惑は明らかだった。彼女は、クロード一行の封印計画を阻止することと同時に、アザトースの秩序を破壊することによる究極の混沌を望んでいる。ノエマたちの行動は、その千鶴の思惑通り、アザトースの支配を弱体化させ、この世界を予測不能な状態に陥れようとしていた。


「我々は、この混沌を利用する。ノエマたちがアザトースの注意と軍の戦力を分散させている間に、旧研究所に潜入する」


セバスチャンは頷いた。


「しかし、研究所は、ノエマの出生の地。彼女も、最終的には、あの場所にある**『知識のプロトタイプ』を狙うはずです。我々は、必ず彼女たちと研究所で再会**します」


「ああ。分かっている」


クロード王子は、私を抱き寄せた。


「レオンハルト殿下と本物のリリアーナは、まだ隠れ家にいる。我々の使命は、人類の運命を守ること。そして、ノエマたちが作り出す究極の混沌と、アザトースの論理的な怒り、この二つを同時に利用することが、運命の壁を完成させる唯一の道となる」


私たちは、帝都の東部で繰り広げられる激しい戦闘の音を背に、極秘裏に帝都・暁の地下、旧陸軍中央研究所へと潜入を開始した。カミとカミの道具、そして私たち人類の代表者が、それぞれの運命を賭け、同じ場所へと引き寄せられていた。

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