ど-550. 二人はいつでも以心伝心
シャトゥとアルア、二人は仲良し仲良し。
……むしろ生前からの仲の良さ?
「……シャトゥルヌーメ様」
「うむ? 何か御用でしょうか、我が従順なる舎弟むしろ下僕二号ちゃん」
「……(こくん)」
「ふふっ、そうですか。極! 頼りになる私に何のご相談があるのでしょうか!!」
「……シャトゥルヌーメ様」
「うむ! そう言う事ですか。許します!!」
「……ありがとうございます、シャトゥルヌーメ様」
「良いのです、わが親愛なる下僕二号ちゃん」
「……親愛」
「ふふっ、何も言わずとも良いのです、下僕二号ちゃん。以心伝心! 下僕二号ちゃんの事など何も言われずとも全て分かっています。良いのです!」
「……シャトゥルヌーメ様」
「下僕二号ちゃん」
「……シャトゥルヌーメ様!」
「下僕二号ちゃん!」
「――で、お二人は何をなさっているのですか?」
「うむ? 母様?」
「……?」
「ちょっとアルアこと我が従順親愛たる下僕二号ちゃんと戯れておりました」
「……親愛」
「ふふっ、照れる下僕二号ちゃんも可愛いですよ? ――私の次くらいに」
「……そんなことないです」
「謙遜は要らぬ! 私に続けっ、アルーシア!!」
「……はいっ、シャトゥルヌーメ様!」
「成程、アルーシア様と遊んでいてくれたのですね、シャトゥ。良い子ですね」
「う、うむ。もっと褒めて、褒めてっ!」
「……シャトゥルヌーメ様、嬉しそう」
「ふふっ、母様に褒められて嬉しくないはずがありましょうか、否! ……えへへっ♪」
「……シャトゥルヌーメ様が嬉しいと私も嬉しい」
「仲が良さそうで良い事です、二人とも」
「うむ、私たち二人は仲良しですっ」
「……(ぽっ)」
「ねー、アルアっ」
「……(ぽぽぽっ)」
「ふふー、よいではないかーよいではないかー」
「……お代官様、お許しをー」
「口では嫌がっていても身体は正直ですねっ、ふふふのふー」
「……嫌よ嫌よー」
「此処かー、此処がエエのんかー」
「……(こくこくこく)」
「……アルーシア様」
「――どうですかッ、母様っ。私たちの仲の良さは!!」
「……(ぽっ)」
「シャトゥ、せめてアルーシア様の服の中から手を出しなさい、手を」
「うむ? うむ!」
「……(しゅん)」
「でも下僕二号ちゃん、胸の無さにはがっかりです」
「……!!」
「まあ、我はもっとないですが――って何を言わせるですかっ、胸がなくて悪かったですねっ!」
「……(ふるふる)」
「うむ? 下僕二号ちゃん?」
「……シャトゥルヌーメ様は最高」
「それは世界の心理ですね?」
「……(こくこく)」
「私の可愛さは世界一!」
「……世界一!」
「私は最高!」
「……シャトゥルヌーメ様、最高!」
「うむ! ……胸、ないですけど。しょんぼりです」
「……(しゅん)」
「ああ、下僕一号様のあのお胸の感触が懐かしいのです」
「……下僕一号様?」
「……うむ、今は亡き、私の従順な……従順な? 下僕様です」
「……?」
「アルーシア様、その“下僕一号様”については後ほど紹介致します」
「……ほろり。下僕一号様~」
「……シャトゥルヌーメ様」
「下僕二号ちゃん? 私の事を慰めてくれるのですか?」
「……(こくん)」
「おぉ、流石は我が従順なる下僕二号ちゃん!」
「……当然の事です、シャトゥルヌーメ様」
「ふっ、その調子で今後も我に尽くすとよい!」
「……――はい、シャトゥルヌーメ様!」
「……刻一刻と。旦那様、早くお帰りにならないと、アルーシア様が大変な事になってしまいますよ。……既に手遅れかもしれませんが」
……本質的にバカなんでしょうか、アルーシア(燎原)って(汗)