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harem!〜カオス煮、いっちょ上がり!〜  作者: nyao
o メイドさん+女の子とご主人様
891/1098

ど-537. にらめっこ

あっぷっぷ。


「……むー」



「……(じー)」



「むっ!」



「……(じー)」



「なんのっ!」



「……(じー)」



「これならどうだ!」



「……(じー)」



「……ふっ、アルアも中々やるな」



「……(じー)」



「それじゃあ俺のとっておき……これでどうだ!!」



「……っ」



「よしっ、笑った! 今確かに笑ったぞ!」



「……(こくん)」



「ふー、アルアもなかなか手強かったが、所詮俺の敵じゃないと言う訳だな」



「……(ふるふる)」



「ふっ、そう強がってても負けた後じゃ負け惜しみにしか聞こえないなっ!」



「……(ふるふる)」



「ま、アルアも中々手強いけどあいつほどじゃないしな。まあ俺に取っちゃ楽勝?」



「……あいつ?」



「ああ。あのやろ、マジで全く笑わねえの。かと思えば思い出したみたいに冷笑して、『おや、私の負けで御座いますね?』だぞ? ぶっちゃけやってられねえって」



「……あいつ」



「ああ、あいつが誰だか思いつかないのなら、ほら、くすんだ銀髪のアレ。もしくはお姉様? アルアならアッシュ、グレイとかでも分かるかな?」



「……(こくん)」



「ホント、あいつと睨めっこなんてするもんじゃないぞ。あいつ以上にポーカーフェイスが上手い奴なんていないって、絶対」






「――おや、それは異な事を仰いますね、旦那様」






「って、お前いつからそこにいた?」



「旦那様が奇妙奇天烈面妖な様相でアルーシア様の事を視姦されていた時からですが?」



「視姦してねえし。それに奇妙奇天烈……、は睨めっこしてたから否定も出来ないか」



「はい。ですが睨めっこはもう終わったのでは御座いませんか、旦那様?」



「? そりゃ終わったぞ。俺の完勝」



「ではその面妖な様相はもう止められてもよろしいのでは御座いませんか?」



「してないよ!? もう変な顔とか、俺してないよ!!」



「……ああ、はい。良く見れば確かに普段通りの旦那様で御座いました」



「つか、良く見ないと見分けがつかないのか」



「いえ、その様な事は御座いませんとも。ただ単に、普段から旦那様の様相はそれはもう饒舌にしがたいものである、と申し上げているに過ぎません」



「それで十分すぎるわっ、つかそれはどう言う意味だ!!」



「ですから言葉通りの意味に御座います。旦那様を見つめていると、思わず笑みが……――ふっ」



「それは笑みとか言うより冷笑と言う!!」



「おっと、これは失礼いたしました」



「ああ、十分失礼だよ!!」



「アルーシア様を無視していた訳ではないのですが、つい放置しておくとそのまま捨てられてしまいそうな旦那様のお相手をせずに入れませんでした。どうかお許しくださいませ、アルーシア様」



「――って、俺に対しての謝罪じゃないのかよ!?」



「旦那様の対しての謝罪? 私が何か謝らねばならぬ事を――、申し訳ございません旦那様」



「相変わらず全然心が籠ってない謝罪なのな!」



「旦那様に謝罪を要求されたからには取り敢えずは謝罪をする必要が御座いますから。例え何の心当たりがなくとも、私は旦那様の従順な牝奴隷ですので。旦那様がクロと言えば白いものでも黒とお応え致しますとも」



「誰が従順かっ、誰が――、とか言うのはもういい加減無限ループに陥りそうだから止めておくとしよう」



「賢明なご判断に御座います」



「自分で賢明とか言うのならお前も止める努力をしような!?」



「はい。お断り致します」



「今の態度で何処が従順かと俺は問い質したい!」



「――ああ、アルーシア様、先程から申し訳ございません。アルーシア様の事を無視など言語道断なのですが、何分性根から粘着気質なのが旦那様ですので。それもこれも全てしつこい旦那様が悪いのです。どうか恨むのならば旦那様をお怨み下さいませ、アルーシア様」



「つか全部俺の所為にしてんじゃねえよ! ――っと、アルアもっ、俺じゃなくて悪いのは全部こいつだからなっ、恨むならこいつを思いっきり恨めばいいんだぞっ」



「旦那様の仰る通りです。アルーシア様、恨むならばどうか私を、この愚かで自分本位な旦那様の事はどうかお許しくださいませ」



「って何を今更自分だけいい子ぶってるの、お前!?」



「いい子ぶる? 何の事でしょう?」



「くっ、こうなれば、」



「こうなれば?」



「アルアっ、悪いのは全部俺! 俺だからな!」



「はい、旦那様が全て悪いです」



「――て、それじゃあ話が先に進まねえよ!?」



「分かりましたか、アルーシア様。旦那様が今ご自分でお認めになられた様に、旦那様が全て悪いのです」



「コレ何!? 結局俺が悪いとかそういう所に落ち着く訳!? つか、元をただせばてめえが一番悪いわ!!」



「はい、旦那様の仰る通り。全ては私の不徳の致すところ。全く、私のしつけがなっていない旦那様にも困りものですねっ」



「って、そこでどうやったら俺が悪いって事に戻るわけ!?」



「やれやれです」



「やれやれなのはテメエだよ!!」






「……(くすっ)」






「「――あ」」




……そろそろ、劇場版の方もラストスパートを書かないとなぁ、と思うのですが・・・

ふぅ

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