終結との出会い
大分県警の刑事から電話がかかってきた翌々日、再び電話がかかってきた。「事件解決しました。」それだけを言い、「詳しくはメール送りますので。」そう言って電話が切れた。数十分して一通のメールが来た。内容は以下の通りだ。
From: oita-keisatu.ikka42@ezeb.ne.jp
To: keisityo-keisatu.ikka35@gmail.com
Date: 2017.10.3 10:21
先ほどお電話しましたが、事件の方は解決しました。以下は事件の概要です。
まず大分県別府市の温泉旅館「咲里の丘」の浴槽で佐々木警部補が被害者を発見する。翌日に佐々木警部補が帰られ、被害者が亡くなる。その翌日に死因が撲殺であると分かり、警部補から医療系の診療用バッグではないかと提案があり調べてみると診療バッグE31でした。E31を持っている医者で事件時のアリバイがない人が三人おり、接点等を調べてみると中駄有次医師が怪しいということで話をしてみると自供しました。
事件本体は輸血しようとして診療バッグを置こうとしたら滑って頭に置いてしまった。驚いた中駄は急いで輸血の血を診療バッグに片付けた。証拠を残さずに帰ろうとしたら山口から出血が激しいことに気付く。どうにか誤魔化そうと赤色の絵具を混ぜた水溶液を浴槽にばらまき家に帰った。
佐々木警部補のおかげで事件解決ができました。ご協力感謝します。
ただの事故だったのに誤魔化そうとするから殺人と業務執行妨害の二つが罪になってしまった。佐々木刑事はそのメールを見ながら饅頭を食べていた。




