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harem!〜カオス煮、いっちょ上がり!〜  作者: nyao
o メイドさん+女の子とご主人様
916/1098

 ど-553. よかん

むぎゅ~


「――はっ!? 身の危険の予感!!」



「ちっ、違うわよ!? 私は別にっ、レムの寝込みを襲おうとかそう言うこと考えてたわけじゃないんだからねっ!!」



「……ん? あ、スィリィ、おはよう」



「……おはよう、ゴザマイス」



「何故に敬語? そして微妙に間違ってる」



「何よっ、ちょっとした出来心なんだから忘れなさいよ!!」



「……ゃ、忘れるも何も何のこと言ってるのかさっぱりなんだが? と言うか、出来心って何?」



「あ、うん。レムの寝顔がちょっとそそったものだから、つい――って、何言わせるのよ!?」



「いや、スィリィが勝手に曝露してるだけだからっ! そしてそそるって何がっ? つい、の後に続く言葉が非常に気になります」



「忘れなさい!!」



「ならそもそもそんな気になるようなセリフを言わないでほしいのですが!?」



「……でっっ、出来心だったって言ってるでしょ?」



「……何でそんなに恥ずかしそうなんでしょう?」



「いっ、良いでしょ別に!! た、ただちょっと……」



「ちょっと?」



「――って何言わせる気なのよ!?」



「それは俺にも分からん。と言うか何を言おうとしてたのかはスィリィ自信が一番良く分かってるんじゃないのか?」



「……」



「ん? どうなんだ? ちょいとお兄さんに白状してみ? んん?」



「……ちょっとだけ、鞭でしば――って違うわよ!!」



「いやちょっと待って下さいよ!? 『鞭でしば……』って何!? もっと甘酸っぱいような胸ときめくような何かじゃないの!?」



「ま、まあそれは少しはどきどきしてたけど、ってだから何言わせるのよ!!」



「いやスィリィの方こそ自分で何言ってるのかちゃんと理解しような!? と言うか寝込みを襲うって、文字通りそっちの襲うなのか!?」



「別にレムの寝込みを襲おうとかして無いわよ!! ……ちょっとだけしか」



「ちょっとでもしてれば十分だと思うのですが?」



「なによ。不可抗力じゃない。そもそもそんな隙を見せるレムの方が悪いのよ」



「……ほぅ、ならスィリィは今後、寝込みを襲われても文句はない訳だな?」



「ま、まあ相手がレムなら……それも有りね」



「有りなのか!?」



「――ぁ、やっぱ違……わ、ないけど。今のなしっ、忘れなさい!!」



「嫌」



「なら忘れるまで殴り続けるっ!!」



「だから何でそんな物騒な考えになる!?」



「……、レムの雰囲気?」



「考えた末の答えがソレ?!」



「何よ、悪いの!?」



「大いに悪いわ!! むしろ悪くない理由を聞きたい!!」



「レムは本当は性的被虐しこ――」



「違います。断じて違います、そんな事実は一切ありません。むしろスィリィの方こそいぢめられて悦ぶ“えむ”の癖にっ!!」



「……わ、悪くない、かも?」



「――悪くないのかっ!?」



「言い間違えただけよ! 悪いに決まってるでしょ!?」



「や、今のは明らかに良い間違えとかそういう次元じゃないからっ、 うへへへへっ、どうだよ、素直になっちまえYO☆」



「そ、そうね。……それじゃあ――とか言うとでも思ってるの、このバカレム!!」



「思ってないけどな! というか、ん~……スィリィ、最近ボケツッコミが上手くなった?」



「――なっ!?」



「……まあ、生きてりゃそんな事もあるさ。大丈夫だ、例えボケツッコミ体質になろうとも……――強く生きろよ!」



「……何かしら、この酷く侮辱されたような、まるで強姦されたみたいな気分は」



「ふふっ、やってやったゼ☆」



「……」



「? ……あ、あのさスィリィ? 何でそんなに殺気を撒き散らせなているのかな? あと、がっつり掴んだ両手を肩から話してくれると大変嬉しいデス」



「ヒトってね、レム。殴られたりしたら殴り返したくなると思わない?」



「思わない。むしろ右頬を殴られたら左頬を差し出せと俺は言いたい」



「へー、レムって立派ね」



「無論っ! 俺は断固として断るが」



「奇遇ね、私もよ。やっぱりやられたらやり返さなくちゃ気が収まらないし」



「あ、ああ。そうだね。でもそれと今のこの体制と何の関係があるのかな~、なんて。はははっ」



「ははっ――“蒼穹に凍れ”」



「……ひ、ひんやりするぅ~」



「ひんやり、で済んでるのが驚きだわ。今の、ドラゴン位なら軽く仕留められる自信があるんだけど」



「……うぅ、冷える。身体が寒いよぅ。スィリィ、身体で温めてくれない?」



「――ぇ!? ゃ、そんな事……」



「――よしっ!」



「え。きゃ!?」



「……ふー、流石に起きたらマウントポジションとられてたとか言うのは焦るな」



「そ、それで私をどうするつもりなのよ?」



「ん? どうするって?」



「わ、私の事を押し倒して……」



「このまま喰ってやろうかっ、がおー」



「ぇ、――っっ」



「冗談だ」



「……」



「でもなんだろうな―、何か嫌な予感がしたんだけどなぁ。具体的にいえば何処かの似非女神幼女が俺のタマァ狙ってくるような、そんな感じ」



「……」



「よし、逃げよう――と、今までの俺なら言うところだがっ、今回の俺は一味違うっ」



「……」



「目に物見せてやるぜぃ、――シャトゥ」



「……」



「よし、そうと決まれば早速決戦の準備を……で、スィリィ? さっきから縮こまって、どうかしたのか?」



「……」



「? 変な奴だなぁ」



「――ッッ!! 誰が!!」



「よし、それはさて置き。ご飯食べて精力つけるか~」



「せ、精りょ――?」



「今日も一日、頑張るかっ!」



「~~っっ」




寝込みを襲う、な感じで。

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