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harem!〜カオス煮、いっちょ上がり!〜  作者: nyao
o 女の子とご主人様と神狩りと
993/1098

 ど?-599. 痛み過ぎて、痛み在りて

全話の、キスケとスヘミアにボロボロにされたレム。土下座の甲斐もなく、前進ず他ボロ。


「……痛い。もうなんつーの? 体中が痛いんですが」



「……」



「止めて!? アルア、今俺に触るのはお願いだから止めて!?」



「……(じー)」



「だ、駄目だぞ? 駄目だからな? 幾らそんな期待の籠った目で見つめてこようとも、今触れられると――」



「……(ちょん)」



「ぅ、ぎゃああああああああああ!!!!????」



「……!(びくっ)」



「痛ぇ! 痛いよ、何すんのアルア!? だから触るなって言っただろ!? つかアルアじゃない他の奴だったら半殺しにしてる所だぞ、おい!?」



「……(じー)」



「だ、何だ、その気体に満ちた目は。ま、まさかまた――」



「……(ちょん)」



「ぎゃああああああああああ!!!!!!!!」



「……!(びくっ)」



「あ、アルア? 見て分からないかな? 俺、今、身体のあちこちが痛いの、それはもう猛烈に痛いの。つかけが人。分かってる?」



「……(こくん)」



「……ったく、キスケとスヘミアの阿呆どもめ。俺相手に本気になって勝てるわけがないだろうが……――当然、俺が!」



「……?」



「フルボッコにしやがって。……あとで覚えてやがれよ」



「……(じー)」



「特にスヘミアの奴、途中から調子に乗りやがって……何が『跪けっ♪』だ! 『ほら、私の足、舐める?』だっ!! ふざけんなコンチクショウ!!」



「……(じー)」



「くそっ、どいつもこいつも所詮同類かっ! 俺をいたぶって楽しんでるのか、楽しいのかっ!?」



「……(こくん)」



「――?」



「……?」



「はて? いま、アルアが凄い所で頷いたような気がしたんだが……俺の気のせいだな、うん。気の所為、気の所為」



「……?」



「まさか俺の心のオアシスたるアルアが俺をいたぶって楽しい?」



「……(こくん)」



「――とかで頷くとかないよなー、あははははっ」



「……?」



「あはははは、……はは、は……」



「……(じー)」



「ちょい待てアルアッ、今のどういう事!?」



「……?」



「くっ、その首を傾げる仕草も――だがっ、今の俺はそんな愛らしい仕草になんて決して騙されないぞ!!」



「……(こくん)」



「そ、そうだ。アルア。素直に答えればいいんだ。……そそそ、それで今のは一体どういう意味なんだだだ???」



「……いたぶるのは楽しい?」



「いや、楽しくないぞ? 誰に言われたのか知らんが、いや大凡見当つくけど、いたぶって楽しいとか、それは無いからな、アルア?」



「……でも男のヒトはいたぶって楽しんでいた」



「――……あ?」



「……?」



「……は?」



「……???」



「――よし、ちょっと世界中の奴隷商人、全て消してくるか」



「……だから、楽しい」



「や、待て、アルア。それは待つんだ、大いに待つんだ」



「……?」



「――なあ、アルア? ヒトをいたぶって楽しいとか、そういうのは断じてないんだ。絶対に、そんなこと有っちゃいけないんだ」



「……?」



「だから、ヒトをいたぶって楽しいとか、そういう事は今後絶対に言わないでくれ――……お願いだから」



「……(じー)」



「……」



「……はい」



「うん、ありがとな。アルアはやっぱり良い子だな。どれ、頭を――」



「……ゃ!」



「ははっ。なあ、アルア。こう言う時は素直に撫でられておくものだと思うぞ?」



「……?」



「ま、いっか」



「……(じー)」



「ん? アルア、どうかし――」



「……(ちょん)」



「ぎゃああああああああああ!!!!!!!!」



「……!(びくっ)」



「だっ、だからアルア!? どうして触ってくるわけ、突いてくるの!? 正直もう痛くて痛くて泣きそうなんだよ、俺? 日頃から痛みに慣れてない俺じゃなかったらもう悶絶モノ、いやショック死しててもおかしくない痛みだよ、コレ? 何と言ってもスヘミアの大馬鹿が痛覚――いや触覚を数倍に跳ね上げたまま放置していきやがったからな!」



「……(じー)」



「でもこんな痛みでも何処ぞのメイドもどきの所為とか他色々で慣れてる俺がちょっぴり悲しい」



「……(じー)」



「あ、アルア? だからと言ってもうつついてくるのはなしな? 無しだぞ、駄目だぞ? ほ、本当に痛いんだから――」



「……(ちょん)」



「ぎゃああああああああああ!!!!!!!!」



「……!(びくっ)」



「はぁはぁはぁ、――アルア!? 俺を殺す気か!!」



「……?」



「もうこうなりゃ――……あん?」



「……?」



「――アル、……アルーシア、どうやらちょっぴりお客サマみたいだ」



「……(こくん)」



「ちょっと相手してくる。今回のは少し厄介だから、まあアルアは前回みたいにちょいとお留守番しててくれると嬉しい、かな――?」



「……(こくん)」



「うん、良い子良い子」



「……(こくん)」



「――じゃ、アルア。ちょっと行ってくる。なぁに、阿呆クゥワもどき相手程度だ。すぐに戻ってくるさ」



「……(ふるふるふる)」



「何ソレ!? つまりそれって俺に戻ってくるなって事!!??」



「……(じー)」



「アルアー!!!!」




続いてる?

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