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harem!〜カオス煮、いっちょ上がり!〜  作者: nyao
o メイドさん+女の子とご主人様
883/1098

ど-531. 光って唸る

敵を倒せと轟き叫ぶ。……手が叫んでるのか、それ?




「ふははははっ、ついに俺の真の力を解き放つ時が来たようだなっ」



「そうなのですか?」



「そうなんだよっ、日頃から溜まりに溜まった鬱憤を、今こそここで晴らしてくれようっ!!」



「どうぞ、御随意に」



「ふっ、今更後悔しても遅いからなっ」



「そうですか、ハッタリですか」



「違うっ、今日の俺は一味違うんだ!」



「あ、寝癖がまだ残っておりました。申し訳ございません、旦那様」



「お? そうか、サンキュ……って、違うっっ!!!!」



「はい、確かにいつもの旦那様とは異なっておられましたね?」



「そう言う意味の事なるじゃなくて! 俺は今日は凄い日なのっ、今日の俺は一味も二味も違って、真の力をお披露目しようとかそういう感じなんだよ!!」



「はい、それは先程お聞きいたしましたが?」



「と、言う訳で俺の真の力を見ても腰を抜かすなよっ!」



「御心配には及びません。わたしの腰が抜ける前に旦那様の腰を抜かす自信があります」



「なんでだよ!?」



「ふふ、旦那様こそ腰を抜かさないで下さいね?」



「それは俺のセリフ! ……っと、こうしてお前のペースに巻き込まれるから駄目なんだ。今日は俺のターン! ずっと俺のターン!! ビバ俺、最高!!」



「……こうして眺めておりますと時々旦那様はシャトゥと同じような事を仰られますね」



「あ、や、ごめん。やっぱ今の訂正。まあ俺が最高なのは当たり前の事ですが? ふっ、俺に惚れるなよ?」



「既にぞっこん骨抜きにされておりますので手遅れです、旦那様」



「や、そう言うことと違くて、」



「では旦那様、その真の力とやらをお見せいただけますか?」



「――ふっ、……見よっ、この俺の手からほとばしるパワァを!!」



「……」



「見よ!!」



「……、申し訳ございません、わたしには至って普通の、普段通りの旦那様の手にしか見えませんが?」



「……」



「見えませんが?」



「繰り返さなくても良いよ!? そうだよ普段通りの俺だよ、悪いかよ!?」



「はい」



「悪いの!?」



「真の力、とやらをお見せいただけるのでしょう? 私、大変期待しておりますのでどうかご遠慮ご謙遜なさらずにお見せ下さいませ」



「……あー、うん、」



「ちなみに今更ウソでしたなどと言う妄言は受け付けておりませんので悪しからず」



「……やゃ、ヤダなぁ~、俺がそんな事言うはずがないじゃないか!」



「はい。それは重々承知しておりますが、念の為と言うモノです。御気分を害されたと仰るのでしたら、大変申し訳ございませんでした」



「あ、や、別に気分がいしたってほどでもないけど?」



「左様でございました」



「で、でも今日は、」



「今日は少し調子が悪いので真の力を見せつけるのはまた今度にしておこう、などと言う雑音も聞き流しますのでどうかそのおつもりでお願い致します」



「……」



「さあ、旦那様。御遠慮なさらずに、その真の力とやらをお見せ下さいませ。私に出来うる限り、腰を抜かさぬように努めて見せましょう」



「……」



「旦那様? さあ、遠慮はもう必要御座いませんが?」



「くそっ、こうなりゃ自棄だっ。どうなっても俺は知らないぞ!!」



「それでこそ旦那様」



「――俺のこの手が、光って唸る!!」



「あ、本当に光って唸っておりますね?」



「燃えよ、俺のスピリッツ、叫べ俺の、」



「ですが光って唸る手など不気味なだけなので即刻止めて頂けませんか?」



「――ってまさかの駄目出し!?」



「あ、旦那様、今気を抜かれると危ないのでは御座いませんか?」



「……ん?」



「……退避いたします」



「いやおま、ちょい待、――ッぉ、……」





「……ふむ。――あの威力ですと大陸一超え、と言ったところでしょうか。まあ旦那様ならば運実力、その他悪運も御座いますし大丈夫でしょう。さて、それでは私はアルーシア様らの勉学を見て参るとしますか」



-とある少女の願い-


「……あ、流れ星。レムに逢えますように、レムに逢えますように、レムに逢えますように」



そしてレム君は星になった(笑)


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