ど-574. 二人はいつでも闘争中
まあ、一種のじゃれあいですよね?
レム君&シャトゥの周りの被害を考えないじゃれあい。
「レムっ、レムッ、レム!!」
「うるさい黙れ、シャトゥ」
「うむ?」
「いい加減寝かせてくれ」
「うふふのふー。夜はまだまだ長いのです」
「夜は長いも何も、もう朝……」
「朝はまだまだ長いのですっ」
「その台詞、もう何度目だと思ってる……?」
「うむ? たしか十五度目です?」
「……ああ、そうか。もうそんなになるんだな」
「うむ、時間って無情なの。こんなにも過ぎるのが早いなんて」
「……やっぱりお互い感じてるものが違うんだな。俺はこれほど時間が過ぎるのを長く感じたことはなかったよ」
「ふふっ! レムはそんなに私と一緒でいたいと思ってくれているのですねっ!」
「……ああ、“痛い”な。てか、だからいい加減寝かせろって」
「ふふー、まだまだ寝かせないのですっ」
「いや、だから……あーもう駄目だ、何か考えるのも億劫になってきた」
「そうですっ、己の考えを放棄して全てを私に任せれば――」
「あー、うん……」
「遂にレムが我のモノに――」
「ま、その前にシャトゥを排除して安全確保しないと……」
「うむ?」
「……しばらく、寝ててもらおうか、シャトゥ」
「レムの腕の中と言うのなら仕方ないのです。うむ、ぐっすりおやすみなの」
「――取り敢えず世界の果てまでぶっ飛んでおけ」
「ま、待つのです、レム。私をぶっ飛ばすとアルアの場所が分からなくなりますよ?」
「……む」
「どーどー、なの」
「……ぐぅ」
「レムっ、寝ちゃダメなのです!」
「……」
「レムっ、寝ると大変な事に!」
「……」
「えっと……私に襲われますよ?」
「――死ねえええ!!!!」
「緊急回避!」
「シャトゥ、お前を倒して俺は生きる!」
「レムが急に元気になったのっ。また遊ぶっ、また遊ぶっ?」
「俺はまだ死ぬ気はねえ!!」
「遊ぼっ、遊ぼっ」
「俺を遊び殺す気かっ、――そっちがその気なら俺だって容赦しねえ!! 覚悟しやがれ、シャトゥ!!」
「うむっ! 光り輝けっ、轟け我が魂っ、今こそ、必堕のぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ――『びうてぃふぉぉぉぉぉぉぉ・すてぃんがあ』!!」
「なんのっ、迸れ俺の心っ、俺の突き進む道を邪魔するもの全てを薙ぎ倒すっ、奔れ必倒ぉぉぉぉぉ――『スターライトォォォォ・バニッシャァァァァァ』!!」
「みょ?」
「おお、お――?」
「連堕っ、『どぅりんぐ・りっぱー』!」
「甘いぞ、シャトゥ! そんな小細工が俺に通用すると思ったかっ、スターライトバニッシャー、ファイアレベル2!」
「にょ、にょにょにょ???」
「いっけえぇぇぇぇぇ!!!!」
「きゃうんっ!」
「――……ふぅ」
「……きゅぅぅぅ」
「よっしゃ、撃破!」
「……」
「こ、これでやっと、……ね、寝れる。ぐぅ」
周囲の被害、甚大だったり?
『びうてぃふぉぉぉぉぉぉぉ・すてぃんがあ』
シャトゥ、108の必堕技の一つ。必ずオチる技、と書いて必堕技。
全駄力(?)を解放して全身を紅色に輝かせて、その力を拳に集めて一撃必倒の魂の拳を繰り出す技。ぶっちゃけタダのストレートパンチ。速さも普通、無敵判定もなしである。でも追加効果で無敵フィールド展開してて相手の逃げ道はなし。
……ちなみに触れたもの全てを温かほんわかな感じの摩訶不思議エネルギーにより陥落させるのはおまけ的な追加効果である。
駄力(?)に侵されたのも全ては気力全てを『ロリコン上等!』に奪われるらしい。
『どぅりんぐ・りっぱー』
シャトゥ、108の必堕技の一つ。必ずオチる技、と書いて必堕技。連堕専用の必堕技。直前に使用した必堕技の力を倍にして放つと言う恐るべき技。問題は使用者の力が持つかどうかである。そして力が及ばなかった場合は、ペナルティーとして相手の力と言う力全てが根こそぎ奪い尽くされる。そしてシャトゥ本人にはペナルティなし。
……ちなみに基本的に必堕技には威力とか関係ないので、力を倍にした所で意味はない。
『スターライトバニッシャー』
レムが使った必倒技。眠気の余り色々とプッツンしたレムが放った即興の技である。名前とかに意味はない。
眠気とかやる気とか鬱蒼とした想いの全てを拳に乗せて打ち出すらしい。ストレスが溜まっていればなおよしである。
基本的に負のエネルギーを力に変えるのでレム君にとっては絶好の技。