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harem!〜カオス煮、いっちょ上がり!〜  作者: nyao
o メイドさんとご主人様
827/1098

ど-507. 来訪者1

赤い子来襲、一過性。


「ぷっ殺~すっ! ――うむ?」



「……さて、仕事仕事」



「レム? 何をしているのです?」



「見て分かるだろ? お仕事だよ、お仕事。という訳で俺は凄く忙しいからまた出直してくれ、シャトゥ」



「忙しいのですか?」



「ああ、凄く」



「忙しいのならば仕方ありませんね。でもレム、直前までのんびりぐだぐだとしていたのは私の気のせいなの?」



「気の所為だ」



「そうですか」



「そうだ」



「なら仕方がないのです――と、素直に騙されるだけの私の時代は終わりを告げました!」



「あ、そうなのか」



「……」



「……?」



「――素直に騙されるだけの私の時代はもう終わっちゃったの!」



「ああ、それはさっき聞いた」



「……すっ、素直に騙されるだけの私の時代はもう終わったのです!」



「いや、何を涙目に――あ、そう言うことか?」



「……」



「では……――な、何ぃ!? そうなのか、シャトゥ!?」



「うむ! かつてはレムの甘言に魂のヒト欠片まで蹂躙されていましたが、これはからそうはいかないのです! ……です?」



「いや、最後の最後で自信なさそうにされても」



「という訳で遊びに来たので構って下さい、レム」



「断る」



「即決即断とは男らしいのですね。惚れ直しました!」



「あ、そりゃありがとな。んじゃそう言う訳でもう帰れ」



「……レムが冷たいのです。折角母様にも内緒でレムを暗殺しに来たのに」



「暗殺?」



「うむ、私の魅力でレムを一撃悩殺!」



「無理だな」



「溢れ出すこの色気!」



「ない」



「清楚で可憐な雰囲気!」



「どこが」



「誰もが見惚れるナイスバディ――、」



「……」



「レムのバカ―!」



「いや、そこで逆切れされてもなぁ……」



「という訳でレムはきっと私にメロメロなのです」



「今の話の流れでどうしたらその結論に達するんだ?」



「つまり私の魅力は世界一?」



「ま、ある意味で世界一っつーことを否定はしないが」



「ではレム、遊びましょう!」



「俺、忙しいので無理」



「……しょんぼりです。レムは私が嫌いなのですね」



「まあ……嫌いではない」



「では遊び――」



「けど調子に乗ったお前はどちらかと言えば嫌いだ」



「――……しょんぼりです」



「でも黙ってて、かつ素直で黙ってて、口閉じてて従順なら可愛いからどちらかと言えば好きだぞ」



「……あのね、レム?」



「ん? 何だ」



「私は喜べばいいのでしょうか、それとも悲しんだらいいの?」



「どちらかで言えば笑ってろ」



「……、――うむ!」



「まあ、けど今お前に構う気はない。今の俺はアルとの交友を深めるのに忙しいんだ」



「……本当に忙しいの? 我を追い払うための口実ではなく?」



「いや、半分口実、半分本当だ」



「……レムの気分が乗らないと言うのなら仕方がないのです。今日の所は出直すとします」



「ああ。そうしてろ。そして出来れば数年とか、忘れたころにもう一度来い」



「うむ、レムの期待を裏切る様に尽力します。……ところでレム、一つ聞きたいのですが良いですか?」



「ん? どうした」



「実は、ここに来る途中で今は亡き我の下僕一号様を見かけたのですが、アレは私の見間違いなの?」



「いや、――幽霊じゃね?」



「ゆ、幽霊!?」



「きっとお前を恨んで出てきたんだよ、うん」



「ごめんなさいなのです、ごめんなさいなのです下僕一号様。あの時は私の力が及ばぬばかりに下僕一号様を亡きモノに――」



「もしくはシャトゥの見間違い?」



「……みっ、見間違いならいいのですが。下僕一号様には安らかに眠っていて欲しいなの」



「……まあ?」



「――うむ? 母様に見つかった!? それではレム、私はこれでドロンパッ脱兎しちゃうので、下僕一号様の事は私を恨まないようにと安らかに寝るようにと、丁重に弔ってやって下さいお願いします!」



「ああ、一応本人にそう伝えておく」



「ありがとうございますです。では我はこれに出失礼仕る? ――どろんぱっ」



「……行ったか。というよりも結局のところ何しに来たのか全くの不明な訳だが、」






「しっ、失礼いたします、ご主人様!」






「――ん? ああ、ファイか。良いぞ、入ってきて。……しかしまあ、ねぇ。丁重に弔えと言われても。そこのところどうなんだ、本人として?」



「……はい?」



「いや、何でもないから気にするな」



「……はぁ?」




時々出没します。

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