自然の変化/人類の進化編
「うーみーはーひろいーなおおきーなー」
『確かに例年より海の面積が2.3%大きくなりました』
「つーきーはーのぼるーしひはしーずーむー」
『正確には日、つまり太陽が昇っているわけではなく、地球の自転によりそのように見えているだけです』
「いやいや、今でも私は地球は平べったくて太陽がその周りを回っている説を押すよ」
・・・
「あれ?いつのまに富士山ってこんな低くなったの?」
『あなたが1年に1回日本に来て富士山の土や岩を一握りエベレストの山頂に置いてきているからじゃないですか?』
「それで標高-3776mになるのかな?」
『なりましたね。世間では記録と現実の相違があるとかで取り上げてられていましたよ』
「そうなんだ。それで?」
『結局は海面が上がったからだ、ということになりましたね』
「いいのかそれで...」
・・・
「ねえねえ、見てよメナ、最近のVRってすごいんだよ!」
『はい、あなたの見ているものはワタシにも見えています。昔の物に比べると発達しましたね』
「もうこれヴァーチャルリアリティじゃなくて第二の現実、セカンドリアリティの方がいいんじゃない?」
『実際そういう問題もありますよ。現実とVRの区別がつかなくなってどちらにいるのか分からず、法を犯してしまったり、どちらかでは出来ることをもう片方で試して死んでしまったり』
・・・
「最近はゴミの分別も楽になったね〜」
『ワタシとしては未だに人間味のあることをしているのに驚きですが』
「そりゃ人間だからね。でもプラス...チックだっけ、がなくなったのはちょっと残念」
『何故ですか?』
「プラ板っていう子供の喜びがなくなっちゃったからだよぅ」
・・・
「いのしし、やっと見つけた〜!次はし、し、しまうまは言ったっけ」
『はい、約3年前に』
「じゃあ...しか!鹿は?」
『まだですね』
「よし、鹿を探しに行こう!鹿ってどこにいる?」
『生息地を当てるのを含めてこのゲームの楽しみなんですよね』
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