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harem!〜カオス煮、いっちょ上がり!〜  作者: nyao
o メイドさんとご主人様
808/1098

49.1. どれいと―― -2

……ふむ?


アルーシア・・・燎原の子?

シャトゥ・・・“なんちゃった☆”お女神サマ

メイドさん・・・めいどさん。

スィリィ・・・デレデレな冰頂の子。

スヘミア・・・ロリっな点睛の子。

シンカ・・・リリシィ共和国って言う国の巫女さん。色々と可哀想な子。


クゥワ・・・『静鎮せいちん』の子。どこかの男神クゥワトロビェの生まれ変わりだとか何とか。基本、シャトゥに冷たくあしらわれる唯一の人物。


「シャトゥルヌーメの愛の使者、クゥ――」


「撃☆滅ッッ!!」


「――ワ……、ふっ、流石、シャトゥル……ぬー、め…………ぐふっ」


「――はっ!? 折角の味方すてごまを反射的にヤってしまいました!」




「……つか、何しに出てきたんだ、そこに転がる『静鎮』は」


「存じません。もしくは旦那様と同じく、殴られることがご趣味なのでは、とも推測いたしますが?」


「俺とアレを一緒にするな。あと、今がチャンスだ、シャトゥを捕まえろ」


「はい、旦那様」




「おっと、そうは豆腐を落としません! 母様相手に油断など、我にはない!」


「そこは『豆腐を落とす』ではなく、『問屋を卸さない』です。間違えないように」


「うむ? ……てへミ☆」


「――と、言う訳で捕まえました、旦那様」


「か、母様ずるいのですっ、『てへり♪』のポーズをしている最中に捕まえるのは卑怯だと思う!」


「……ねえ、シャトゥ? ――抵抗すれば痛い目にあってもらいます」


「私は良い子なので誓って大人しくしています、母様」


「はい、良い子ですね、シャトゥ」


「うむ。なので痛いの痛いのは止めて欲しいと切望致します」


「それは旦那様次第ですので私からは何とも言えませんね」


「レム、太助だ!」




「……太助って誰だ?」




「旦那様、恐らく『助けて』の言い間違いではないかと」


「うむ? 間違えた。――レム、太郎はスケベだ!」




「いや、だから太郎って誰だよ」




「我に聞くな!」


「私にも聞かないで下さい。存じ上げませんので」




「……まあ、良いか。それよりもシャトゥ、お前には色々と吐いてもらう事があるんだから逃げるんじゃねえよ」




「わっ、我は脅しには」


「――脅しには?」


「喜んで屈します! 母様、なんなりと良いつけて下さいませっ」


「だ、そうで御座います、旦那様」




「こんなので良いのか、この“なんちゃって”駄女神――って、今はまあ良いか。そんな事よりも、だ」








「――俺の女神には指一本触れさ」


瞬堕しゅんだ、『紅の爪(クリムゾン・グレイブ)』!!」


「ごふぅぅぅぅ!!!!????」






「……いや、だから何しに出てきてるんだよ、『静鎮』……ゃ、クゥワトロビェ」


「やはり旦那様と同様の趣味ではないかと愚推」


「だから俺とこんなのを同列に扱うなよ、気分悪ぃ」


「――失礼いたしました、旦那様」


「まあ今はんな些細な事は別に良いけどよ――と、言う訳でシャトゥ? 今更ながに逃げようとなんてするなよ?」


「シャトゥ? 痛い目にあいたいのですか?」




「無条件降伏いたします!」




「「――よし」」




◇◆◇




「――で、だ。シャトゥ、説明」




レムの傍にはシャトゥ、メイドさん、スヘミア、スィリィがいた。


残り二人――アルーシアとシンカは絶賛気絶中でレムに膝枕されると言う罰ゲームを受けていたりする。それを羨ましそうに見る視線が四つほど……と言うのは愛嬌と言うものだろう。




……それ以外は全員、レムを追いかけてきていたはずの兵隊さん諸君や結局何をしに出てきたのか不明な『静鎮』こと青年クゥワなどのその他大勢は某くすんだ銀髪メイドに強制的に眠らされていた。ついでに言うとレアリアやクィック皇子もその他大勢と勘違いされ、強制的に寝かせられていたりするが、気に留めるモノはいなかった。




「うむ? 皆様どうして私に注目しているのでしょう? もしや、皆、私の貞操が目当てですかっ」



「うん、よし――殺れ」


「はい、旦那様」


「か、母様怖いのです、今のは私の可愛いお茶目心だったのっ!」


「なら真面目に話せ、シャトゥ。……――次はないからな?」


「レムがいつになく真面目なのはドキがむねむねしますけど、それ以外に母様やそちらの『冰頂』や『点睛』の子たちの視線が怖いので真面目に答える事にします」


「はじめからそうしろ」


「うむ、今後は気をつけるように検討だけをします」


「……、で、シャトゥ、改めて説明」


「うむ? ……この子、『燎原』の事ですよね、レム?」


「ああ。――生き返らせた、とか言ってやがったが、どういうことかを説明しやがれ、この駄女神」


「我は女神では、いえ何でもありません。だから母様、気配を消して後ろに忍び寄らないで」


「――」


「……ふぅ、もう我のお胸はがくがくのふるふる、ぷるぷるなのです」


「――シャトゥ、次はないって言ったよな?」


「以前『灼眼』の子が集めた“力”を使ってこの世界摩訶不思議な奇跡を起こしちゃったりなんてしてみました! ……の、様な気がします」


「灼眼……つーと、もしかしなくてもアレか、『灼眼の意図』か」


「うむ? それは良く分かりませんが、レムが組み上げた【魔術】に似ていたと思います。……レムが組み上げた魔術って何です?」


「それは気にしなくていい。――と、なるとやっぱりあの時の『灼眼の意図』が集めた“力”が原因か……」


「何のことかさっぱりですが、深い事は気にするなっ、なのです、レム!」


「……まあ、確かに余り深い事を気にし過ぎるってのも良くないんだろうけど。それをお前に言わると異様な程にムカつくな、おいシャトゥ」


「レムほどではない!」




「「「うんうん」」」




「いやそんな事はないだろ……ないよな?」




「はい、皆様方、旦那様に言われると異様に苛立つ言葉――その一、『まあその、頑張れっ!』」


「そのに~、『もうちょっとでかくなってから出直してこい。な?』――レム兄様のバカぁぁぁ!!!!」


「その三、『ふっ、俺に惚れるなよ?』――もう遅いわよ、もう末期よっ、もう手遅れよっ!!!!」


「そのヨン! 『お前、バカか?』――レムにだけはバカと言われたくないのです!!」


「はい、では二順目になりますが、その五ですね。『……モテてぇ』」


「そのろく~、『何やってるんだ、お前。暑いんだが?』――抱きついてるんだよっ、どうせ私は胸ないよぉぉぉぉ!!!!」


「その七、『ちょっとそこのお嬢さん、俺とお茶しない?』――あんた私を放っておいて何考えてるのよっ、そんなに私をじらして楽しいって言うのっ!!??」


「その蜂! 『あ、こら。ジョゼフィーヌを手荒に扱うんじゃない』――お花一つ一つに名前つけて語りかけるレムはただ不気味で気持ち悪いだけなのです」


「順調に三順目言ってみましょうか。では九、『俺は悪くないっ、俺の所為じゃないんだ!!』」


「そのじゅ~、『お、誰か好きな奴でも出来たのか? 何なら応援するぞ』……レム兄様は、一度死ぬ目に合った方がいいと思うんだ、私」


「その十一、『ふぅ、酷い目に合ったぜ』――全部あんたの所為じゃないのっ! それになにどさくさにまぎれて他の女の子と仲良くなってるのよ、このたらしッ!!!!」


「その住人! 『いや、俺の方がまだましだから』――そんな事はないのですっ、我の方がレムの何十倍もマシなのです! レムはむしろ増しなのです!!」


「次第に乗って参りましたね。では四順目、十三、『お前、頭大丈夫か?』」


「十四~、『……ふぅ、空が青いな』――何で!? 何で私が作ったお弁当を全然見てくれないの!? 出来が悪いのは自覚してるんだから、ちゃんと言ってくれても良いじゃない、レム兄様のアホ――!!!!」


「十五……段々とムカついてきたわね、『スィリィ、愛してるぞ』って、レム・アイリアス、あんた何様のつもり? 冗談って、言っていい事と悪い事があるって知ってるわよね?」


「十六と言えば、もう婚期を逃してしまいそうなのです。――レムっ、私とまぐわいなさい!」




「「「……」」」



「……うむ?」


「――さてシャトゥ、少々お話しをしましょうか」


「――いい度胸だよね。さすが女神様って、余裕のつもりなのかな、シャトゥちゃま?」


「――ふぅん、へぇ、そうなの……まあ、私には関係ない、けどッッ!!!!」


「……何やら皆様方が怖いのは何故なのでしょうか? そしてレム、我は戦略的脱帽をしたいのですが良いですか?」




「――ああ、良いぞ。存分に逃げ回ってこい、シャトゥ。ついでに性根も叩き直してもらってこい」




「うむ。それでは――脱兎!」


「――シャトゥ!!」


「――シャトゥちゃま!!」


「――待ちなさいっ、赤い子!!」




◇◆◇






「――さて、と」


「……、……?」


「お帰――ぃゃ。……おはよう、アルーシア」


「……? ぁ、ある~、し……あ?」


「そう、アルーシア。君の名前だ」


「……???」


「……なあ、アル」


「……?」


「改めて、もう少しだけ世界を見て回ろうか。国とか戦争とか、何かもうどうでもいいからさ。それにもし――邪魔をするなら、俺が残らず“潰す”」


「……」


「お前に見せてやりたい場所がある、景色がある、聞かせてあげたい出来事が、物語がある」


「……」


「そこで眠りこけてるレアリアの首に縄つけて、ついでにこっちのシンカも攫って、さ。大丈夫、楽しくなる事は俺が保証するから」


「……」


「――行こうぜ、アルーシア?」


「……ぁ、ある~、しあ?」


「お嬢様、それでは…………お手を拝借、致します」






「! 旦那様、何処に“お逃げ”になるおつもりでっ!?」


「え、レム兄様!?」


「っっ、また逃げる気ね、レム!!」


「うむ! レムがまた女の子を攫っています!! 燎原の子、私を差し置いてなんて羨ましい!!」






「ふははは、さらばだテメェら、つかお前たちに付き合ってたら身体がいくつあっても足りないんだよっ! と言う訳で俺はアルと楽しく旅してくるので、どうかヨロシク!」


「……(こくん)」




「「「「――待っ、」」」」



色々と、……あっれ~???


済みません、昨日は更新時間が遅れました。


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