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また会えるのだから

作者: 有無

幸運は運命として認めて

不運は運命として認めない。

世の中の人達は皆そう解釈してるに違いない。


去年、夫が不慮の事故で亡くなったなんて話を電話で聞いた私の精神は以外にも通常通りに機能していた。

専業にはならないで、働いていたのが不幸中の幸いだったのかもしれない。


あれから一年。

亡くなったのが去年の四月。

公園の桜の樹の下にあるベンチに座って他愛もない話を良くしたものだなぁって私を懐かしくさせる。

私達を夫婦にしてくれたこの公園の桜。


四月。

この時期は、出会いと別れの季節。

わざわざこんな季節に去ってしまうなんてね。

運命とかいうものなのかしらね?

だとしたら皮肉の籠った別れよね。

やっぱりどこかでは諦めたつもりでも諦められなかったのよ。


別れを告げる「さようなら」

でも忘れられないから会いに行くわ。

会えるときには、私の口から言えるか分からないけど。

今からおどけた「来ちゃった」を言いに行かないとね。


出会いを迎えたこの樹の下で。

桜と同じように散って、

あなたの前に舞い出るの。



時期尚早ですいません。

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