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harem!〜カオス煮、いっちょ上がり!〜  作者: nyao
o メイドさんとご主人様
730/1098

ど-431.青色ゼリーの王様

イメージ的にはDQのキングスラ○ム。。。?



「面白いものを見つけた」



「……何でしょうか、これは?」



「よく分からない何か」



「……旦那様、本当に良く分からないのですが?」



「ああ、だからよく分からない何か、なんだよ」



「左様でございますか」



「ああ」



「それで旦那様はこちらの品を如何なさろうと?」



「ん~、取り敢えずこんな街中においておくのは危ないにもほどがあるんで、破壊ないし何処かに持っていこうと思う」



「そうですね。私もその意見に賛同いたします」



「しかし、コレ本当に何だろうな?」



「程良い弾力性のある青色のゼリー物体、ですか」



「でも何か頂上に王冠ぽいモノが乗ってるぞ?」



「この方は王様なのでしょうか?」



「そうなんじゃないのか、多分。何と言っても王冠のっけてるし」



「つまり旦那様はこの方を敬わなければならないと」



「いや敬わんし。つか、街の奴らは何か崇めてたけどな、コレ」



「ありがたや、ありがたや」



「しなくていいつーのっ!」



「……私とした事が、つい」



「つい、じゃないし。第一何してるんだよ、お前は」



「いえ旦那様、今のは決してふざけたわけではなく、」



「ふざけてたわけじゃない?」



「はい、今のは不覚ながらも身体が勝手に反応してしまった次第に御座います」



「……――あぁ、そう言うことか」



「はい、旦那様」



「お前、少し気を抜き過ぎ」



「申し訳ございません。旦那様のお傍にいると言う事でつい気が抜け過ぎておりました」



「ま、良いけどな。……しかし、やっぱりこんなナリをしてても聖遺物は聖遺物ってことか」



「効果の程は一種の精神操作でしょうか?」



「他にもあるかもしれないけどな。どちらにせよ危険なモノって事に変わりはなさそうだな」



「その様で。……ぁ」



「ん? どうかしたのか?」



「旦那様、私、今気がつきました」



「気がついたって、何を?」



「あそこに目が御座います。おおきなくりくりとした、丸い目が二つ」



「目? ……あ、ホントだ」



「こちらを見ている気も致しますが、如何致しましょうか旦那様?」



「聖遺物に独自の意思があるっていうのも珍しい事じゃないし、ここは逃げるが吉か? いや、何だかあれから視線を逸らしたら負けの気がする。ヤツから視線をそらしちゃ駄目だ」



「旦那様、ふぁいとっ」



「……」



「……」



「――って、俺は何こんな青色ゼリー物体と睨めっこしてるんだか」



「旦那様の負けですか」



「俺の負けで良いよ。つか、こんなものさっさと撤去するぞ」



「はい。――では」



「ああ、一気にやれ」



「はい、――」



「っ、て、うわぁ、見事にはじけ飛んだな、おい」



「ふぅ、旦那様を盾にしなければ汚れてしまうところで御座いました」



「俺はもう全身、ぐしゃぐしゃのドロドロだけどな」



「旦那様、ばっちいです」



「誰のせいだ、誰の」



「あの青色ゼリー物体聖遺物の所為かと」



「まあ、それも確かにあるけどさ」



「……、旦那様」



「ん? 何だよ」



「この聖遺物、どうやら再生機能があった様でして」



「げ、もう元に戻ってやがる」



「……起き上がって、仲間にして欲しそうにこちらを見ております。如何なさいますか?」



「ゃ、仲間て」



「仲間にしますか?」




→ はい

  イエス




「何だか仲間にする以外の選択肢がない気がするぞ!?」



「しかしながらこのような場所に放置するよりは連れて行った方が手間がかからないかと。どの道このゼリーを一掃するのはそれなりに手間がかかりそうではありますし」



「……それもそうか」



「はい」



「しかたない。なら連れて行くか」



「謎の青色ゼリー物体KSが仲間に加わった」



「……お前は、さっきから何言ってるんだ?」



「……いえ、口が勝手に動いてしまいまして」



「……ホント、これってどんな聖遺物なんだろうなぁ?」



「……旦那様の様に迷惑そうなものである事だけは確かだと思われます」




【ラライとムェの修行一幕】


「はぁぁぁぁ!」

「……くー」

「とおぉぉぉぉぉりゃああああ!!」

「……すー」

「これなら、どうだぁぁぁぁ!!!!」

「……甘い、お菓子が欲しい」

「な、何で当らないんだっ!?」

「……くー」

「師匠、ホントに寝てるんですかっ!?」

「……くー」

「くっ、せめて、一発くらいは――」



今日も頑張る、ムェくんです。


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