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harem!〜カオス煮、いっちょ上がり!〜  作者: nyao
o メイドさんとご主人様
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ど-466.じょうほー分析

気が付くと、日を跨いでた。

「現状を把握しようじゃないか」



「はい、旦那様。唐突にそのような事を仰られて、何一つ意味が分かりませんが了承いたしました」



「……」



「……」



「取り敢えず、世界を見て回った結果、大きく動いているような組織は無し」



「暗躍までは不明ですが」



「まあそれはそれ。大っぴらに活動してるのがいないって事が分かっただけでも良しとしよう」



「……おおっぴら?」



「……あー、まあ、何処かの“白”が食い逃げ&独奏コンサートとかして悪目立ちしてたり、“赤”が正義の美少女名乗って活躍してたり、“青”がヒト集めてバカみたいな集会をあちこちで開いてはぶっ潰されてたりしたけど、」



「おおっぴら?」



「許容の範囲内だ」



「左様でございますか」



「ああ。まあ、誰に迷惑かけてるってわけでもな――」



「――」



「直接的にではないかもしれないけど結果としてお前に迷惑がかかってるのは理解してるから、俺を睨むの止めろ」



「――……失礼」



「いや、まあお前の気持ちは分からんでもないけどさ」



「……もう消えれば良いのに」



「物騒な……ってわけでもないけど。まあ、ああして存在してるのには違いないんだ。諦めろ」



「……はい、分かっております、旦那様」



「ほら、なんだったらさ、お前の方から直接直談判すればいいじゃないか」



「……あの方、私に見つからないように逃げてます、絶対」



「そ、そうなのか……」



「はい。そうでなければ私が痕跡すら見つけられないと言う事はありえません」



「痕跡まで、っつーと、それは確かにそうだな。てか……本当に何やってんだか」



「何をしてらっしゃるのか理解不能と言う点では旦那様も同様かと」



「あんな奴らと同列に並べられるのは勘弁なのだが?」



「では改めて現状を整理してみましょうか」



「いや、だから今、何も起きてなかったと結論付けたばっかり――」



「ですが“緑”の暗躍が残っております。それもご丁寧に暗躍“している”と言う事実のみ残して、実際に何をしているのかを隠している始末」



「あー、まああれはなぁ。あのクズ、性根が腐りきってるから。気にする方が負けだ」



「それは承知しております。ですので私どもが今再確認するのは別の事で御座います」



「別の……?」



「はい。もし、何らかの“コト”が起きたとして、果たして私たちは誰を敵とし、誰を味方と断じればよいのか、と言う事で御座います」



「お前、味方。それだけで十分じゃね?」



「……それでも、で御座います。確認しておくことも必要かと」



「まあ、それもそうか。んでお前がまとめた結論としては?」



「旦那様に味方をするであろう国家は一つもなし、つまりは孤立無援な状況と言うところでしょうか」



「……何、その結論」



「個人で言えばリッパー様、リリアン様などもおりますが、彼女らはあくまで一国の姫、もしくは王という立場ですので、いざと言う時にどう出てくるかは……不明です?」



「いや何で疑問? そりゃ確かに今の二人の行動は目に見えて……リリアン辺りは笑って戦い挑んできそうだし、リッパーはリッパーで国民見捨ててでも俺の所に爆走してきそうではあるんだが」



「ですので、いまあげたお二方は有事の際の助力は期待できません」



「まあ、そうだな。仮に出来たとしても俺としては国の方を優先してもらいたいしな」



「はい、心得ております。それで個人で大きな力を持っていると言えば、他にはスヘミア様、ラライ様がおられますが――」



「ああ、あいつらは駄目だろ」



「はい」



「ラライはどちらかと言えば“赤”側に行くだろうし、スヘミアは本人の意思がたとえどうだったとしても“緑”に寄るのは間違いない」



「はい。お二方とは――いえ、お二方に限らず、戦う覚悟はしておいた方が良いですね」



「ま、大丈夫だろ。さっきも言ったけど、お前は俺の味方。その事実だけあれば十分だろう?」



「……――お言葉、身に染み入る想いに御座います」



「いや、俺は事実言ってるだけだし。……と、言う訳で結局のところ何も分からなかったってところかー」



「この低能」



「いや、何その暴言!? つか仕方ねえよ、全員が全員、分かりやすい行動とってるわけじゃないし、こっちとしても適当に世界見て回ってただけなんだしっ」



「この無能」



「や、だからその暴言は何のつもりだ!? お前、俺の味方、そうだよねっ!?」



「当然では御座いませんか、この不能」



「不能じゃねえよ!!?? てめ、あんまふざけたことぬかしてるとただじゃ済まさねえぞっ!?」



「タダより高いモノはない、とも言いますし。タダで済ますつもりは御座いませんので、どうぞ旦那様のお好きなようにして下さいませ」



「うぐっ、……と言うか考えてみれば俺が何をしてもどちらかと言えばお前にとっては望むところなことが多い訳で、」



「旦那様、お覚悟を」



「いやその台詞間違ってるからな!? 両手広げて受け入れ姿勢万全でその言葉は明らかに間違いだからなっ!?」



「――旦那様」



「な、なんだよ」



「私は、嬉しいのです」



「……はぃ?」



「ですのでこの気持ちをどう表せばよいかと一瞬検討した結果、旦那様をからかえば良いという結論に達しました!」



「何をどう取ればその結論になるのですかっ!? いや、そもそもっ、そんな事を胸張って言うんじゃねえ!!」



「あ、今一瞬旦那様の視線が揺れる私の胸を捕えました」



「んなどうでもいい事はどうでもいい!!!!」



「いえ、みたいのならばチラ見などせずに、思う存分どうぞ」



「バカ言うなっ、ちらっと見るのが良いんじゃ――……いや待て待て待て待て待て」



「はい、旦那様。少々お待ちを」



「……すぅぅぅぅ、はぁぁぁぁぁ、すぅぅぅ、はぁぁぁ」



「落ち着きましたか?」



「ああ。……と言うか、何であんな話の内容になってたんだ? 何かこう、最初はもっとまじめな内容を話し合ってた気がしたんだが……?」



「旦那様が真面目などと仰られる時点で既に世の因果が崩壊しているかと」



「流石にそこまではない」



「それに旦那様。結局の所、旦那様のご結論はただ一つなので御座いましょう?」



「――……まぁ」



「無駄に悩む暇があると言うのであれば、それだけの間楽しみましょう。事が起きれば起きた時――全ての道理と不条理をねじ伏せればよい。ただそれだけなのですから」



「まあ? お前の今の暴言はちょっと言い過ぎな気もするけどな?」



「御冗談を。旦那様、顔が笑っておりますよ?」



「……ふっ、まあお前の言うとおり、何も起きてない、今が平和っつーなら、思う存分楽しめばいいだけかっ」



「はい、旦那様」



「んじゃ――」



「早速旦那様弄りの続き」



「い・ら・ね・え・よっ!!!!」





「……えー」


昨日は一眠りして気が付いたら日を跨いでましたー。

……いや、済みません。

出来れば今日中にもう一度更新を……と考えてはいるのですが、どうなることか……。

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