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harem!〜カオス煮、いっちょ上がり!〜  作者: nyao
o メイドさんとご主人様
702/1098

41. どれいと脱走劇1

~これまでのあらすじ~

戦争とかは置いておくとして。取り敢えず現れた王子様との約束で軍隊から逃げる事になったレム君(とアルーシア、シンカの三人)。でも状況としては縛られて地面に転がっていたりします。



アルーシア・・・愛称、アル。喋れない、奴隷の女の子。甘いものにしか興味を示す事がなく、しかもレアリアがいないととことん無反応になったりする。

シンカ・・・リリシィ共和国の巫女に当たる少女。すっごく偉い方のはずなのに、レムに出会ったせいで何故か戦場を駈ける羽目に? ちなみに絶賛気絶中。


クィック・・・カトゥメ聖国の皇子様。それなりに野心家だったりするらしい。レアリアの父親違いの弟ととかいう設定があったりして、レアリアからは何故か“イチ”と呼ばれている?



「――はっ、俺の爆走を止められる奴はいねぇ!!!!」



「……そういうセリフはせめてこの包囲網を突破してから言ったらどうだ、レムとやら?」



「……そうっすね、と言うか王子様よ?」



「何だ」



「ちょいと今更提案なんだが、一人の脱走相手に一軍全部で追いかけっこってやっぱり大人げないと思わないか?」



「いや全く。たとえどのような事でも油断せず、全力で打ち倒すのが俺の吟じだからな」



「……そりゃまたご立派な事で」



「それで――あれだけで買い口を叩いておきながら、まさかもうギブアップと言う事はないだろうな? もしそうだとすれば……」



「すれば?」



「簡単には殺さんぞ。精々俺を楽しませて貰う事にする」



「……ふぅ、悪い。俺、男色の趣味はないんだ」



「安心しろ、俺にもない。……いや、そうだな。だがお前がどうしてもというのなら、そう言うモノを用意しないでもないぞ」



「嫌なこった」



「なら、精々頑張って逃げるのだな」



「ああ、そうするさ。――てか、」



「?」



「――もう捕まる気もねぇし」



「ふっ、ならば先ずはその拘束からどうにかしたらどうだ?」



「はぁ? 拘束って何の事だ?」





『――!?』





「……なに?」



「じゃ、そゆことで。去らばさ皆の衆っ!!」






「――、何をしている、早く追え。そして奴を殺してでも止めろ」



『は、――はっ!』



「……しかし、これはなかなか楽しませてくれそうだな、レムとやら。アルカッタとの良い前哨戦になりそうだ」





◇◆◇





「アル、こんな荷物みたいな持ち方なのは簡便な。流石に二人いるのにお姫様だっこってわけにはいかないし」



「……」



「しっかし……ちっ、王子様はなんとも冷静な事で。もうちょっと俺の美技に見惚れてくれてても良いのに」



「……」



「え、全然美技じゃない? まあそこはそれだ、アル。でも流石に……ヒト二人担ぐのはきついか」



「……」



「いや、別にアルが重いとか、そう言う事を言ってるんじゃないんだぞ? どちらかと言えばシンカの方が重いし」



「……」



「痛っ、アル何を……と言うか、いや、シンカ?」



「「……」」



「気絶までしてるくせに“重い”の一言に反応してくるなよ、おい」



「……」



「え、女の子にとって“重い”は禁句だから気をつけろって? ああ、ご免な、アル。今度から気を付ける事にするよ」



「……」





「待て、このっ!」


「――魔法隊、弓隊、前へ!」


『はっ!』





「――って、流石にやばいな。のんびりとしてもいれなさそうだ」



「……」





「ファイアボール!」

「ファイアボール!」

「ファイアボール!」

「ファイアボール!」

「アイス・ファング!!」

「ファイアボール!」

「ファイアボール!」





「うお!? 撃ってきやがった!!」



「……」



「俺は後ろに目がないからな。アル、出来れば教えてくれると嬉しい」



「……」



「でも今何か、結構聞き覚えのある声が聞こえた気がしたんだけど……?」



「……」





「“凍てつけ、万象”――クール・ドライブッ!!!!」





「っっ」



「……」



「――あぶ、流石に今のはやばかった。と言うか攻撃範囲広すぎだろ、ってか、いきなり上級魔術使ってくるバカ野郎は何処のどいつだっ!?」



「……」

「ここはホラ、形式美的に先ずは弱い攻撃を、それに数いるんだから数で押して、押して押して押して行くのが常套手段ってもんだろうがっ。んなことしてたら簡単に魔力尽きるぞ、何処かのバカがっ」



「……」





「――ちぃぃ、避けるなっ、バカレム! レム・アイリアス!!」


「……あれ? あんな可愛い子、内にいたか?」

「……そう言えば?」

「ちょっと気の強そうなところが良いよな。何か、あの子に罵倒されたら新しい世界が開けそうだ」

「「それはない」」





「……やっぱり聞き覚えがある気がするなぁ」



「……」



「え? 振り返ってみれば一発で分かるって? いや確かにそうだけどさ、振り返ったら負けな気がしない?」



「……」



「まあ、そう言う訳で色々としがらみがあってな? 振り返れば後ろに青い般若なスィリィがいそうな気もするけど勘弁」



「……」



「って、待ち伏――」



「……」





「――よし、そこのお前ら!!」


『は……はっ!?』


「その男を止めろっ、殺しても構わんっ!!」


『了解いたしました!!』





「流石にやばっ、」





「――邪魔よっ、蹴散らせ“氷宴”、――アイスジャベリンッッ!!」


『――ッッッ!?!?!?』

「な、お前味方に何をして――」


「うっさいバカッ、ヒト一人も捕まえられない無能に構うほど暇じゃないのよ、と言うか私の前に立つなっ!! あと私のレムに勝手に触れようとするなっ!!」


『ご、ごめんなさい』





「……聞こえない、聞こえない」



「……」



「でも流石にこのままじゃやばいな……後ろの幻聴とかを考えても」



「……」



「ちょっと待ってろ? あと、出来るだけしっかりつかまってるんだぞ、アル。シンカ……は未だ気絶してるし。落ちないように気を付けて、っと」



「……」



「――えぇと、確かこうやって、……ッと――“韋駄天”!!」





『――ぇ!?』





◇◆◇





「ふぅ、一度見ただけだったから少し不安だったけど、上手く行ってるみたいだな」



「……」



「うん? まあ、上手く言ってるんだからいいじゃないか、アル。細かい事は言いっこなしだ」



「……」



「……ん~、しかしまるで風のようだなぁ。風が気持ちいい~」



「……」



「ん? アルは大丈夫か? 何か辛かったりむず痒かったりする?」



「……」



「ん~、大丈夫そうか。でもな、アル、一応落っこちたりしないようにしっかりと掴まっててくれよ? 流石にこの速度で落ちたりするとシャレにならないから。あと後ろの追手諸君も怖くはないけど怖いし」



「……」



「いや、でもホント助かったな。コレ……たしか“韋駄天”とか言ってたか? まだ術式は荒いけど――あぁ、ここ少し修正っと」



「……」



「一度見ておいて助かったな。流石に俺でもアルとシンカの二人を担ぎながら、何の助力もなしにあの集団から逃げるのはちょっと骨だし」



「……」



「ふふっ、しかしこうしてこの速度で走ってると、まるで周りの奴らがゴミの様……いや、塵芥か何かみたいに後ろに流れて消えてくなぁ」



「……、?」



「って、アル!?」



「……」



「あぶっ、危ねぇ!? ……頼むからアル、しっかりと捕まっててくれ、と言うかせめて急に何処かに行こうとしないでくれ」



「……」



「? そっちに何かあるのか?」



「……」



「珍しいな、アルが何かに興味を惹かれるなんて……よしっ、そっちに行ってみるかっ」



「……」



「んじゃ、アル。あっちに行ってみるから待って……、てアルーシアさん? やっぱり止めにしない?」



「……」



「や、やっぱり駄目ですか。と言うか、あっち、何か兵隊さんがうじゃうじゃいるんだが?」



「……」



「……仕方ない。アルがそこまでお願いするのならそのお願い叶えてあげない事もない」



「……」



「うん、じゃあ諦めて兵隊さんたちに特攻かけますか」



「……」



「……はぁぁ、この調子だと楽勝に逃げ切れると思ったんだけどな。折角、侮ってくれてた隙をついて逃げてきたのに。今引き返すとなると……はぁぁ」



「……」



「いや、アルの頼みだし? 聞いてやるのは吝かじゃないっつーか、ちゃんと叶えてあげますとも。そして思う存分俺に惚れるといい」



「……」



「いやぁ、それ程でも、あるけどなっ! ――と、言う訳で行くぞ、アル。少し速度を上げるからしっかり掴まっててくれよ?」



「……」



「っしゃぁ! ――特攻っ!!」




◇◆◇


随分と久しぶりなので違和感が……と言うか、微妙に地の文を書きたくなってきたこの頃。

キックス編とかだと普通に地の文入れてたからなぁ、と。

第一、レム君逃げる時喋らせるわけにもいかないし。まあ、状況語りながら逃げるってのも、それはそれで異常っぽくてレムらしい様な気がしないでもないんですけどっ


まいまいまい。

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