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harem!〜カオス煮、いっちょ上がり!〜  作者: nyao
o メイドさん+女の子とご主人様
934/1098

 ど-568. かくごはあるか

スィリィ嬢、決断の時。

……意味ないけど。

「――っっ、レ、レム!!」



「ん? ぉ、どうかしたのか、スィリィ? 俺、今何か凄いことをやり遂げた気がしてて気分がいいんだ」



「あっ、あのねっ。そろそろ……良い頃だと私は思うのっ」



「良い頃? 何が?」



「ぁっ――だから、その……えと、」



「? 何だよ、そんな恥ずかしがって――はっ、まさか!!」



「ぁ……ぅん」



「まさか俺が長年隠しておいたアレを見つけたのかっ!?」



「ぇ……アレ?」



「あ、いや、うん。違うなら良いんだ。違うなら。――そして今のは直ぐに忘れろ、そう今すぐに、だ」



「え、いや、アレって何、」



「――忘れろ」



「ぁ――ぅ」



「いいな?」



「……うん、分かったわ」



「なら、よしっ」



「……」



「……ふー、あぶねぇあぶねぇ。ヤバかったぁ、今のは」



「ね、ねえレム?」



「ん? 何だよ、まだ何かあるのか、スィリィ?」



「……っ、だ、だからぁ!」



「?」



「そろそろ……そのっ、良い頃だと思うのよっ!! って何度言わせる気なのよッ、レムのバカ!!」



「バカも何もさっぱり意味が分からないんだが、怒鳴られるにしても理不尽すぎやしないか? いや、理不尽には慣れてるけどさ」



「~~っ、だからっ、私たちっ、それなりに長い間“二人きり”で旅してきたわよね!!」



「うん? まあ、そうだな。……うん、良くくじけなかった、俺」



「だっ、だからぁ! その、えっと……」



「さっきからなんだよ、スィリィ。言いたい事があるならもっとはっきりと言ったらどうだ?」



「だからっ! 私たちってそろそろ“次”に進んでも良いと思うのッ――って言ってるのよ!!!!」



「? ゴメン、言ってる意味が分かりません」



「……だから、ほら、私たち、二人っきりで旅してる訳で、」



「うん」



「部屋だって、いつも一つしか取ってないでしょ?」



「その通りだな」



「だ、だから……」



「だがなスィリィ、一つ訂正しておくぞ。部屋一つしか取ってないとか言っても、毎夜毎夜俺、廊下と言わず窓から外へ放り出され当てるじゃないか。お陰で俺はずっと野宿してる訳だが?」



「何よっ!? 私に襲う程の魅力がないとでも言いたいのっ!?」



「ゃ、誰もそんな事言ってねえよ。つか、そんな話は一切してねえだろっ!?」



「……ぅ、うぅぅ゛~」



「いや、何で涙目? というか睨むんならもう少し可愛くお願いします。こう、ちょっと上目遣いで『うるっ☆』て感じで。殺気と魔力垂れ流しで睨みつけてくるって、本気で殺られそうだから止めて。身体に悪いから」



「いいわよっ、そっちがその気だって言うんならっ。もう私の方から襲うんだから!!」



「ごめんなさい、『襲う』とかめっちゃリアルに想像出来るんで勘弁して下さい」



「――何よっ、この甲斐性なし!!」



「いや、この場合甲斐性とか関係ないと思うんだが……。つか、誰が好き好んで襲われたがるかって」



「私の何が不満なのよっ!?」



「直ぐ暴力に訴える所?」



「趣味よ!」



「いや、言い切るなよ……てかそんなろくでもない趣味はポイしちゃいなさい、ポイ」



「嫌!」



「何でだよっ!?」



「だって、レムを虐めるのは楽し――……、躾がなってないレムには躾が必要でしょ!!」



「色々とツッコミ甲斐のあるセリフだが……俺にはスィリィに躾けてもらう謂れはねぇ」



「何よ何よ何よ何よっ、レムのばかぁぁぁぁぁ!!!!!」



「いや、スィリィの方こそ、何をそんなに逆切れして――」



「“死界と化せ――蒼理界あおのことわり”」



「ちょ待、冗談になってねぇよ、それはっ!!??」



「“時よ、砕け――」



「スィリィ・エレファン!!!!」



「――っっ」



「おまっ、だから何急に逆切れしてんだよっ。訳分から……つか、逆切れするならするでせめてヒト様に迷惑のかからない切れ方にしておけよなっ!!」



「――」



「まあ、俺に迷惑かけるのは百万歩譲って良しとしよう。だからな、他の奴らに迷惑かかる事は」



「レムのっ――――バぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」





「……、何だ、スィリィの奴。走って何処か行きやがって。――いや待てよ? と言うか、何かいつもと違、……あれ、もしかして俺、何かまずった???」


取り敢えず――誰かレム君をぶっ飛ばして!

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