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harem!〜カオス煮、いっちょ上がり!〜  作者: nyao
o メイドさんとご主人様
816/1098

ど-498. 世話焼きな

薬の調合はレム君の趣味の一つです。

もう一つは庭弄り。





「……ふむ?」



「おや、旦那様。そちらは?」



「ん? ちょい新薬。――ちょっと待て」



「はい」



「……」



「……」



「……よし」



「……」



「これで、…………、んっ」



「……旦那様?」



「あ、ああ。悪かった」



「終わったのですか?」



「おう。一応、……成功したはずだけどな」



「それはよう御座いました」



「ああ。まあ理論通り言ってるかどうか、臨床実験の必要があるわけだけど」




「お断りします」



「俺はまだ何も言ってねえよ」



「念の為に先手を打っておきました」



「先手も何も別に臨床実験の相手を頼もうって気は更々ねえよ」



「はい。それは承知しておりますが一応、と言う事で先に申し上げておきました」



「そか」



「……旦那様が是非にと仰るのでしたら、私は否とは申しませんが」



「いや、こう言うのは俺の責任だしな。誰かに実験なすりつける気はねえよ」



「……まあ、旦那様でしたらそう仰ると分かっておりましたが」



「と、言う訳でもうしばらく時間を置いてくれるとありがたいんだが?」



「こうしてお傍で旦那様の姿を眺めさせて頂いては貰えませんか?」



「まあそれは構わないけど……ヒマだぞ?」



「旦那様のお姿を眺めさせて頂く以上ヒマを持て余すと言う事はありません」



「……何だ、それは。まるで俺が日頃から面白おかしい奴みたいじゃないか」



「自覚がないのですか?」



「……一応、多少はある」



「そうでしたら宜しいではありませんか。それにもし面白おかしい事にならないと言うのでしたら私が責任をもって事態を面白おかしく」



「しなくていい」



「します!」



「いや、何でそんな張り切ってるのお前!?」



「ノリですので深い意味は御座いません」



「あ、そう……」



「まあすると決まった以上私も加減をする気は御座いませんが。全力をもって旦那様の過ごされる時間を面白可笑しい彩りをつけてごらんにいれます」



「いや決まってない、そんな嫌過ぎる事決まってないからな!?」



「遠慮なさらずとも宜しいですよ?」



「コレは遠路じゃなくて断固拒絶と言う」



「左様ですか。……では大人しく旦那様のお姿を拝見させて頂くだけに致します」



「ん? 自棄に素直だな」



「はい、今の旦那様は真剣ですから私が面白おかしい演出をする必要性が御座いません。それに何より――今の旦那様のお姿を拝見させて頂くの、嫌いではありません」



「……何か企んでない?」



「企んでなど居りません」



「本当に?」



「はい。旦那様に誓って」



「……ならまあ、いいけど」



「それで旦那様? 此度はどのような薬を調合なされたのですか?」



「ん? どっかのメイドさんがおしとやかになる薬――」



「まあ」



「……と、言うのは冗談で」



「左様でしたか」



「だ、だからその何かしでかそうとするのは止めような?」



「さて、何の事でしょうか?」



「……いや、余計な事は敢えて言うまい」



「そうですね。口は災いのもとなど、とても有り触れた言葉も御座いますし」



「……で、冗談なしで。今回のこれは、まあ簡単な熱冷ましだよ」



「熱冷ましですか? でしたら昔、旦那様が調合なされたモノがあるのでは御座いませんか?」



「いや、コレは今流行ってる用に調整し直した」



「……ああ、最近地上の方で――成程、ですから最近、調合そちらに詰めておられたのですか」



「……まあ」



「五日程寝ておられないはずですが――このような事に関してはやはりやる気をお見せになるのですね。……何だかんだ言ってもやはり旦那様は心配性ですね?」



「――放っとけ」



「……はい。ですがそのような旦那様、私は決して嫌いではありません」



「…………まあ、何にせよもうちょっとで完成するんだからしばらくは俺の事は放置して置いてくれ」



「はい、勿論」



「――んじゃ、最後の仕上げだ。もうちょい頑張るかー」



……にゃんこ。

絶対領域!


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