キャラクター紹介②
【人間族の愛澤健斗】
異世界転移した16歳の少年。異世界転生をして4か月は経っている。
言語については多少は覚えたものの、まだ一人でスムーズに会話できるレベルではない。ましてや、「交尾!グチョグチョにしてやる!」なんて言われているとは夢にも思っていないため、警戒心はゼロである。
ちなみに、この世界の男女比について「なんか男性の姿見えなくない?」と疑い始めているがまだ知らない。
【蝙蝠族・ヒナコウモリ種のルーミア】
血を吸わない方の蝙蝠族。親の財産を使い世界で初めて映画会社を作った人物。ルナに貸しているカメラの製造をいい感じにツギハギして既に何本の映画を上映している。
動画編集ができる魔法具は特注かつまだ世界に2つしかないので、他の映画の製作が全面的にストップしており、演者からのクレームが後を絶たないが、ケンちゃんと共演させるという嘘をついて誤魔化している。
ヒナコウモリ種は古くから道具を使用してオスとの交尾に励んでおり、まだそういう道具が発明される前は、痺れるキノコや頭の機能が低下する花の蜜を使用していた。
【獣人族・ネコ種のマリィ】
ケンちゃんの映画をみた女性。きっちりとした服装に黒髪のロングヘア、どこか硬質で真面目な雰囲気を漂わせる。ルナの城の近郊にある街で魔界魔導図書館の受付をしている。
以前は「オスは交尾ができればいいけど、無理かな……」と半ば諦めながら交尾本を読み漁っていたが、ケンちゃんと出会ったことで覚醒。
自分にできる範囲でケンちゃんの成分を接種し、ついには闇オークションにまで足を運ぶ始末。そのため絶賛金欠中。
【獣人族・ネコ種のガーベラ】
ケンちゃんの映画をみた女性。茶髪の短髪で、派手な服装を好み、どこか遊び慣れた雰囲気を持つ女性。
彼女の親はケンちゃんを拾い育てた魔狼の森の管理者であり、その立場から地域では一定の財力と権威を持つ。
基本的には同族のオスを好んでいたは、ケンちゃんの登場で「人間族のオスは襲っても引っかいてこないし、ネコ種のような性器にトゲトゲがない……最高か!?」と意識が大きく変わり今ではケンちゃんの子を産む以外のことは考えていない。
【エルフ族・エルフ種のフィーリア】
くたびれた服に身を包み、ぼさぼさの髪をした猫背のエルフ。猫背気味で歩くその姿はどこか根暗な印象を受ける。
かつて人間族のオスを探すために旅をした異端のエルフ。エルフ族のしきたりによって不老長寿に関する記憶は封印されているため、ケンちゃんの寿命は100年だと思っている。
オス以上に大切だと思える存在から、深い愛情や思いを受け取ったことで、他の魔族のように本能に任せて暴走することはない……が。
ケンちゃんが自分の似顔絵を描いてくれたり、物語を読み聞かせながら体を預けてくれるたびに、『きっとケンちゃんは私のことが好きなんだ!』と一方的に思い込んでいるのでたまにやらかす。
【爬虫類族カメレオン種のメーテル】
昔、アウラと共に人間族のオスを研究していた人物。界を渡り歩きながら知見を深め、その過程で得た情報を売って生計を立てている。表向きは冷静で感情を表には出さないが、実は人には口外できない特殊な趣味を隠している。
カメレオン種における交尾行動は、小一時間にわたって普段隠している全身を披露するという、他種と比べればオスへの肉体的負担は少ない方だが、一度でもオスに逃げられると、その瞬間から目の色が変わり、地の果てまでも追いかけてくる執念深いアサシンと化す。
<主人公を狙うペットたち>
【まるちゃん】
ルナの甘やかしによりふっくらと太った、狼のような外見の魔獣。
自分がこの城を統治する王女様……だと勝手に思っているだけのペット。幻覚の中ではケンちゃんと結ばれたことで“番”だと信じ込んでいるが、この先どうなるのかは不明。
戦闘力だけならペットの中で群を抜いているものの、策略やトリッキーな攻撃にはめっぽう弱いため、他を圧倒する“一強”とは言い切れない。
【ハムリン】
手よりちょっと大きいサイズのハムスターのような外見の魔獣。
ケンちゃんと初めて出会ったときに軽い手合わせをしたが、あまりに弱かった為、ハムリンの中でケンちゃんは「守ってあげたいお姫様」として認識されている。
姫を守る騎士としてケンちゃんのそばにいたが、アウラとの戦いで敗北を喫し、自身の不甲斐さを痛感。現在はスピードを極めるための特訓中。
騎士道を重んじているため乱暴はしないが、それはそれとしてケンちゃんとの子供は欲しい。
【ゴン】
二股の尾を持つ狐のような外見の魔獣。最大の武器であり、絶対の自信を持っていた幻術をエルフに破られたことにより自信を喪失中。
ちなみに、ゴンさんな幻術を駆使すれば小さなハムリンさえも人間の形に見せかけることができる。そのため、貞操を守る上で最も注意しなければならない生き物の一つ。
【キング&ティアラ】
以前までは城の中で唯一のオスということから、ルナをはじめとした魔獣たちに持て囃され、まさに王子のような扱いだった。
しかし、誰にでも分け隔てなく接し、すぐにでもやれてしまいそうで弱々しいちょろオスの登場により勢力図は一変。今や皆が夢中になるのはケンちゃんばかりであり、そんな現状を面白く思っていない。




