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harem!〜カオス煮、いっちょ上がり!〜  作者: nyao
o メイドさん+女の子とご主人様
902/1098

 ど-543. 指切りげんまん、ハリセンボン飲む?

一人アホゥ

「おはよーございます」



「? ……(こくん)」



「アルーシアさん、今何時か分かるかな?」



「……夕方」



「そして今日はいつかな?」



「……?」



「――今日っ、俺はアルアとの約束をそれはとても楽しみに待ってました! ええ待ってました!! でも何これ!? アルアは今日一日中ずっと寝てて、起きたのが今!? ありえないっ、そりゃないだろ!?」



「……はい」



「と、言う訳で俺は今、非常に心を痛めています。アルア、分かるか?」



「……(こくん)」



「決して、決して! アルアの寝顔を見て和んでたとかそういう事実はないから。ソコの所ちゃんと理解してる?」



「……(こくん)」



「約束をすっぽかしちまった事に関して、反省してる?」



「……?」



「こらっ、アルア。俺はお前をそんな悪い子に育てた覚えはないぞっ」



「……(ふるふる)」



「……何だ? 言いたい事があるんなら聞いてやるから。ちゃんと言葉にして言ってみろ」



「……(じー)」



「な、何だよ? そんなラブリィな瞳で見つめられたって駄目なものは駄目なんだからなっ」



「……(ふるふるふる)」



「――くっ、だが不意に心が折れそうになってしまっている俺が居るっ。俺は……俺はどうすればいいんだっ!!」



「……(じー)」



「はっ、そうかっ。目を閉じればいいんだ。愛らしいアルアの顔を見てなきゃ大丈夫、万事解決だよなっ!」



「……(ふるふる)」



「と、言う訳で――……くはっ、だ、駄目だ!! 脳裏にアルアの顔が浮かんできてむしろさっきよりも酷い、だとぉ!!??」



「……(じー)」



「だっ、だめだだめだだめだっ。此処は心を鬼にして……そう、厳しく、アルアの事を叱ってやらねばいけない時なんだからっ。甘やかすのは駄目だっ」



「……(じー)」



「いやっ、そんな無垢な目で俺を見ないでッ!?」



「……(じー)」



「くっ、アルアも中々やるなっ。そうやって俺を籠絡する心づもりかっ! だがそう簡単に行くと……くっ、楽園ヴァルハラの幻が見えるぜっ!!」



「……(じー)」



「だ、だがっ。俺だってそう簡単に屈する訳にはいかないんだっ。俺の為……そして何より、アルアの為にもっ!!」



「……約束、明日」



「……、……、……、……、……、……――ぇ?」



「……約束は、明日?」



「……ふぅむ、ちょっと待って下さいね。アルーシアさん」



「……(こくん)」



「えっと、アルーシアと約束したのが、六日前で、何処かの生きた傍若無人プラス“透怒すいか”の訳の分からん実験とやらの所為で刻の狭間とか言うそれはもうけったいな別次元に隔離されたのが四日ほど前。んで何とか出てきたのがついさっきの事……ふむ?」



「……(じー)」



「なあ、アルア。試しに聞くけど、今日って……あれ、アルアとの約束、明日?」



「……(こくん)」



「……」



「……(じー)」



「……え~と、」



「……(じー)」



「で、出直してきますっ。また明日な、アルア!」



「……(こくん)」



日々、波乱バンジョー。

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