1/62
遺体発見と事件の始まり
大分の温泉旅館に警視庁捜査一課の佐々木勲警部補は来ていた。佐々木刑事はお目当ての温泉に浴衣姿でのんきに鼻歌を歌いながら向かった。彼は温泉の目の前にある料理部屋で作られている今晩の料理に目を持っていかれていた。気を温泉に戻した佐々木刑事は男湯に向かった。
脱衣所で服を脱いだ佐々木刑事は鼻歌交じりでお風呂場の扉を開けた。佐々木刑事の目の前に広がっていたのは赤い水の海だった。その真ん中に一人の男性が裸でぐたっとした状態で倒れていた。驚いた佐々木刑事はすぐに服を着て、脱衣所の目の前のにある料理部屋に駆け込んだ。そして男性が亡くなっていることを伝え、警察と救急車を呼ぶように言った。