表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
harem!〜カオス煮、いっちょ上がり!〜  作者: nyao
【キックス編】
643/1098

Early-X. キックス-1

昔々、あるところに……で、はじまる?

レム君が苛められる様子はもう少しお預けです?



「「それは昔々」」



「定めに負けず己の道を突き進み――」



「運命に惑わされず己の信念を貫いた――」



「ある一人の奴隷と、」



「彼を愛した彼女“たち”の物語」





 ◇ ◇ ◇ 





「って、ちょっと待てそれはおかしくないかっ!?」



「……何がでしょうか、旦那様?」



「その彼女“たち”ってのはなんだ、“たち”ってのは!?」



「文字通りの意味ですが、旦那様は既にお忘れになられましたか?」



「いや、忘れちゃいないけど、何つーか納得がいかないというか、何故にあいつが?」



「人徳の差で御座いましょう」



「……絶対に俺の方があると思うけどなぁ」



「それは妄言です」



「言い切るなよっ!?」





 ◇ ◇ ◇ 





ある一人の少年がいた。コレはそんな一人の少年の、



――物語が、英雄譚が悲劇からしか始らないんならそんな物語は沢山だ。



彼はそう言い、剣を抜いた。



その身は平凡、なれど意志は絶対。



――俺はそんな物語なんて認めない。



彼は誓った。彼の愛する者“たち”の為。そして何より自身の為に。



――それが物語であるというのなら――総ての語りを打ち壊し、全てモノの変わらぬ平穏を砕かせはしない。



……些細な、けれど決して小さくはない、ただのお話。



語り部にもならず、物語にも語られない、一人の少年の生きざま。





 ◇ ◇ ◇ 





「……と、言うよりも主人の俺を差し置いて先にハーレムを実現してるってのが何か間違ってないか?」



「私には間違っている箇所は微塵も見受けられません」



「いや、だってそもそもあいつはハーレム願望なんてなかったはずだし……何故に?」



「何故、と問われましても。現にキックス様が後宮を作られた……という表現では語弊があるかもしれませんが、その存在が確かな事に間違いは御座いません。それを今さら理由を問うというのもおかしな事では御座いませんでしょうか、旦那様?」



「……おかしい。いや、絶対におかしいだろ、これ」



「さて、私にはなんとも」


うふふ~、……うぷっ


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ