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harem!〜カオス煮、いっちょ上がり!〜  作者: nyao
o メイドさんとご主人様
728/1098

ど-430. 確認作業

そうなんです。



「……ここ、何処だ?」



「山の中で御座います、旦那様」



「いや、それは分かってるんだが。具体的に山のどのあたりかなと」



「飛んで確認なさればよろしいのでは?」



「……まあ、それもそうか。じゃあ頼む」



「はい、旦那様。では――」



「って、ちょい待て」



「? 何でしょうか、旦那様?」



「お前は一体何をしようとしている?」



「飛んで現在位置の確認をされるのではないのですか?」



「ああ、そうだ。だからお前に頼んだ訳だが、そう言うお前は一体何をしようとしてるんだって話だ」



「旦那様を持ち上げようとしております」



「それは分かる」



「ご理解いただけているのであれば、無駄な抵抗は即刻辞めていただけるとありがたいのですが?」



「嫌な予感しかしないのでそれは却下。――んで、ためしに聞くわけだが、俺を持ち上げようとしているお前は次にどんな事をする気だ?」



「旦那様を放り投げます」



「……何故に?」



「旦那様はもうお忘れなのですね。飛んで現在位置の確認をされると言う話では御座いませんか」



「それと、お前が俺を放り投げようなんて考えるのと何の関係が?」



「旦那様、しっかりと位置確認をなさってきて下さいませ? 落下時は私がしかと、……気が乗れば受け止めますので」



「ちょっ!? そこ大事なところだヵらっ、お前俺を投げる気ならちゃんと落下時のフォローもしろよ!?」



「では旦那様は即刻無駄な抵抗を止めてくださるよう、お願い致します。でないと私の気まぐれが発動するかもしれません」



「お前のは気紛れとじゃなくて、間違いなく確信犯だからっ!!」



「そうとも言うかもしれません。……こうなれば、強行手段の力づくで旦那様を、」



「だから止めろっ!?」



「えー」



「何で不満そうなんだよ!? つか普通に魔法使うなり自前のモノで飛ぶなりしろよ!? 何で俺を態々投げ飛ばそうとするわけ!?」」



「そう仰られるのでしたら、旦那様自らが魔法を使われてはいかがですか?」



「嫌だよ。面倒くさいじゃないか」



「私も面倒くさいので、旦那様を投げ飛ばそうと策動いたしております」



「くっ、お前もなのかっ」



「いえ、実際のところそれほど面倒くさくもないのですが、やはりここは旦那様を投げ飛ばすのがベストかと」



「全然ベストじゃねえよ!? つかやっぱり意味なく俺を放り投げようとしてたわけですね、お前は!!」



「……旦那様もなかなかしぶとい」



「そう、簡単に放り投げられてたまるかよっ」



「仕方ありません。ここは30%程度の力を出すしかありませんか」



「ちょ、まっ、俺がお前に力で対抗できるはず――」



「――御座いませんね?」



「うお!? 止め、止めて下さい、投げないで!?」



「……ふと思いましたが旦那様?」



「な、何だよ、ってか話をするのならせめて俺を下してからにして――」



「現在位置の確認をするより、このまま旦那様を山の麓か何処かにまで放り投げた方が手っ取り早いのではないでしょうか? まあその場合、旦那様にはご自力での着地を期待する事になりそうですが」



「じょ、冗談だよな? いくらなんでもそれは、仮にも旦那様とか呼んでる相手に対してあんまりな扱いだと俺は思うんだ。な、そうだよな??」



「旦那様ならば恐らく、仮に頭からの着弾であったとしても大丈夫でしょう。ええ」



「いやそれは大丈夫じゃないよ!?」



「思いついたら即実行と言う事で旦那様、宜しいですね?」



「宜しくないっ、全然宜しくないよ!?」



「では――」



「だからちょい待てとさっきから」



「私は急に、止まらない。まあ止まれますが敢えて止めません」



「いや止めろよ、おおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉ……」





「――追います」




【ラライとムェの修行一幕】


「……んんっ、……くー」

「師匠、もう三日も寝たままだし。大丈夫かな、このヒト?」

「……レム様ぁぁ」

「夢とか、一体なに見てるだろ。と言うよりもレム? よりによってアレの夢?」

「……だからぁ、わかるでしょぉぉ~?」

「いや、さっぱり」

「……んんっ」

「……で、僕は一体いつまでこのヒトを担ぎながら歩かなくっちゃいけないのかな? と言うよりも次の街まであとどのくらいあるんだろ……?」

「……くー」

「――この師匠は、ヒトの気も知らないでっ」



これも修行?


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