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harem!〜カオス煮、いっちょ上がり!〜  作者: nyao
o メイドさん+女の子とご主人様
864/1098

ど-516. 召し物

……うん、昨日はついうっかり冷房付けて寝る(布団なし)とかで体調が凄く悪くて、バカな事をしました、はい。

風邪と、エアコンには気をつけましょう。


「……あー」



「……?」



「あ、アルかー」



「……ん」



「悪い、今日はちょっとアルと一緒に遊ぶのは無理っぽい」



「……(ふるふる)」



「ははっ、嫌だ遊んでほしい、てか?」



「……?」



「いや~、モテる男は辛いね~……」



「……(ふるふる)」



「と、まあ悪い、アル。でも今日はちと無理」



「……?」



「何でかって? ゃ、身体が凄く重い、頭も痛いし、何だかぼっとして思考がまとまらないし、何より熱っぽい。うん、風邪の症状だな、コレは」



「……かぜ?」



「ああ、そう。風邪ってのが病名ではないんだけど、まあ風邪だな。ちっ、それにしてもまさか俺が風邪とはな。最近アルに時間とり過ぎで体調管理を怠った所為か」



「……わたし、せい?」



「あ、いや、別にアルの所為ってわけじゃなくてだな、完全に俺の体調管理不十分が原因な自業自得なだけであって、アルは一切悪くないから気にしなくても良いんだぞ?」



「……(ふるふる)」



「いや、だから……それにこの程度の風邪なんて一日寝てればすぐに治るし。そうすればアルともまた一緒に遊べるから、それまで待っててくれよ」



「……(ふるふる)」



「そんな、俺と遊ぶのが待てないなんて言われてもなぁ、流石の俺も、今日ばっかりはちょっと……いや! だがしかしっ、此処はアルの頼みとあれば――!! ……れ?」



「……!」



「……と。やべ、一瞬気が遠くなった」



「……むり、だめ」



「ああ、そうだな。一秒でも早くアルと遊ぶために、此処は無理せずにぐっすりゆっくりと休むべきだなぁ」



「……(こくん)」



「悪いな、アル。こんな風邪、すぐにでも治してまた一緒に遊ぼうな?」



「……(ふるふるふる)」



「……」



「……(ふるふるふるふる)」



「……えっと。そうだよな! アルも楽しみに待っててくれるよな!」



「……(ふるふる)」



「……ょ、よし! この程度の風邪、今すぐ治すから。だからちょっとだけ待っててくれよなっ!」



「……(ふるふる)」



「――くっ、激マズだしこれだけは使いたくなかったんだが、仕方ない。絶対安全、俺印の万能薬、その名も『万能くんZ』! コレを飲んで、ちょっとだけ休めばあら不思議、どんな病もイチコロさっ」



「……?」



「ま、欠点と言えば呑んだ瞬間、余りのまずさに気を失うって事だけなんだけどな。その代わり起きた時には元気満点だ」



「……」



「アル―、というわけだからちょっとだけ待っててくれよなー?」



「……(ふるふる)」



「……、よしっ! じゃあ、――飲むかっ!! ……んく」



「……!」



「――きゅぅぅ……」









「……アルーシア様? 旦那様は如何でしたか?」



「……ねた」



「そうですか。それはよう御座いました。旦那様がお風邪を召されるなど非常に稀な事ではありますが、一晩眠ればそれも良くなるでしょう」



「……(こくん)」



「しかしアルーシア様、旦那様の看病をなさるのではなかったのですか?」



「……(ふるふる)」



「おや。……旦那様に断られてしまいましたか?」



「……(こくん)」



「――もしくは、旦那様がお気づきにならなかったか、ですが」





-とある二人の会話-


「――うむ?」

「……ぁ」

「“燎原”、こんにちわなのです」

「……めが、さま」

「でも今回の“燎原”はちっちゃくてかわいいのです。見てて我も安心します」

「……めが、……さま」

「うむ? ノンノンッ、なのです。私は女神じゃないのです。シャトゥルヌーメと言います、愛称シャトゥちゃん!」

「……しゃと、」

「そうです。シャトゥちゃんなのです」

「……シャトゥ、ちゃん?」

「うむ!」

「……シャトゥ、たん」

「“たん”? ……それも悪くない気がします。シャトゥたん……うむ?」

「……」

「ところで“燎原”、一つ聞きたいのですが良いでしょうか?」

「……?」

「……帰り道って、どっちでしょう?」



紅い子vs赤い子


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