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harem!〜カオス煮、いっちょ上がり!〜  作者: nyao
【とある大会で編】
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とある大会での一幕-8(合間に)

超、調子乗ってました!!

「――お前、もう余計なことするの禁止!」



「はい、承知いたしました、旦那様」



「……」



「……」



「え、本当に?」



「はい」



「……いや、嘘だろ?」



「いいえ」



「……ホントの本当に、余計なことしない?」



「はい。そもそも私は余計な事などした覚えが一切御座いませんが」



「そっちかっ!?」



「そっちとは、どちらの事でしょう、旦那様?」



「……いや、何でもない。そもそもの話、今更お前をいさめようとか、そんな勝手の良い事出来るはずがなかったんだよな」



「その通りです、旦那様」



「――テメェが同意してんじゃねえよ!!」



「これは失礼いたしました」



「……はあぁぁぁ、いや、ホント、この事に関しては今更過ぎるからどうこう言っても意味ないことくらいは理解してるんだけどな、」



「それでも言わずにはいられない、と言うのですね。ええ、分かります」



「……テメェに分かられてるとそれはそれで、非常にムカつくんだが?」



「はい、存じております」



「……」



「はい、存じております」



「いや、二度言わなくてもちゃんと聞こえてるから」



「左様でございましたか、それは失礼を」



「……まあ、兎に角、だ。ちょ~と相手に歯ごたえがない気もするけど、此処までは一応順当に勝ち上がってくる事が出来たな」



「ギルドランクで言えばA+に相当するお二方を相手に完勝して置いて、旦那様はどのようなお相手をご希望なさっておられるのですか。何でしたら今からでも私めがお相手いたしますよ?」



「止めろ。お前はこの会場ごと、何処かの更地に変える気かっ」



「それは旦那様がご尽力下さればよろしいかと」



「や、むしろお前の方が気をつけろよ……って、いや待て、 別にお前の相手をするとか言う訳じゃないからいいのか、それは」



「旦那様が欲求不満とあれば私がお相手を勤めないわけにはまいりません!」



「普通にご免こうむる」



「ではご相手はリッパー様ですかっ、スィリィ様ですかっ、それともサカラ様、アレクセ様、ハッス様、テハー様、カラーヌ様、ストファー様、ハカラ様、フェルトマ様、シャチュー様、ササラーサ様、カラオーヌ様、マイチェ様、スターカス様、シャーマル様、ミューズ様、シャルマーサ様、マレー様、マカフィー様、シャルア様、キリル様、ハッサラカ様、リヒッシュ様、ツォトマー様、リッテ様、クェルバ様、スヘミア様、ラライ様、エイリッシュ様、ですかっ!?」



「……よくもまあ、そうすらすらと名前が出てくるな――つか、どういう基準で選んでんだ?」



「旦那様の毒牙にかかる可能性ある方々――そのほんの一部でしょうか」



「いや、無理矢理とかが無理な以上、普通にないから……て、何でこんな虚しい事を自分から言わなきゃいけないんだよっ!?」



「それは旦那様がご勝手に仰られたからかと」



「ぐっ、それはまあ、そうなんだが……原因はお前だ!」



「いえ、それは……――そうですね、旦那様がそう仰られるのでしたら、ええ」



「当然だ!」



「……」



「ん? 何か言いたそうだな?」



「いえ、その様な事は、決して」



「ならいいが。……しかしあと二回かー、期待の新人君と当たるためには二回勝つ必要があるのか」



「ちなみに旦那様、そのお方の名前は当然覚えていらっしゃいますよね?」



「ああ、それは勿論。確かクド、……クド? ……クド何某――、」



「……」



「もうこの際、クドでいいよなっ!」



「……」



「なな、何だよっ!? べっ、別に名前くらい覚えてなくても良いじゃないかよ!!」



「そうですね。そもそも旦那様に男性の名前を覚えさせようとすること自体、無理があるご様子ですしね」



「そんな事はない!」



「クドウェル様のお名前を覚えられなかったどの口でその言葉を仰られますか?」



「うぐっ」



「さて、それでは――、そろそろ決着がついたようですね」



「決着?」



「はい。もうじき、旦那様の出番で御座います」



「俺の? え、でも試合の合間って確か休憩時間が――」



「皆さま、連戦でもうそろそろ疲労が出始める頃なのでしょう。勝負自体の決着が次第に早く着くようになってきておりますね。未だ体力を満足に温存できているのは、相応の実力者か――或いは旦那様の様な敢えて申し上げませんが“おバカ”!!!! かのどちらかでしょう」



「思いっきりはっきりと言ってるし!?」



「つい無駄な力が籠ってしまいました、お恥ずかしい」



「いや、それ恥ずかしい言うところと違うから」



「それにですね、旦那様。休憩できる時間はそれなりに御座いましたよ? ただ単に、一回戦の後も二回戦の後も旦那様が気絶されていて覚えておられないと言うだけです」



「両方ともお前が原因ですけどねっ!」



「お陰で体力が回復できたはずです。私の手柄ですね!」



「手柄じゃねえよ!?」



「――旦那様、それと一つ忠告なのですが、」



「忠告? ……お前が?」



「はい。次の対戦相手――少々気をつけた方がよいかもしれません」



「……お前が気をつけた方がいいとか、随分と物騒な事を言うな。――どんな相手なんだ?」



「それはもう直、いえ、直ぐに判明いたしますので、聞くよりも見た方が早いかと」



「それもそうか」



「……旦那様」



「――大丈夫だって。そんな心配そうな声出さなくてもお前の旦那様はそう簡単にやられねえよ、信じろって」



「…………」



「それじゃ、ちょっくら行って捻ってくるかー。今度はもう少しまともな運動が出来るといいんだけどなー。あと、試合終了後に気絶をしなければなおよし」



「――心に留めておきましょう」



「じゃ、ヨロシク。つーわけで、行ってくる」



「はい、行ってらっしゃいませ、旦那様。ご健闘――は、極力なさらぬ方が宜しいかと」



「? お前も変なこと言うなー。ま、程々に頑張ってくるさっ」



「はい、では旦那様、お気をつけて」



「応」



「……、……、しかし、“リリー・アナリコッテ”、ですか。流石に、偽名のセンスがなっていないと思うのですがね。“リリアン・アルカッタ”様、――そもそも彼女の戦闘癖は存じておりますが、このような大会にまでどのような御期待をされておいでなのか……、まあ今回に関して言えば“当り”相当である事は間違いなさそうなのですが………………――つくづく旦那様も運のおよろしい事で」





◇◆◇


う~む、お休みモードに入ってて、滅茶苦茶やる気のなかった今日一日。

そしてレム君の次のお相手はあのヒト! ……まあ、程々に頑張って下さいね、と言う事で。

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