ど?-597. ときどき、“アルク”
・・・・・・なにかもう、自分色々と駄目です。
昨日も夜更新とかほらふきましたし。……ちょっぴりだうなーな気分の時期。
「……な、なあアルア?」
「――」
「アルア、アルアってばっ」
「――」
「おーい、アルア? お願いだからもういい加減、何か反応してくれると俺は嬉しいなーなんて」
「――」
「う、うぅ。……アルア、一体俺が何をしたって言うんだ」
「――」
「このむごい仕打ちは? 何故? どうして? せめて理由だけでも教えてくれよ、なあ?」
「――」
「アールーアー?」
「…………じゃ、ない」
「ん? 今、今何か言ったか、アルア!」
「“あるあ”、じゃ、ない………って言った、の」
「アルアじゃない?」
「…………ぅん」
「え、でも、――と言うよりもアルアって呼べって言ったのはアル……アルーシアだよな?」
「……そうだけど」
「――?」
「……なに?」
「いや、……アルーシア、何かいつもと雰囲気違わない?」
「――」
「あ、いや。別にそれが悪いって言ってるわけじゃなくて。あ、どちらかと言えば今の感じの方が俺は好きかなーとか、まあ前の感じも捨てがたいかな、なんて事を考えてるわけじゃ決してなくて!」
「……」
「なんでもない。うん、別に何でもないんだ。俺の気のせい――気の所為だ、……よな?」
「……そう、だね。………………――の、気の所為」
「……」
「――ぅ」
「いや、やっぱり何かいつものアルーシアと違うな」
「……」
「――はっ!? さてはお前、」
「……ゃ」
「テメェ、“燎原”かっ、何、アルーシアの身体を乗っ取ってやがるッ!!」
「――」
「……て、あれ? もしかして俺、何か間違えた?」
「――」
「あっ、ご、ゴメンな、アルーシア。誰もあんなのと一緒にされたくないよな、そうだよなっ。俺が悪かった、今のは全面的に俺が悪かったから。お願いだから機嫌直してくれ」
「……ぇぃ!」
「あイタ――て、全く痛くないけど、いや心がすっげえ痛いけど、……アルーシアに殴られた!?」
「……これで許――」
「ホントか!?」
「――して上げ、……うん」
「そっか、そっか! 流石はアルーシアッ、何処かの誰かと違って心が広いな、うん!」
「……別に、」
「そんな謙遜しちゃうところもアルーシアらしいけどなっ」
「……」
「とっ、……所でさ、アルーシア」
「――?」
「何か、普通に話してくれてるけど、俺の事、もう許してくれた?」
「……」
「あ、いや! うん、アルーシアが怒ってたのは重々分かってるよ、俺。……や、何怒ってんのかさっぱりだけどさー。いや、そもそもアルーシアって怒ってたのか?」
「……」
「あ、いや、今のは何でもない。独り言だから気にしないでくれ。――お願いします」
「……うん、分かった」
「そっか! それは良かった。そ、それから俺の事を許し、」
「……それも許すから」
「そ、それは良かった! うん、本当に良かった!!」
「……」
「あ――っと。あー、でも今後の為、ついでに聞いておきたいんだが、……アルーシア、結局何を怒ってたわけ?」
「……」
「あ、アルーシアが言いたくないって言うんなら、別に無理に聞き出そうとは思ってない訳で、」
「……別に、ちょっと家族会議中だっただけだから」
「家族――?」
「……なんでもない」
「よく分からん――が、けどアルーシアは俺の事、許してくれたって事で良いんだよなっ?」
「……うん」
「そっか、それなら細かい事は良いや! うん、アルーシアが今まで通りってんなら俺は――」
「――ぁぅ、も、限界……」
「――限界? アルーシア、何が、」
「……“あるあ”」
「――は? え、……?」
「……“アルア”」
「あ、うん。まあアルーシアは“アルア”だよな。と言うか、さっきは駄目って言ったのにやっぱりアルアって呼んだ方がいいとか?」
「……(こくん)」
「ん~? どうにもアルーシア、いやアルアの考えてる事が分からないんだが、」
「……(じー)」
「あ、いや、別にアルアって呼ぶのが嫌な訳じゃないし。まあアルーシアがアルアって呼んでほしいって言うのなら俺に否はないしな」
「……(こくん)」
「あー、……でも、何かようやく普段通りのアルアに戻ってくれたかと思うと、どっと安心して腹が減ってきたなぁ」
「……ご飯」
「そだな。アルア、ご飯、食べに行こうか。デザートは甘いものだぞぅ?」
「……(こくん)」
「じゃ、行くべさー」
「………………――『レムのバカ』て、言ってた」
「――ん?」
「……(ふるふる)」
「……? ま、いっか」
旧アルーシア(?)ことアルク。
時々、レム君恋しさに出現するらしい。
……何か、“レム”を打ち間違えて“えむ”って打ちかけた(汗)