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harem!〜カオス煮、いっちょ上がり!〜  作者: nyao
o メイドさんとご主人様
760/1098

ど-454. 巡り巡って……?

日頃の行い。



「……うん」



「如何なさいましたか、旦那様?」



「ああ、何か昨日の夕食にでも中ったのか、お腹が痛い」



「それは宜しゅうございましたね? ……では旦那様少々失礼させて頂きます」



「って待て待て。お前はどこに行くつもりだ?」



「少々昨日の飲食店へ文句を付けに行って参ります。そのついでに店が全壊する可能性も御座いますが、きっと老朽化が激しかったせいでしょう」



「いやそれは絶対老朽化とかじゃねえし。つか行くな」



「ですが旦那様にそのようなモノを食べさせただけでも万死に値するのですが?」



「……お前はどの口でそれを言いますか」



「私は衛生面にのみ限ってはしっかりと清潔を保っております」



「だからと言って食べれないモノを出すのは如何なものだと俺は言いたい」



「旦那様ならば成せば成ります。……ですよね?」



「ですよね? とか言われても無理なモノは無理だぞ」



「……成程。つまり今まで旦那様にお出ししていたモノは無理ではなかったという事ですか」



「あ、いやそう言う訳じゃ」



「それでこそ旦那様に御座います」



「いや、だからな……?」



「ではそう言う訳で旦那様、私は少々用事を思い出したので失礼いたします」



「――いやだから待て」



「……」



「お前、今どこに行こうとしてた?」



「……」



「……で?」



「……少々、昨日の飲食店にお礼参りなどを、」



「だから必要ない。いいな、俺が必要ないって言ってるんだぞ? 三度目はないからな」



「……了承いたしかねますが、承知いたしました」



「なら良し。と言うかお前の場合はもう少し……おぉう」



「旦那様?」



「……いや、何でもない」



「何でもないと仰られる割には顔色が悪いご様子ですが?」



「そう思うのならその指先でつんつん突いてくるのは止めろ」



「小さな意趣返しです」



「……ゃ、マジで腹痛い、つか気持ちわりぃ」



「旦那様、腹痛薬でもお飲みになりますか?」



「……いや、それはお腹が痛くなる薬」



「多少なりとも気が紛れるかと思いまして」



「紛れるかっ! てかそれはむしろ追い打ち……っっ」



「旦那様、やはり顔色が悪いです。少々お休み下さいませ」



「あ、ああ。そうさせてもらった方がいいかもな。……その前に沈痛薬でも飲んで、いや消化薬か?」



「はい、では只今こちらにご用意……おや?」



「? どうかしたのか?」



「いえ、それが。少々問題が……」



「何だ、もしかして無いとか言わないよな?」



「いえ、鎮痛薬、消化薬はあるのですが、」



「なら早くそれを寄こしてくれ。つかそれで何が問題なんだよ」



「……不思議な事に腹痛薬の数が減っております」



「……」



「……」



「……ふぅぅぅぅ。それじゃ、先ずは昨夜および今朝のお前のアリバイを聞いておこうか」



「酷いですッッ、旦那様は私を追う互いになられるのですかっ!?」



「むしろお前以外にそんなことする輩が何処にいると!?」



「私以外そのような輩が存在した場合、そのモノは既に私が半殺しにしております!!」



「いや、んな事威張って言うなよ!?」



「兎に角! 今回に限り私は無実に御座います!!」



「……本当にか?」



「はい」



「……なら、薬を管理してるのがお前で、どうして腹痛薬が減ってたんだ?」



「……そう言えば」



「そう言えば?」



「昨日、何やら怨み辛みを呟いておられた女性に恨みを晴らすのならばこれで、と腹痛薬をお上げしたのでした。確かお名前は……ああ、リーシャ、と。私とした事がつい忘れておりました」



「……」



「ですので今回の件、腹痛薬のせいではなかったようですね。やはり昨日の夕食に中られたのか……余計な事を言ってしまい申し訳ございませんでした、旦那様」



「い、いや。……と、取り敢えず俺はちょっと休むとしよう」



「はい、そうするのが一番かと。……それと旦那様?」



「なんだ!?」



「……いえ、何やら慌てているご様子でしたが如何なさったのかと思いまして、」



「何でもない! 腹が痛いだけだっ!! 兎に角、俺はしばらく休む!!」



「はい。判りました。では旦那様、お大事にして下さいませ」



「……ああ」



とある護衛マレーヌの独り言


「……これで本日十人目、と。老若問わず、このままでは後六名でこの街全員の女性に声をかけた事になるはずですが流石は主様と言うべきか、どういうべきか。……取り敢えずは主様の毒牙にかかりそうなものがいないので、安堵です」


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