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harem!〜カオス煮、いっちょ上がり!〜  作者: nyao
o 女の子とご主人様と神狩りと
977/1098

 ど?-594. 説得中……失敗した。

アルーシアの誤解(?)説得しっぱいしました。

「――なあ、アルア、ちょっとそこに座りなさい」



「……もう座っています」



「良いから、座りなさい」



「……(こくん)」



「お話があります。真面目な話です。今日はおふざけ一切ぬきの、真面目な話をしようと思う」



「……(こくん)」



「アルア、アルアにはどうしてっっっっっっも、言っておかなきゃいけない事がある」



「……?」



「先ずは、アルア。今俺がしてる事について、どう認識してる? ――言っておくが拉致監禁とかじゃ、断じてないぞ?」



「……三人?」



「世の中偶然という言葉がある。そして俺は道端で倒れている女の子を放置しておける程鬼畜じゃないんだよ」



「……(こくん)」



「と、言う訳でジェニファ、ミョニルニ、ステファを宿屋にお持ち帰りしたのはやんどころない事情からであって、決して下心とか、上心うわごころとか、中心なかごころとか、不純な動機は一切御座いません!」



「……(じー)」



「疑うかっ、アルア! だがっ――この俺の澄んだ瞳を、そして垣間見える心の深淵を覗くが良いッ!!!」



「……(じー)」



「どうだっ、俺にやましい所は一切ないっ。そして恥じる所もなければ隠すべき事も一切ないッ!」



「……(じー)」



「……」



「……(じー)」



「――止めて良ししてそんなじっと見られると照れるじゃないか」



「……(じー)」



「ふっ、遂にアルアが俺の美貌にとりつかれてしまったのか。だがソレも仕方がないっ!」



「……(ふるふる)」



「……」



「……(ふるふるふる)」



「……ぉ、おっと。今はおふざけしてる時間じゃなかったんだったな-、うん、そうだった、そうだった。だよなっ、アルア!」



「……」



「と、言う訳だからアルア。俺がしてるのは断じて、拉致監禁とかそういうことじゃないからな? そこの所は、先ず絶対に分かってくれ」



「……?」



「もう一度言おう、いやアルアが理解してくれるまで何度だって言おう。俺は、拉致監禁なんて犯罪行為、してませんっ!」



「……」



「……よし、アルア。こうなったら俺も腹を割って正直に、真面目に語ろうじゃないか」



「……」



「アルア、俺が今してるのはな、必要な事なんだよ。この世界の為、全世界の女の子の為、何よりも俺の為に」



「……(じー)」



「あの根暗を放っておくと世界が滅ぶんだ、いやマジで」



「……(じー)」



「――……いや、世界が滅んだ方がまだましかもな。あのクソッタレにこの世界を良い様にされたら、消えてなくなるよりも酷い未来が待ってるかもしれないんだ」



「……(じー)」



「だから、そうならないために。俺はあいつが巻いた種を片っ端から摘んでいこうと思ってる」



「……(じー)」



「それで、その為に俺は今動いてるんだよ。まあ、自分で言っててなんだけど、どちらかと言えば俺、正義の味方? ……――自分で言って何だけど似合わねぇ」



「……(じー)」



「分かってくれるか、アルア? つまり俺が何を言いたいかって言うとだな、コレは必要な事なんだよ。だから――」



「……拉致監禁」



「――だから拉致監禁違うよ!? ってかいつまでそれ引っ張るの、引っ張っちゃうの!!?? 頼むから純真無垢なアルーシアに戻って下さい、お願いしますっ!!」



「……(じー)」



「その為ならば俺は――土下座すら辞さないと声高らかに主張しよう!!」



「……(じー)」



「え、なに、その期待のこもった目? や、俺の勘違いだよね、だよね?」



「……(じー)」



「……」



「……(じー)」



「アルアは俺にそこまで土下座をさせたいのかっ!?」



「……(じー)」



「……一つ聞いておくけど、アルアは俺が土下座した瞬間、頭を踏みつけにするとか言う非道な事はしないよな?」



「……(じー)」



「何故そんな事を聞くのかって? そりゃ当然――以前、あのヤロゥのやられた事があるからに決まってる。何が『土下座すれば踏みつけないでもありません』だっ! 俺が土下座した瞬間に……あ、あれ? 踏みつけるって、ちゃんと公言してる?」



「……(じー)」



「な、無いぞ!? 俺は断じて、踏みつけられてお悦びになる特殊な性癖とか持ってたりはしないんだからな!!」



「……(じー)」



「くっ、幾らアルアの無言の頼みだからってそれだけは――あぁ、それだけはっ」



「……(じー)」



「……ヤバい、心が折れそうだ」



「……(じー)」



「う、……うぅ、俺も男だ、アルアにそこまで期待されたら、覚悟を決める他は、」



「……お腹すきました」



「――……だよなー? うん、そうだよな、そろそろいい時間だし、アルアだっておなか減ってるんだよな。あの期待と訴えの籠った――様な気がした瞳はあくまでそれだけのことだよなっ!」



「……(くぅ)」



「良し行こう、今行こう、すぐ行こうっ、アルアとこれからお昼ご飯デートだ、やほぉう!!」



「……(こくん)」



「――はて? そう言えば何かとても重要な事を話してたはずなんだけど……ま、いいか。それより今は、アルアとお出かけ、お出かけっ」



「……(こくん)」




何処まで言ってもレムはレム。そして旦那様は旦那様で、メイドさんはメイドさん。


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