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harem!〜カオス煮、いっちょ上がり!〜  作者: nyao
o メイドさんとご主人様
82/1098

ど-57. ロリ……残りは自主規制って事で


変な期待はしないでください



「無心だ、無心になるんだ、俺」



「旦那様、いかがなされましたか?」



「無心だ。ひたすら無心になるんだ」



「…旦那様?お聞きになられておられますか?」



「………」



「…、えいっ」



「って、うおっ!?な、何だどうした!?」



「だ・ん・な・さ・まっ」



「っっっ!!耳元で囁くな!!あといつの間に、どうしてお前は背後から抱きついてるんだ!?……ま、まさかとは思うがこのまま絞殺しよう、なんて事はないよな?」



「ありません。旦那様が何事か真剣に耽っていらしたので少々悪戯心を誘発されただけでございます」



「そ、そうか。悪戯心か。………こんな可愛いイタズラならいつでも来いって感じなんだが、てかいつものアレとかアレとかソレとかはもしかして悪戯じゃないのか?」



「それで旦那様、非常に珍しくも何やら真剣に物事に耽っておられましたが、いかがなされたのですか?」



「ん、あぁ…何でだったかな?」



「お忘れで?」



「お前が驚かすのが悪いんだろうが。えっと、確か…、………」



「旦那様?」



「ぐー」



「お休みなさいませ、旦那様」



「…いや、素直にお休みなさいとか言われるとボケた俺はどうすればいいんだよ?」



「そのように申されるのであれば最初からおふざけにならないで下さいませ。それで旦那様、思い出せましたでしょうか?」



「ああ。ちょっとな、いいアイディアが思い浮かびそうだったんだが、忘れた」



「アイディア、でございますか?」



「そ、アイディア。なんか最近変な病が流行ってるって事で、どれなら久しぶりに金もうけでもするか、って思い立ったのだが」



「病、ですか。私は聞き及んでおりませんが?」



「なんでもロリータコン…」



「残念です。手遅れでしたか」



「まだ何も言ってねぇよ!あと手遅れって何だ、手遅れって!?」



「旦那様、落ち着いて下さいますよう、お願い申し上げます。私が思いますにそれは既に末期症状かと」



「まだ末期じゃねぇよ!」



「まだ、でございますか?」



「……」



「……」



「「………」」



「……こほん。で、だ。俺は直接会ったわけじゃないから詳しくないけど、なんでもロリータコンラッドとか言うおっさんが依頼してきたらしいんだが、新種の病で病状は極めて軽いんだがウィラド熱のものに似てるらしいんだ」



「人名でございましたか。いえ、それはそれとしましてもウィラド熱でございますか。確か軽い発熱と共に体内の魔力が暴走する、しかも種族を問わない厄介な病でございましたね。下手に魔力の多いものがかかると周りに大変な被害を及ぼすと言う」



「ああ。で、ここでウィラド熱と違うのは何でもその暴走した魔力が、だな。…いまいち信じられないのだが、なんでも体外に発散されてそれが具現化するらしい」



「具現化、でございますか?つまり『逍遥』の…」



「そ。それと同種の力って訳だな。とうぜん規模としてはかなり小さいけどな。ちなみに今回のこれには『逍遥』の力は絡んでないっぽい。あくまで自然災害だな、これは」



「それは大変珍種な病でございますね」



「ああ、俺もそう思う」



「それで旦那様は何をお考えなされていらしたのですか?やはり治療薬を?」



「いや、その病気…発見者の名前からちなんでロリ病って名前らしいんだが、そのロリ病自体の治療薬はもう作り終わった。と、言うよりもウィラド病の亜種っぽくてだな、そのままウィラド病用の薬が効いた」



「では何をお考えで?」



「う〜ん、いや、ちょっと珍しかったからその病症についてちょいと調べてみてたんだけどな、その具現化の仕組みをうまく魔具に取り込めないかな、と思ってさ」



「具現化を取り込む、ですか。つまり魔力を物質化すると言う事でしょうか?」



「そいう事。で、刻印の組み立てと術式の構成を考えててもうちょっとで何か浮かびそうだったんだが、今ので吹き飛んだ」



「そうですか。それは申し訳ございませんでした、旦那様」



「…の、わりに申し訳そうじゃないよな、お前」



「そうでしょうか?」



「ああ。今の表情を一度鏡で見てみろ。微妙に笑ってる。はっきり言って怖いぞ」



「…怖いとはこれまた悲しい事を申されます。しかし、そのようなものが実現化されなくて、私としては実に幸いな事でございます」



「どういう意味だよ?」



「何、旦那様の妄想不満鬱憤その他諸々の被虐的な情緒は全て私が受け入れるものでございますので、そのような紛いものなど必要ない、と言う事でございます。旦那様」



「お前は、俺が魔力の具現化を使って何をしようと考えてたと思ってるんだよ?」



「旦那様の欲望を発散されるのでは?」



「…いや、そこで素で返されても返答に困るのだが。あとそんな事は微塵も考えてねぇよ。どの道一時的な具現化しかできないだろうからな。俺はちょっと困った時に皿とか皿とか皿とか、最近消耗が非常に激しい皿とかを手軽に作れないかな、って考えてただけだよ」



「そうでございましたか。流石は私の旦那様。ご立派な事でございます」



「……お前も十分流石だよ」



「何と勿体ないお言葉。ですが旦那様、おひとつだけ、申し上げにくいのですが言わせていただいてもよろしいでしょうか?」



「?ああ、なんだよ?」



「魔力の具現化の魔具ならば私が既に所持しておりますので、お申し付け下さればお貸しいたしますが?」



「………」



「…旦那様?」



「あぁ、そぅ。つまり何だ、俺の考えてたことってのは」



「無駄ですね」



「…うぐ。てか、ロリ病の方ももしかして…?」



「はい。そちらも恐らくは私に相談していただければ旦那様が治療薬を考える間でもなかったかと」



「つまりは?」



「無駄ですね。全くの無駄ですね」



「二度も言うなー!!」



「では旦那様。私はこれで失礼させていただきます。……それと旦那様、魔力具現化の魔具、お貸しいたしましょうか?」



「いるかー!!!……いや、ちょっと待て。そうだな、昼食の時にでも持ってきてくれるとありがたい」



「分かりました、ではそのように」



「ああ、頼んだ」



「では、失礼させていただきます」



「ああ。…………はあぁぁぁぁぁぁぁぁ、しかし、そっか。無駄か無駄ですか。ま、どうせ暇つぶしたっだからいいけどなっ。決して負け惜しみじゃないけどなっ」





本日の一口メモ〜


ロリコンとか、そんなのにするはずないじゃないですか!

…まあ微妙に怪しかったりもするが。


しかし、ようやく出てきました!三つ目、かな?

十二使徒の名前、『逍遥』ですね。“しょうよう”とよみます。能力は魔力の具現化らしいっすよ?

全く以て本編に意味のない知識ですがっ。



旦那様の今日の格言

「考える事にこそ意味がある」


メイドさんの今日の戯言

「旦那様、三人寄っても、旦那様」


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