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harem!〜カオス煮、いっちょ上がり!〜  作者: nyao
【時々晴れ編】
633/1098

 23. でし

師弟関係成立

☆☆~ラライ(+α)の場合~☆☆

(ラライ:基本、寝ぼけ娘。灼眼の剣士とか言われて世界で四番目? くらいには強いらしい。ちなみに寝ぼけていて世界四位の実力だったりする)

(+α:ムェ。アメリアの弟で、元王子様。護衛部で鍛えてもらっているらしいのだが……?)




「……ふぅ、やれやれだな。一応はあの謎の熱狂は収まったみたいだけど、少し数多冷やす時間が必要だよなぁ、あいつら」


「――ふゃっ、レム、レムっ、レムっ!!」


「おうっ! そういう俺を呼ぶのは……何だ、ムェか」


「がっかりしないでっ!?」


「野郎相手にがっかりするなって、まさかそっちのけがあるのか、お前? だとしても俺はお断りだぞ」


「そんなのないよっ! それよりもレム、助け」




「捕まっ、た?」




「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃ……」


「よう、ラライ。久しぶり」


「……レム様?」


「そうだ、愛しい愛しいレム様だぞ」


「と、思ったらレム様に似た別のヒトでした、まる」


「いや、ちゃんと本人だから」


「……どっぺるげんがーをみつけた」


「そこまで俺の事をレムと認めたくないか、ラライ?」


「――やや? レム様、おはようございまふ」


「……ああ、おはような、ラライ。んでラライさんは相変わらず寝ぼけてるみたいだな?」


「……、うん、わたし、眠、……くぅ」


「寝たか。……んで、ムェはどうしてそんなに怯えてるんだ?」


「こっ、この女のヒトがボクを襲ってくるんだよぉ!?」


「襲う? 実は超絶恥ずかしがり屋のラライが?」


「この女のヒトのどこが恥ずかしがり屋なの!?」


「いやぁ、これでもちゃんと起きてるときは初々しくて良い具合に撫子って感じな女の子なんだぞ? ……まあ、ちゃんと起きてるのなんて一年に半日あるかどうかだし、寝ぼけてるときは文字通り恥も外聞もないけど」


「意味ないじゃない!?」


「それもそうか」


「そうだよ!!」


「まあ、ラライがちゃんと起きてる時なんてすげぇレアモノだし、ないものねだりしても仕方ないか。こいつも色々と忙しい奴だしなぁ」


「だからって――……そ、そのヒト本当に寝てるよね? 急に襲いかかってきたりしないよね?」


「するかっ。ちゃんと寝てるよ」


「……ほ、本当に?」


「本当だ。――でもなぁ、所詮は寝ぼけてる奴だぞ? 少し怖がり過ぎ、そこまで怖がる必要もないと思うんだが?」


「こっ、このヒト、ボクを見るなり急に抱きついてきて! そ、その……頬擦りとかしだすんだよ!?」


「――よぅし、歯をくいしばれ、ムェ。一発殴るから」


「何でボクが殴られなきゃいけないんだよっ!?」


「見ての通りの、こんな美女……美少女? えぇいどっちでもいい、美人に抱きつかれて、しかも頬擦りだぞ!? それをテメェは何ぬかしてやがるんだ!? 舐めたこと言ってると張り倒すぞ、テメェ! つか俺に替われ!!」


「いきなり知らない女のヒトからそんなのなんて、ただ怖いだけだよっ!?」


「テメェ、それでも男かぁぁぁ!!!」


「常敗無勝のレムに言われたくはないよっ!!」


「……ふ、ふふ。ムェ、良い事を教えてやろう。世の中にはな、二種類の女の子がいるんだよ。恥ずかしがり屋な子と、凄く恥ずかしがり屋な子だ」


「何が言いたいのかはよく分からないけど、それでもレムが無勝ってのに変わりはないんだよね?」


「て、て、テメェの血は何色だァァァァァァ」




「私の血は赤い色。そしてレム様、止めて。この子、私の」




「ひぃっ!?」


「――ラライ、起きたのか」


「うん、レム様が騒がしいから、おちおち寝てもられない……くぅ」


「と、言いつつ思いっきり、また寝たな」


「寝てない。私は寝ぼけてるだけ」


「どっちも似たようなものだ」


「……そっか。ならちゃんと、眠らないよう頑張る。お休み、レム様」


「早いな。いきなり前言撤回か」


「そんなこと……ある、かも?」


「ま、眠いなら寝ておけって。無理は……余りするもんじゃないぞ。もう眠くても寝られないとか、アレは一種の拷問だし」


「くぅ……そうする、だからがんばりゅ、りゅ、……くぅ」


「よしよ~し、ぐっすり休めよー?」


「……ね、寝た? その女のヒト、また寝た?」


「ったく、さっきから情けないぞ、ムェ。思い切り俺の背中に隠れやがって。それでもお前は男か、つかちゃんと護衛部に鍛えてもらってるんだろうな?」


「ちゃんと鍛えてるよ! ボクが……ボクが姉様を守らなくっちゃいけないんだから」


「大丈夫、アメリアの事なら全部俺に任せておけって」


「姉様はボクが守る! ――とくにレム、お前から」


「ふぅ、やれやれ、だ。とんだシスコンだな、お前」


「違うっ!」


「姉様を守る! とか言ってる奴が何ほざくんだか」


「ボクが姉様を守るのは当然の事だ!! 姉様が好きだとか、シスコンとかは関係ない!!」


「いや~、十分シスコンだと思うぞ」


「何を――」


「それと一つ忠告。余り声を荒げるとラライがまた起きるぞ?」


「ひぃぃ!!??」


「つか、どれだけ怖がってるんだよ、お前」


「だって、だってこのヒト、手加減無用で抱きついてくるんだぞ!?」


「ん~……?」


「全身骨が砕けて本気で死にかけたよ!? リヒッシュさんが偶然通りかかって、奇妙な万能薬(?)をくれなきゃボクは今頃死んでるよ!?」


「微妙にその万能薬ってのが気になるんだが……でも納得。まあ所詮は寝ぼけたボケ子さんだしな。そりゃ力の一つや二つ加減を間違えるときもあるさ」


「それで殺されてりゃわけないよ!?」


「大丈夫だ、勘違いとか間違えたり故意でとか殺されかける程度なら比較的よくあるコトだから。それほど気にすることもないと思うぞ?」


「よくあることって――それはレムの場合だろう!? ボクとレムを一緒にしないでよ!!」


「失礼な奴だなぁ、おい」


「じゃあ、レムは自分が普通のヒトと同じくらいの危険しかなくって、ヒトより良く死にかけてるとか危険な目に遭ってるとか、言わないとでもっ!?」


「……まあ、比較的、普通の奴よりは危ない目に遭う頻度が高い、可能性もある、んじゃないかなぁ、と思わなくもないぞ」


「そんな曖昧な言い方しなくても十分あるよ、ボクが保証する」


「……それは敢えて曖昧にして現実を見つめたくないという俺なりの現実逃避だよ。問答無用で泣きたくなるような現実を押しつけてくるんじゃねえ」


「ならボクとレムとを一緒にしないでよ! ボクは殺されれば普通に死ぬんだよ!?」


「いや、俺も流石に殺されれば死ぬから。つか殺されて死なないとか、それはどこのフレッシュなゾンビだ」


「レムとかレムとか、いるじゃないかっ!」


「待て。お前は一体どういう眼で俺を見てるんだ?」


「だって! レムってあの銀髪の女のヒトのご主人様なんだろう!? あのヒトよりも偉いんでしょ!?」


「まあ、一応は……そういうことになってるのか?」


「つまりはあのヒトよりも凄いってことだよねっ、そんなの化け物じゃないかっ!!」


「俺は化け物じゃありませんー。あと、凄いとか色々は単にあいつが規格外なだけだから。あいつと誰か他の奴を比べること自体が間違っていると言っておこう」


「それはなんとなくわかるけど……それじゃあレムってもしかしなくてもただの好色な最低野郎ってことなの?」


「……ムェ、益々お前は俺の事をどんな目で見てるんだ」


「だから――」


「や、それ以上はやっぱり言わなくても良い」


「……そう。分かってくれたならそれでいいんだよ」


「うん、十分にお前が俺の事どんな目で見てるのかは理解したつもりだ。と、言うことで――ラライ、ちょっと起きろ?」


「ひっ!? レ、レムなんてことを……」




「……あ~、れむしゃまだー」




「おはよう、ラライ」




「お休みなさい」


「待て、寝ようとするな」


「きっとこれは夢、レム様がいるから夢に違いない」


「ちゃんと現実だ。そう言えばさっきも俺の事を俺って認めようとしてなかったし、そこまで俺がいることを認めたくないのか、おい」


「うん」


「……ったく、こいつはもう」


「ふふっ、いかす?」


「わけ分かんねぇよ」


「私は何を言ってるの?」


「知るか。自分で考えろ」


「……、そうだった。レム様にひとつ、交渉」


「何だ、タイミングいいな。実は俺の方からも一つ聞きたい事があってだな、んで、交渉ってのはどんなことだ?」


「その子、私に頂戴」




「っっ!!」




「一応、本人の意思としては思いっきり首を横に振ってるが?」


「レム様、この世の中には照れ屋さんと、すっごい照れ屋さんな二種類の――」


「それはさっき俺が言った」


「その子はきっと、凄い照れ屋さん」




「ちがっ――」




「ああ、俺もそう思うぞ、ラライ」


「うん、だからその子、頂戴」


「まあそれはいいけどさ、」




「全然よくないよっ!!!!」




「急にどうしたんだ、まさか一目惚れでもしたのか?」


「それはもうないと言っておく」


「……“もう”?」


「うん、だからその子に一目惚れはしてない……そうなの?」


「そうらしいな、ってかラライの言い分だけど」


「うん。弟子が欲しいと思った。そしたらその子が目の前にいた」


「それは……運命だな」


「うん、運命」




「全然運命じゃないよっ、それ凄い偶然、単なる偶然だからっ! ってかそんなことで殺されかけてたの、ボク!?」




「よし、なら思いっきり鍛えてやってくれ」


「その子、くれる?」


「ああ、くれてやろう」




「そんなっ、ボクをモノみたいに――」




「ま、厳密にいえば実際は奴隷とかってモノだし。俺、ご主人様」


「レム様、恰好いいー」


「あはは、それ程でもあるけどなっ!」


「じゃあ、この子貰う?」


「ああ。それとそいつの名前はムェな。ムェ・ヒン・アトラビ……だったかな? 取り敢えずそんな名前だ」


「うん、分かった。それじゃあ……ムェ?」




「ひぃぃ!!??」




「もう……照れ屋さん」


「ああ、本当に仕方のない照れ屋さんだな、こいつ」


「仕方ない――」




「ひっ!?」




「流石は最速」




「ぼぼぼ、ボクをどうするつもりだっ!?」


「……ムェ?」


「は? や、まあ、ボクはムェだけど……」


「うん、ムェ、私、お師匠様。だから今日からお師匠って呼ぶこと」


「ヤダ」


「……レム様、この子、反抗期?」




「照れてるだけだ。それに、ムェ。ラライに鍛えてもらうってのはそんなに悪い事じゃないぞ? それでも世界で四番目くらいには強いから、そいつ。強くなれるのは確実だぞ。……まあラライに師匠としての素質があればだけど」




「ヤダ! ボク帰る!!」


「照れ屋さんは強制連行する」


「誰が捕ま――ぇ?」


「私から逃げられるヒトはいない」




「伊達に最速じゃないしな。ムェに一つ忠告、そいつから走って逃げるのは不可能だぞ?」




「そんな……」


「やりましたラライちゃん、弟子をゲットです」


「ボクはまだ弟子って認めてない!!」


「では早速修行に入りますっ」


「ちょ、ボクの話を聞いてないこのヒト!?」


「駄目、ちゃんと私をお師匠様と呼ぶこと」


「だからどうしてボクが」


「お師匠様と呼ぶ、弟子一号」




「ムェ、早めに呼んでやった方がいいぞ? 何と言っても……所詮は寝ぼけた奴の戯言だから」




「そ、そんなぁ……」


「じゃ、レム様。ちょっと飛竜と戦わせてくる」


「無理だよ!?」




「まあ、殺さない程度に頑張れよー?」




「わくわくドキドキの初体験」


「いーやーだー!! レム、本当にお願いだから助けてー!!!!」


「大丈夫、私がついてる」


「だから嫌なんだよ!!」


「ふふ、弟子は照れ屋さん」


「もうヤダこのヒトー!!!! ボクの話全然聞いてないしっ」


「大丈夫、危なくなれば止める。……止める?」


「死ぬ! ボクは今日死ぬよ!?」




「……ま、大丈夫だろ。飛竜っていったら多分アダムとイブだし。あいつらなら間違って殺しちゃったりとかしないだろ、きっと」


と、言う訳でこれからムェ君の不幸街道が始まるーー!! かもしれない。

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