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harem!〜カオス煮、いっちょ上がり!〜  作者: nyao
o メイドさんとご主人様
692/1098

ど-401. お約束の言葉

何事もなく日常に。

今はど-400で迷宮から戻ってきたばかりの時です。


「――皆のものよ、俺は帰ってきた! 帰って来たぞぉぉぉ!!」



「旦那様、急に如何なさったのですか?」



「……いや、何となくこう叫ばないといけない気がしてな」



「そうですか、それなら納得いたしました」



「え、これで納得するのか、つーか出来るのか?」



「はい。いつもの旦那様らしい、旦那様然とした理由でしたので」



「俺らしいって……」



「急に奇怪なお言葉を仰られたり、訳の分からない事を仰られる……実に旦那様らしいでは御座いませんか」



「お前の中の俺って、一体……」



「それはそうと旦那様、改めまして迷宮からのご帰還、お帰りなさいませ」



「あ、ああ。一応ただいま」



「しかし旦那様もあの迷宮の完遂、大変お疲れのことと存じますが、」



「それを言うならお前も、だろう?」



「いえ、私はそれほど」



「強がり言うと後でお仕置きだ」



「……旦那様、一つ尋ねてもよろしいでしょうか?」



「ああ、なんだ?」



「お仕置きされるのとされないのではどちらの方が得でしょうか? 迷います」



「……まあ、素直にお仕置きされない方が良いって思っとけ」



「そうですか、旦那様がそう仰られるのであれば」



「ああ」



「では……確かに私もそれなりに疲れてはおりますが、それは旦那様も同様のはず」



「まあ、疲れたな。最後の最後であのハプニングってのも、それなりに精神力削られたし」



「――旦那様? やはり私が一人で帰還してしまった後に何かあったのでは……」



「いや、まあ、実害があるわけでもなし、本当に大したことじゃないからお前は気にするな」



「……旦那様がそう言われるのでしたら」



「ま、今回ばかりは本当の本当に大したことじゃないから。気にするなって」



「……はい」



「まだ納得できてないか?」



「いえ、納得しました。旦那様が仰られてた事ですので」



「そか」



「はい」



「それで、疲れてるなら休んでも良いんだぞ?」



「いえ。旦那様に尽くさせて頂く事が私の全てであり私の喜びであればこそ。旦那様より先に休息を取るなど言語道断」



「確かに、お前の方が体力とかあるし?」



「そう言う事を、申し上げているのでは御座いませんが……」



「分かってるって。んで、お前としては俺のお世話をしたいという訳だ」



「はい、旦那様」



「……ま、日頃のアレをお世話とか尽くすとか、そう言っていいのかどうかは微妙なところだが」



「では旦那様、大変お疲れのことと存じ上げますが、」



「で、そこに戻るのね」



「はい。それで旦那様、お疲れとは思いますが、」



「ああ、まあ確かに疲れてるな、うん」



「では私になさいますか?」



「……」



「では私になさいますね?」



「……ごめん、急な事で意味が分からん」



「……――もしや!? 旦那様は私ではなくお風呂かお食事の方が良いと仰られるのですかっ!!」



「……あ、あぁ、そう言う意味かぁ――って、んな急に『私になさいますか?』とか言われて分かるはずねえだろうがっ!?」



「それはお察し下さいませ」



「いや無理」



「本当に仕方のない旦那様で御座いますね」



「そこで仕方ないとか言われても、俺としては困るのだが……」



「では旦那様、改めて問いますが私は準備がありますので少々お待ち下さいませ」



「それ既に問いかけてませんが!?」



「……旦那様は私の何が不満と仰られるのですか」



「不満と言うかなんというか……お互い疲れてるんだから、普通に寝ないか?」



「寝ないか、との旦那様からの折角のお誘いですので、ここは喜んで、と申し上げておきましょう」



「……じゃあやっぱり飯にする。普通の飯ってのもしばらく食べられなかったし、」



「そんなに私に腕を掛けて食べさせてもらいたいなんて、旦那様も存外可愛らしいのですね?」



「……お風呂――」



「お背中お流しいたします」



「――もうお前は俺にどうしろと!?」



「? 旦那様のお好きなようになさればよろしいかと」



「……よし! 俺はもう寝る、お前もぐっすり眠って休め! いいなっ!!」



「はい、では――」



「別室で、だ!」



「添い――」



「添い寝とかは必要ない!!」



「私はその方が心休まるのでしたいです」



「俺が却下する!」



「……旦那様のケチ」



「兎に角っ! 本当にもうお互い疲れてるんだからこんなバカなことしてないで、さっさと休むぞ、おい」



「はい、旦那様。私も疲れておりますので、余り体力を使わせないで頂きたい――」



「ってそもそもの原因はテメエだよ!?」



「……旦那様は、お元気そうで」



「……もういいよ。叫ぶのも疲れてきたし。取り敢えず寝て、飯喰って、身体清めて、それからだ」



「私は先に体を清めてまいります」



「ああ、順番はどうでもいいから……俺は寝る事にする。別に起こす必要とかはないからな。飯とかも自分で用意するから、しばらく放っておいてくれ」



「はい、了承いたしました、旦那様。見何も、旦那様は引きこもり生活を開始されたと伝えておきます」



「……突っ込まないからな?」



「では旦那様、ごゆるりと休息を」



「ああ、お前もな」



「お心づかい、感謝いたします」



「……いや」



「では――お休みなさいませ、旦那様」



「ああ、お休み」


【潰される人々:クゥワ編】


「よしっ、それじゃあ俺様がシャトゥルヌーメの魅力に関してこれでもかって言うくらい語りつくしてや――」


「――しゅーてぃんぐすたー・なこぉ!!!!」


「――」


「……ふぅ、今日もまた一つ、悪を退治したのです。良い事しました、私!」


【☆=(キラッ) になりました】




キックス様の嫁たち探し(?)は保留と言う事で。もう息切れしっぱなしなので、日常に戻る事にします。


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