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harem!〜カオス煮、いっちょ上がり!〜  作者: nyao
o メイドさん+女の子とご主人様
887/1098

Act ABC. シンカ-2

……ふー



「遂に、追いつめましたよ」



「もう逃げ場はないんだよ、レムさん」



「……、ふー」



「シンカ、侮ってはいけません。仮にもあれはレム・ぱぴぷぺぽー。どんな卑怯な手を使ってくるか分かりません」



「そ、そうだね、姉さんっ」



「と、言いつつ胸を隠して警戒するシンカの真意を俺は聞きたい」



「――おのれレム・ザ・へたれキングダム!! その汚らわしい目でシンカの身体を舐め回すように見るな!!」



「ふ、ふぇ!?」



「いや、どうしてそうなる、マデューカス。それとシンカ、別にお前の未成熟の胸とか凝視して無いから、胸隠して警戒とかしなくていいから」



「先ずはその目をそぎ落とします。異論はないですね、レム・コノウラミハラサデオクベキカ」



「いや異論ありまくりだから!! と言うか、おいシンカっ何かマデューカスの様子がいつもと違って滅茶苦茶鬼気迫ってるっぽいんだが!? 俺何かしたか、したんですか!?」



「ぁ、でっ、でも私はレムさんのおっ、お嫁さんなんだから、胸を見せちゃう見られちゃうのはありかなしかで言えばありな訳で……」



「――よしっ、今こそ羞恥を捨てて俺の胸に飛び込んでくるんだ、シンカ!!」



「え、えとえとえとえとえと!! ね、姉さん、こういう場合はどうすれば、」



「……ヤハリコノオトコハココデコロシテオカネバ」



「マ、マデューカ……?」



「姉さん?」



「――ヒトは、いつしか己の限界を越えなければならない時と言うのが必ず来るものです。そして……私にとってはまさに今がその時!!」



「……なあ、シンカ、マデューカスの奴、本気で大丈夫か?」



「レムさんの所為ですよ、レムさんの所為ですよっ、姉さんがおかしくなったの!!」



「いや、俺の所為にされても……」



「――秘奥義」



「って、待って姉さん、秘奥義って!?」



「とてつもなくヤバそうなんだが、つか現時点で十分にヤバいんだが」



「神殿が丸ごと吹き飛んじゃうよ!?」



「……俺、知ーらねっと」



「――陽炎カゲロウ



「ッッ」



「ん? あ、」






「――コレは点睛の魔女スヘミアの技を視て開発した私のとっておきです。レム――此処で貴方は朽ちなさい」






「……、あぁ、成程。此処がこうなって、そうなって、……ふーん、中々良く作り込んでるのな、マデューカス」



「ちょ、レムさん!? 何落ち着いてるの!?」



「いや、落ち着いてると言うか、むしろ悟りの境地? 俺はついにここまで来ましたよ、母さん」



「母さんって誰!?」



「まあそれは置いといて」



「置いておくの!?」



「大丈夫、問題なし、無問題」



「何処が大丈夫なの!? コレって、前に姉さんに聞いたけど、この空間、」



「ああ、知ってるぞ? 一部の空間を切り取ってその空間の制御を完全に自分のモノにしてるんだろ? つまりはこの空間の中じゃ全てがマデューカスの思いのままってわけだ。流石奥の手にしてるだけはあるよな。俺もまさかコレをヒトがこのレベルで再現可能とは思ってなかったよ」



「レムさん! 分かってるなら何でそこまで落ち着いて、」






「……レム・アイリアス。随分と余裕ですね? それともこの期に及んで私が見逃すとでも考えていますか?」






「いや? だからもう悟りの境地? と言うか正直お前が俺の知ってる“コレ”で挑んできてくれて助かったわ」



「え、レムさんどう言うこと!?」






「――……知ってる、コレ?」




「そう。俺はコレの仕組みを知っている。そして俺に同じ技は二度通用しない。これがどういう意味か、お前には分かるよな、マデューカス?」



「ま、まさか……」






「ッッ」






「……とか言えれば恰好良かったんだろうけどなー。はー、滅茶苦茶ヤベ―。超ピンチだよ、俺ー」



「って、レ、レムさんこんな時にふざけて……」



「いや、ふざけてないぞ? それにほら、マデューカスの様子を見てみろよ、シンカ」



「姉さん、の……?」






「……」






「警戒、してる……? でもどうして?」



「どうしても何も今の俺の戯言を真に受けたからに決まってるだろ?」



「だから、何で姉さんがレムさんなんかの戯言を真に受けるの……?」



「そりゃ当然、仮にもマデューカスは『情報士』って名乗ってるからな。色々知ってる分、憶測がそれはもう凄い事になってるだろ? つまりマデューカスの頭の中では俺が凄い事に――! ……じ、自分で言って何だけどエロくね? 今のちょっとだけ、エロっぽくなかった?」



「全然。と言うよりも姉さんが色々知ってるって、それどういう意味なの!?」



「……うー、俺はシンカの心ない一言にそれはもう深く傷つきましたー。だから説明する気が起きませんー」



「の、望みは何ですか、レムさん!?」



「うん、話が早いのは助かるなー。それじゃあ、そうだな……俺の事、“お兄ちゃん”って呼んでみ――」









「「「変態」」」









「――と、言うのは冗談だ。と言うか、今一人多かったような……?」






「「……」」






「今のは軽くウィットにとんだ冗談だから。そこまで本気にするなよ、二人とも」






「……シンカ、分かりましたか、アレがこの男の、いえこの世界に現存する全ての雄の本性です」



「うん、良く分かったよ、姉さん。姉さんの言ってた事って本当だったんだね。私、ようやく分かったよ」



「そうですか、分かってくれましたか」



「うん」






「って、お前らちょい待て! だからさっきのは冗談だと、」






「いいえ、声が本気でした」



「うん、本気って書いて声が本気マジだった」






「……、く、くくっ、くくくくっ。お前らが、そこまで俺の事をそう言うのなら仕方ない。俺も不本意だが、非常に不本意ではあるが! お前たちがそう望むのであれば俺はお前らに臨まれる俺になってやろうじゃないか!!」






「品性奉公のレムを望みます」



「変態じゃないレムさんがいいです」






「――って、お前らさっきまでと望み違っ、」






「「……」」






「ひ、卑怯なっ」






「いえ、これが戦略、交渉術と言うモノです。私は情報士、ですからね?」



「これくらい普通だよ、レムさん?」






「と言うかいつの間にかマデューカス、正気に戻ったのな?」






「……私は元から正気です」






「それは周りを見てからも同じことが言えるのか?」



「周り……?」



「そう! ついでに言えばW.R.入りしてる奴が大真面目に暴れまくったから、“予言の巫女”様の神殿はそれはもう凄い事に!」



「レ、レム・アサバノビッテ、あなた、何と言うことを……」



「いや、全部お前の所為だし。俺の所為にするなよ、マデューカス」



「――こうなれば、生かしておくわけにはいきません」



「って、それさっき言った! さっきも同じこと言ってたから!!」



「あなたは、世界の為に此処で死ぬべきか、それともシンカの為に他の女に一切手を出さないように監禁して一生を過ごしてもらうかのどちらかしかありません」



「何それ!? 俺の自由意思とかは!?」



「無いです」



「お前っ、何か性格変わったよな、な!?」



「さて、それが遺言で良いですね?」



「勝手に選択されてるし!? つか無理だ! 無駄だ! お前程度じゃこの俺は殺れねえよ!!!」



「なら――殺れるまで幾度でも、殺るだけです」



「執念深いのは止めた方がいいと思う!!」



「さて、交わす言葉はもうないですね? それでは……今度こそ――殺ス!!」



「シンカっ、いい加減にお前の姉ちゃんを止め――」






「姉さんがんばれー」






「って、俺アウェイ!? って、ああクソっ、コレいつまで続くんだよ!? てか、そもそも何で俺はマデューカスに命狙われてるわけー!!??」



ふー

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