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前世の記憶が俺にサーガを奏でろと囁いている

作者: 詩月ミゲル

故郷をモンスターに襲われ家族とも離れ、吟遊詩人として幼馴染みのリリエラ(14)と旅をするトトナス(17)の物語。


その時俺は変な舞台に立っていた。

見たこともない大人数の人間たち、魔法を使っても難しい輝きを放つ照明。

極彩色の弦が6本しか無い楽器。


楽器は弦が少ないのに俺の竪琴より幅広い音域で音を奏でる。

足元のスイッチで音色まで変えられた。


俺は吟遊詩人のトトナス。

昨晩も酒場で英雄譚サーガを奏で明日の生活費をかせぎ今日も布団で眠れる事を感謝する旅人だったはずだ。


夢の中の俺は見知らぬ楽器を自在に操っていた。

楽団の一員らしく不思議な音のでる板や薄っぺらい打楽器を演奏する仲間がいて、中央には歌しか歌ってない男が立っている。


宮廷の楽団には通常歌い手はいないし、俺のような吟遊詩人は合奏する場合も基本的に2人とも楽器演奏する。

歌しか歌わないのは観客だけだ。


しかも音楽はどれも聞いたことのない旋律で、これを覚えたら俺も伝説の吟遊詩人になれること間違いなしだ。


必死で覚えようと脳を働かせる。

そうしているうちに感覚的なものになるが扉を見つけた。

この扉を開けたら全てが手に入る。

本能的にそう感じると俺は扉を開ける。

嵐の時の川みたいに激しい情報に俺は押し流されて目を覚ました。


「うわあああ!」


叫びながら飛び起きてしまった。


「兄ちゃま。大丈夫?」


隣で寝ている妹分のリリエラが心配そうに俺の顔を覗きこんだ。


「大丈夫だ。ちょっと怖い夢を見ただけだよ」


「どんな夢?」


起き抜けので頭がぼんやりしていたので適当にごまかそうとしたが、夢の内容を聞かれればすぐにその内容を思い出す。

俺は慌てて寝台の側に置いていた竪琴を手に取った。

ギターよりも元の数が多いが出せる音は少ない。


コードは無視して主旋律だけ指で追いかけた。


「兄ちゃま。かっこいい」


リリエラが拍手をする。

年齢は俺より3歳下なだけだがハーフエルフのせいか精神が幼い気がする。

そろそろ胸も膨らんできているのに常に俺にべったりだ。


ふわふわの柔らかいプラチナの髪に紫と水色のオッドアイが名匠の作った人形のように可愛い。

鈴を転がしたような声は歌うともっと可愛いのだが、楽器が弾けないのでいつも呼び込みやチップの回収くらいしかさせていなかった。


さっきの夢みたいに俺が竪琴だけ弾いてリリエラが歌ってもいいんだよな?

吟遊詩人は弾き語りが常識ではあるがそれが絶対のルールではない。


「リリエラ、今夜はお前が歌ってみないか?」


完全に覚醒した俺は前世の記憶を身に付けていた。

前世の俺は異世界のバンドマンだった。

開けた扉には音楽に関する記憶しか無かったがそれだけで十分だ。


前世の俺が知っている曲とこの世界に合った歌詞を組み合わせ替え歌だが即興で1曲作る。


英雄の帰りを待つ恋人の歌だ。

この世界には楽譜がないので紙に大まかな音階と歌詞をメモした。


ちなみにこの世界には楽譜は無いがいい曲は英雄の像と共に歌碑が作られる。

その為吟遊詩人は識字率が高いのだ。


リリエラは文字が読めないので俺が先に歌って、続けて歌わせて曲を覚えさせた。

今晩のシメはこの曲にしよう。


他の曲もアレンジを加えていく。

そろそろ次の町に移動する頃かと思ったがもうひと稼ぎできそうだ。

吟遊詩人が酒場で一晩に奏でる曲はだいたい6曲。

間にストーリーを挟んだり調弦をして2時間程度のショーとなる。

客入りに合わせて間に休憩を挟んだり延長したりとまちまちだがこれで安宿の宿賃と明日の食費が賄える。

酒は気前のいい客が奢ってくれたら飲める。

ギャラは現物支給も珍しくない。


町によっては酒場側が一晩いくらで雇ってくれるときもあれば完全に飛び込み営業で失敗する日もあり完全にその日暮らしだ。


ごくごく稀に町や店の専属楽士として給料を貰っているヤツもいるがかなりレアである。


貴族のパトロンも1人だけ作っても暮らせる援助が貰える事は少なく、いくつかの町をローテーションして回ってなんとか暮らせる者が多い。

しかしパトロンがいればその町に根を下ろせるので家族を作る者も少なくない。

女性の吟遊詩人だと部屋を与えられて愛人を兼ねていたり夜の接待役を兼ねている場合もある。


俺みたいにレパートリーが多くない若手は飽きられるのも早いので1週間くらいで次の町に移動するのだ。

同じ町に滞在する場合も数日で店を変えないと飽きられる。

今のところリリエラに夜の仕事をさせることもなく俺の竪琴1本でやっていけているが何度か気持ちが揺らいだことはあった。


ビュイーン


「きゃーっ」


エレキギターのノリで鳴らしてみたら結構雷っぽく伝わる音が鳴った。


ピシュっ


ボッ


キィン


竪琴は意外とSE系が強いことが判明した。


金に余裕のある日や祭りで楽士が何人も集まる時に他の吟遊詩人の演奏を聞くこともあるがこんな効果音が出せるヤツはいなかった。


ちなみに竪琴の主な演奏方は最初にきっちり調律をして、後は適当に鳴らすだけだ。

この調律がキモで、4弦ぐらいを1グループにして調律し、序盤は手前を軽く鳴らす、中盤は真ん中を大きく取って、山場は端の弦を高めに纏めておき、終盤は再度手前に戻るといったように使い分ける。

弦ごと張り替えたり、竪琴を複数持っていたりスタイルは様々だが、楽器としての感覚はDTMに近い。

楽譜や楽器としての音階のルールが確立していないのでかなりフリーダムで場を読む事が重要なのでクラブDJになったような気分だ。

楽器は弦楽器なのでギタリストとしての技術があってこそ会場を上げられるのだがDJの気分とはこれいかに…

滝の近くなら練習の音は聞こえないだろう。


今夜は成功する確信があったのでランチはちょっと贅沢に牛肉入のシチューを頼んだ。


「きゃーお肉ー久し振りー」


「鶏肉や腸詰めならたまに食べてるだろ?」


なんか俺が普段食事をケチっているかの如くリリエラが喜んだので思わず愚痴ってしまったが、俺も牛肉を前にテンションが上がっていた。


大丈夫。今日成功したらビーフシチューは毎週…いや毎日でも食べれるようになる!


鳥も腸詰めもポークチヨップも、憧れのステーキだってとにかく毎日肉が食べられるようにしてやるからなと俺は心の中でリリエラに語りかけた。

口に出すのは恥ずかしいし、辛気くさい雰囲気になりそうだし…


そして午後は滝の麓で思いっきり効果音の練習をした。


記憶はあっても指は練習しないと追い付かない。

今回は姫君の旋律の代わりにCコードを入れたのでこの部分もとにかく反復練習だ。


「すっごーい!これ絶対に都でも大丈夫だよ」


吟遊詩人にとって都は激戦区だ。

酒場も貴族も大商人も数が多い。


「おーっし。あとちょっとここで稼いだら次は都を目指すか」


予定では今日を最後に夜行馬車(漁港行きの荷馬車だが行きは運ぶ物が無いので人が格安で乗れる)に乗って港町を目指す予定だったが、王都に目標を変えた。


港町は最新の技術がすぐ盗まれるので内陸ルートで都を目指す事にした。

稼ぎは少ないが技術の流出は少ないルートだ。


港町の人間は羽振りがよく酒場も多く、流通が活発なので情報の流れも速い。

娼婦も多いので今回閃いた歌手と演奏者を別にするスタイルなんて一晩で広まって、一週間後にはそこらじゅうに兼業歌手が溢れるだろう。


擬音の弾き方にはコツがいるがこれも似たようなことならすぐに広がるだろう。


一方で内陸部は港町からの荷物が運ぶ事もあるが基本的には農家が中心で街道沿いに宿場町がある程度だ。


だいたい馴染みの吟遊詩人がローテーションで訪問しており、たまに違う顔ぶれが訪れる。酒場の数も少なく、先輩がいたら譲るのが暗黙のルールなので昼の食堂や公園で路銀を稼ぐしかない。

後から先輩が来た場合は1曲合奏したら後輩は帰るが最後の曲のチップは後輩が多目に取ってもいいというルールもある。


その後通しで全体の流れを確認したら店内で簡単なリハーサルだ。

演奏を始める前に今日はこんな演奏をしますよと短くまとめて宣伝になる。

リリエラにも曲のサビの部分を歌わせた。


夜を告げるの鐘がなれば演奏会スタートだ。


まずは低音で軽くリズムを取って客の注意を引く。

たまに短い旋律を交え、だんだん英雄譚序盤の定番である侵略のメロディーに繋げていく。


通常ならばここですぐ「時は昔、魔王がこの地を脅かしていた時代」とストーリーパートに入るのだが、今日は多目に溜めて雷のような旋律を最後に入れてみた。


店内の注目が一気に集まる。

そしてそのまま口上を述べると、姫が拐われ幽閉されるまでの物語をリズミカルに歌う。

姫パートはリリエラが歌うデュエットだ。


ここまでの時点で収入が倍だった。特にリリエラとのデュエットでさらに倍にチップが増えた。

これは一晩で目標金額が貯まるかも知れない。


続いて英雄が目覚め仲間と共に魔王の城を目指すパート。

名乗りを上げる仲間たちのパートは場が上がっていれば酒場の客がノってくる、その後の方針を決める重要なパートだ。

ここでノリが悪いとその後も盛り上がらないので早々に魔王を倒し別の曲を弾くなどで方向を変えなければいけない。


「♪いざ魔王を倒しに我と参ろう~」


「♪わ・た・し」


このパートの先陣を切るのはリリエラだ。

名乗ると同時にかっこいいジングルを弾く。


「♪お・れ・だ」

次に名乗るのはだいたいその日一番酔っ払ってる男だったが、今日はいきなり3人同時のコーラスに、なった。

再び派手なジングル。


客の手拍子もいつもよりノリがいい。


3回の仲間募集コールで店内にいる全員がレスポンスをくれた。

嬉しいのでジングルも最後はちょっと派手にした。


「みなさんのお陰で英雄に仲間が集まりました」


これも英雄譚では定番のやり取りだ。


次は戦いのパート。

ここはストーリーを読み上げるパートで、演奏を休めてもよいのだが速いリズムの低音を一定感覚で刻む。


デデデデデ…


本当はもう1オクターブ下げベースのような音色にしたいが今日は通常の低音弦だ。

今まではあまり低音に興味がなかったので今後の課題となる。


途中に高音で剣をはじく音を再現したような高音を挟んだので臨場感に溢れるシーンに仕上がったと思う。


続いて6曲まるごと北方の英雄伝説にする場合の前半の山場曲、ガーゴイルとの戦いを弾き始める。

この曲にも定番の歌詞やコールを入れるポイントがあるのだが、今日は歌詞なしで異世界ロックバージョンを演奏をした。


「グェー!」


「キェー!」


俺が歌わなくても原曲のコールを入れるタイミングで酒場の客がガーゴイル役をやってくれた。


しかもグェーコールはいわゆるデスボイスでキェーは高音のヘビーメタルシャウトだ。

異世界でもこういう音にはこう叫ばずにはいられないものなのだろう。


せっかくだしヤマはヘビメタばりの早弾きをかまそう。


キュロキュロキュロキュロ…


キュイン!


さすがにエレキのままの音は無理だが若干キュイーーンの部分も再現できた。


この曲が終わると小休憩だ。


「トトナス。今日は最高の演奏だぜ」


「あんな速い曲ははじめて聞いたよ」


「リリエラちゃんの歌声が天使すぎる」


みんな思い思いの感想を教えてくれた。



後半はこれまでのあらすじを語った後、魔王との戦いの歌。続けて凱旋の歌。最後にリリエラが歌ってお開きかな。


俺は心の中のセットリストを確認する。


前半の感想を聞き弦の調整を終えると酒場の客も増えてきたので後半をはじめる頃合いだろう。

選曲がいいと休憩中に店の外に出て知り合いを連れてくる客もいるようなので休憩はちょっと長めに取った。


あらすじは基本的に語りだ。要所要所に短い演奏や今回は効果音を混ぜつつ竪琴は伴奏程度でとにかく語る。


時間にして10分そしてそのまま流れるように魔王との戦いへ入る。

低音を歪ませ時おり稲光をイメージした効果音を入れると客の食い付きがいつもと全然違う。

店内はほぼ満員だ。


「♪竜のような鱗に覆われた金色に光る目が勇者を睨む~」


デーンデーンと低いリズム。

魔王の登場は定石通りの入りだが、ここからのバトルはガーゴイル戦同様の早弾きで攻める。

後半から聞きに来た観客は演奏技術に驚き、連れてきた客はどや顔で満足そうに聞いている。

魔王との戦いは客が合いの手を入れるパートは無いので、思い思いに聞き入る曲だ。


キィーンと高音を響かせた後に中音域を中心にした魔王の断末魔。

そして解放を思わせるアルペジオ。

戦いが終わり凱旋の曲が始まる。

客が満足していれば手拍子や口笛で迎えられ、そうでもなければまばらな拍手で終わる今夜の総決算である。

手拍子が少ないと演奏を早めに切り上げる事もあるが、今夜は割れんばかりの拍手と手拍子で迎えられた。


「トトナス。聞いたこともない演奏をだったぜ」


「ずっとこの町にいてくれよ」


「明日は最初から聞きに来るぜ」


とにかく称賛の嵐だった。

吟遊詩人になって5年。ここまでウケたことはない。


「ありがとう」


そういって俺は手を振った。



英雄譚が終わるとポツポツと帰りだす客が出てきた。


「あと1曲やるけど聞かないのか?」


「明日の仕込みの途中だったからな。明日は最初から聞きに来るよ」


そういって観客は俺にチップをくれた。

通常中銅貨数枚が一般的なところ小銀貨1枚。

珍しいということはそれだけ価値があるのだ。


夜も更けて来ているので最初からいた客の半分くらいは帰り支度を始めていた。


「えーっせっかく私が歌うのにみんな帰っちゃうの?」


「みんな明日があるから仕方な…」


不満げに頬を膨らますリリエラを宥めようとした時…


「なんだってー!?」


観客が一気に振り返った。


「ちょっと待て!帰ったやつよんでくる」


「リリエラちゃん楽器弾けたのかよ」


ざわつく周囲。


「いや、俺が伴奏してそれに合わせて歌う」


「そいつは珍しいな」


帰ろうとした客が葦を止めた所で俺はリリエラが歌う曲の前奏を弾き始めた。


シメにぴったりな緩やかなラブソングに観客が聞き惚れる。

演奏だけしていればいいので少し余裕のある俺は辺りを見回しながら客の表情を見て満足した。


最終的におまけの1曲だったのにリリエラは俺がもらったチップと同じくらいを1曲で稼いだ。


「すっごーい!見たことない数の銀貨だよ」


結局これは初日ボーナスだったので、次の日からは銅貨が中心になったが、それでも大銅貨が多くてこのまま王都まで馬車に乗ってもオツリがくるくらい稼げた。


金額が多いので手数料は惜しいが両替屋へ向かう。

リリエラを連れていくと金貨にはしゃいで危ないので、宿で荷物番をしてもらっている。


俺も金貨を見るのは始めてなのでかなり落ち着かない。落とさないように財布をしっかり首にかけた。


「リラエラにも財布を用意させた方がいいな」


いつもは俺が財布を管理していたが金額が多いので2人で分散して持った方が安全だ。

俺は布袋を2枚賈って、金貨を二重底の部分に隠せるように細工した。

同じ細工を自分の財布にも施す。

3日間で稼いだチップは小金貨2枚と後は大銀貨1枚、後は数日しのげる程度の銀貨と銅貨になった。

もっと稼げたら金貨を持つのも危ないので換金性の高い宝石を買うとかさばらずに財産を管理できる。

今回もお小遣いを詐欺みたいなくじ引きや怪しい寄付に使ってしまったこともあるのでリリエラの分は金貨より宝石の方がよかったかもしれない。


「うーむ」


少し考えて俺はリリエラに渡す予定の財布から大銀貨1枚取り出すとそれで買える一番いい宝石を買った。

取り分は普通に山分けして半端に1枚あったので今回は彼女に多めに渡そうと思った分だ。


この辺りは宝石の鉱山が近いので都より安く買える。

大銀貨1枚で研磨済の石を俺は買った。


それから俺の財布から小銀貨1枚を取りだしペンダントトップと丈夫な紐を購入した。

貝のように宝石を挟めて紐で縛るとしっかり固定出来るようになっている。

銀貨より絶対こっちの方が喜ばれるよな?


後は次の町までに必要な食料と新しい靴下を買って俺は宿に戻った。


リリエラは俺が思って以上にペンダントを喜んでくれた。


「兄ちゃま。ものすごくうれしい。私宝石が持てるなんて考えたこともなかったよ。えへへキラキラしてるね」


窓にペンダントをかざして宝石に負けないくらいキラキラした笑顔をでそれをしばらく眺めていた。


次の町でも俺たちの評判は上々だった。


都に近づくにつれチップもどんどん増えていってなんかもう笑いが止まらなくなり、にやけすぎて盗賊に襲われたりもしたが、1曲演奏したら見逃してもらえた。


今回都に到着したらまずギルドの貸金庫にダッシュしたくらい儲かったのだ。


「兄ちゃま。このまま都に住むの?」


「それもいいけどやっぱり俺は吟遊詩人だ。もっと世界を周りたいかもな」


馬車を買えば今よりずっと旅が楽になる。


今は拠点もなく好きな場所まで徒歩で移動して、気が向いたら都に戻っているが、都を拠点にして計画的に演奏しにいくことも可能だ。


曲のストックも前世の記憶があれば一生問題ないレパートリーがある。

ほとんど異世界のヒット曲だが、吟遊詩人自体が歌碑でレパートリーを増やしていくものなので歌碑をまとめた辞書を貰ったと思えば問題ない。


「なんか兄ちゃまの存在がサーガみたいだね」


ニヤリと俺は笑った。

この後究極の楽器作りに目覚めたり、リリエラが歌って踊れるアイドルになったり、魔王を倒す勇者の一行に加わってサーガを作詞作曲するかもしれません。

続きを書くかわからないのでとりあえず短編で投稿します。

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