表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
harem!〜カオス煮、いっちょ上がり!〜  作者: nyao
o メイドさん+女の子とご主人様
963/1098

 ど-588. 乙女(?)三人

メイドさん+幼女+Sっ娘?

「旦那様は――あちらですね」



「レムは――あっちね」



「うむ?」






「「「……」」」






「何故に皆様がその様に見当外れの方向を指示しておられるのか、理解に苦しむのですが?」



「それはこっちのセリフよっ。ファアフ姉様の方こそ、どうしてそうも自信満々にレムがそっちにいるって分かるのよっ!?」



「……違います、冰頂の子。レムはきっとあっちにいるの。母様の言ってるのは間違いなのです」



「ほぅ、シャトゥ。興味深い事を言いますね」



「いいえ、その赤い子の言う事、半分だけは合ってるわ。レムがいるのはあっち。絶対、あっちよ」



「冰頂の子、それも違います。レムはあっちなの。私の何となくの勘が言っているのできっと間違いだらけのはずです!」



「シャトゥ、間違いだらけと自ら認めるのであれば素直に引きなさい」



「そうよっ、自分で自分を間違ってる発言してる子は黙ってなさいっ」



「……うむ? 我が悪いのかっ、我が悪いと言うのかっ、二人して我を虐めてっ!」



「……何ですか、シャトゥ」



「……なに、赤い子。――ヤる気?」



「ふぎゃっ、私に楯突こうなんて一秒早いのです!」



「――ほぅ、シャトゥ。その言葉をそのまま返しましょうか。――私に楯突く、と?」



「……ゃ、一秒早いって、もう一秒たっちゃってるけど?」



「む? ――我、ピンチ!」



「シャトゥ、くれぐれも間違えのないように。旦那様は間違いなくあちらに居られます」



「ちょ、それだけは譲れないわっ、レムはあっちよ! 実際に“視た”んだから間違いないわ!」



「がくがく、ぶるぶる、……わ、私だってレムはあっちにいると思うのです」



「――、……あぁ、そういう事ですか」



「……そういう事?」



「……母様?」



「――旦那様も相変わらず姑息な真似を色々となさっていますね。ダミーをあちらこちらに放つなど、旦那様の癖に。……誰の入れ知恵でしょうね?」



「ダミー……?」



「あ、それ私です。母様から逃げる手段として我が偽物レムをばら撒きました!」



「……」



「……」



「偉い? 私、偉い?」



「……スィリィ様、遠慮なく、判決をどうぞ」



「――赤い子、ちょっと“凍る”?」



「我の熱い血潮は冰頂程度の氷じゃ凍てつきません! ――今、私は燃えている!」



「あ」



「あ」



「――私、燃えてます!?」



「……自爆したシャトゥは放っておきましょうか」



「……そうね。何だかばかばかしくて、こっちからやる気も失せたし」



「あちちっ、アチチなのっ、燃えるっ、私の熱いレムえの想いが萌えちゃうのっ」



「……それでスィリィ様、恐らくスィリィ様が“冰頂”の力で見つけられたと言う旦那様は、ほぼ間違いなくダミーでしょう。あの旦那様が早々見つかるはずもない」



「……そうね。私もそう思うわ。当然、ファアフ姉様が見つけたレムも、ダミーね」



「ほぅわちゃッ、助けて太助!?」



「……と、なると信じられるのはシャトゥの“勘”、ですか」



「……何かこの子の勘とかって、凄く信用したくないんだけど?」



「――誰も助けてくれないなら私が私を助けますッ、今、必堕のぉぉぉぉぉぉ、『リッッッカバー・でぃすとらくしょん』」



「あ、シャトゥ、“ディストラクション”は違います、それでは逆に自爆――」



「ッ、“守って”!!」



「うむ、我、復活!」



「……」



「っっ、……? な、なんともない?」



「ふふふー。母様に冰頂の子、私を甘く見てもらっては困るのです。この程度、この程度……うむ? 何かレムがあっちで私にフォーリンラブしてます?」



「……旦那様?」



「レム? レムが何処に?」



「あっちです。ほら、あそこ。皆さんには見えないのですか?」



「……シャトゥ、それは多分、副作用による幻覚です。無視しなさい、無視」



「レムのフォーリンラブ……良いなぁ、例え幻影でも、良いなぁ……」



「レムッ、待ってて下さいねっ、今すぐ私はそっちに行きますっ!!」



「シャトゥ……は、こうなるともう使い物になりそうにありませんね」



「……良いなぁ、良いなぁ」



「ひゃ、ひゃぅ!? レ、レム? い、いつになく大胆なのですねっ。私、ちょっぴりドキドキのむねむねですっ」



「……スィリィ様も同様の様ですし。――ふぅ、旦那様の事は最初から探し直し、ですか。――旦那様もこのような時にばかり見つからないなど……まあ、逆に言えば旦那様のご判断ではまだ私の力は必要ない、と言うことなのでしょうが。もどかしい」



「……ふぅぅぅぅ、レム、本当に何処にいるのかしら? アレ、は多分ダミーよね。あっちのも、そう。アレも、ソレも、違うし」



「照れるのです、照れるのです、れ、レム? え、ソレ本当にするのですか? ……はい、分かりました。レムがそう望むなら、私」



「……――取り敢えず、この二人は見ていてウザいので、少し黙らせますか」



「……れーむぅぅぅー」



「レムッ、私、私ッ!」



「――眠れ、馬鹿二匹」



「「……ぁ、」」




……何だか基本駄目な奴ばっかりだ。と今更ながらに気がついた気がします。



『リッッッカバー・でぃすとらくしょん』

シャトゥ、108の必堕(ひつだ)技の一つ。必ずオチる技、と書いて必堕技。

色々なものを元の状態に戻す事ができる便利技……と、見せかけて強力な副作用があるので使いモノにならない技である。ただ、本人の望む幻覚とか見せるので、麻薬っぽいものなのかもしれない。常習性は、多分、一応、無いと思われる?

ただ、効果だけに着目するなら、間違いなく世界最高峰の復元&回復技術である。……まあ所詮はシャトゥしか使えない役立たずな神がかり技なのに間違いないんですが。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ