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harem!〜カオス煮、いっちょ上がり!〜  作者: nyao
【時々晴れ編】
631/1098

 21. やろー

野郎どもの宴?なのです。

というよりも追いやられている人々。

☆☆~野郎どもの場合~☆☆

(ジニ&カツィール&マルマ&クィナ&ヤルィ:レムの館に住む野郎五人衆。基本的に野郎は全員護衛部所属になっている。ジニがまとめ役、カツィールが場を盛り上げて、マルマがそれに乗る、クィナは終始煽って、ヤルィは傍観者、という役割分担)




「って! 余り手荒く扱うなよ、リヒッシュ」


「早く戻って、クジ引かなきゃ」


「って、お前もなのかっ!!」


「――当然っ」


「……ったく。一度きりのご主人様特権がそれほど嬉しいかねぇ。つか、本当に俺、何か『日頃の恨みっ!!』とか言って襲われたりしないよな? な??」



「――あれ、主人様?」



「ん?」



「あ、ホントだ、レムのへたれだ」←クィナ


「そっかぁ、やっぱり主人も追い出されたか」←ヤルィ


「ってか、これって一応このへたれぷーを労ってやってるんじゃなかったか?」←マルマ


「まっ、形の上じゃ一応、な。めんどくせぇ」←カツィール


「ちょ、幾ら本当のコトとは言え主人様の目の前でそんな事ぶっちゃけちゃ駄目じゃないか、カツィール」←ジニ


「あははっ、ジニの方がぶっちゃけちゃってるよ」←クィナ


「まあ、そこは主人だし。別にいいんじゃない?」←ヤルィ


「そうだっつーの。女ばっかり買い漁ってないで偶には男の一人でも連れてこいっての。お陰で俺らの立場っつーか、威厳ってもんが」←カツィール


「カツィールはどうせ口だけだし。そういうところはキングオブへたれのレムに似てるよね?」←マルマ


「ばっ、誰がこんな奴に似てるって!? ざけるのも大概にしやがれ、おマル!」←カツィール


「おマル言うな。僕の名前はマルマだって何度言えば覚えるんだ、バカツィール」←マルマ


「おめっ、お前こそバカツィールって何だ、この野郎!」←カツィール


「でも似合ってるじゃん、バカツィール。マルマ、上手い事言った」←ヤルィ


「ヤルィ、テメェもかっ!?」←カツィール


「あははは、いいぞ、やれやれー」←クィナ


「……クィナ、お願いだから煽らないで。後始末、だれがやると思ってるの」←ジニ


「「「ジニ」」」」


「……皆、分かってるなら暴れるのとか止めてよ。後で隊長に叱られたり副長にからかわれたり散々なんだから」←ジニ



「つーか、お前ら。会場の方で見ないと思ったけどこんなところにいたのか。……何やってるんだ?」



「何って、見れば分かるだろうがっ!」


「駄目だよ、カツィール。へたれなレムには見ても分からないんだよ、きっと」


「キングオブ、へたれだしな」


「マルマの言うとおり。流石我らが主人、だよね」


「……主人様、ごめんなさい。本当の事を言ってごめんなさい」



「ジニ、お前が一番酷いから」



「え、何で!?」


「ジニって腹黒いところあるもんね~」


「そう言えばジニ、ちょっと前にシャルアさんにプレゼント渡そうとして、玉砕してなかった?」


「ああ、それ俺も見てたぜ、つーか確か全員いたよな?」


「うんうん♪ へたれにも負けるジニ、かわいそぉ~」


「うう、うるさいよっ!? あの時はちょっと……きっとシャルアさんも何か用事があった、ただそれだけなんだよっ!!」


「いい加減、ジニも諦めればいいのにねー?」


「確かに。ほの字ってのは分かるんだけど、シャルアさんは無理だろ、まず」


「ああ、色々あるけど、あのヒトはまず無理だよな」


「シャルアさんって見てて分かりやすいしなぁ」


「聞こえないっ! 断じて、聞きたくないっ!!」


「「「「ジニも憐れだな(だよね)」」」」




「まあ、お前たちが中いいのは分かったから。それとジニが相変わらずの永遠の片思いってのも知ってるから。――ふっ、負け犬め」



「くそぉぉぉぉ、主人様のへたれキングめぇぇぇぇ!!!」



「……、……ま、アレは放っておくとして」



「うわ、主人、相変わらず男には容赦ないな」


「ま、別に優しくされたくもねえけどな」


「またまたっ、カツィール、そういうの世間じゃどう言ってるか知ってる? ショウケラっていうらしいよ?」


「……クィナ、それ、既に原形留めてないから。正しくはツンデレる、だ。口じゃツンケンしたこと言ってるけど内心じゃ優しくしてほしい、寂しがりやなバカツィール、ってね」


「だからバカツィール言うんじゃねえ、おマル!」


「バカツィールの方こそ、おマル言うなっ!!」


「そもそもテメェが先だったじゃねえかっ!」


「良いぞ二人ともっ、やれやれ~」



「……はぁ。んで、相変わらずのバカどもは放っておくとして。ヤルィ、お前たち何してるんだ――って、ああ、あらかじめ言っておくが別に料理してるのが分からないってわけじゃないぞ? 俺が聞いてるのは何でお前らが厨房に篭り切りで料理なんてしてるのかってことだ」



「想像はついてるんじゃないですかい、主人?」



「押し込められた、仕事押し付けられた、立場弱いんで受けざるを得なかった、多数決には勝てません……ってな具合で、ろくな事は思い浮かばないけどな?」



「まさに主人が言った、その通りですよ」



「――ん? でもそう言えば、ムェが居ないみたいだけど……?」



「ムェ……ムェね、あいつなら立派な星になりました」



「は?」



「具体的に言うと灼眼の姉御に『この子、欲しい』と言って連れ去られやした」



「……あの寝ぼけ娘も来てたのか、つか、あのバカ、何考えてるんだ」



「少なくとも俺らの目には何か考えてるようには見えませんでしたね。ありゃ酔っ払いよりもたちが悪いですぜ?」



「確かに。……でも、そうか。お前たちも苦労してるんだなぁ、――それなりには」



「いちばん苦労と言うか、愉快なのは主人だと思いますけどね?」



「否定はしない。そして同じ野郎として苦労は分かち合おうじゃないか、具体的にはこの縄解いてくれ、ヤルィ」



「遠慮しときます。俺じゃ役不足そうだし、それに主人と一緒じゃ身がもちません。何より良いところだけ主人に取られるって分かっててついて行きやしません。カツィールの二の舞は御免ですぜぃ?」


「ちょ、てめ、ヤルィ、それはどういう意味だっ!?」


「言葉どおりの意味だよね、カツィールっ」


「だから……それがどういう意味だって聞いてんだよ、クィナ」


「――ふぅ。これだからバカツィールは」


「てめ、これ以上ほざくと実力で黙らせるぞ、おマル!!」


「そっちこそ、実力で黙らせてやろうか、バカツィール?」


「いいぜ、その身体に俺の名を刻んでやるよ――恐怖でな」


「そういうカツィールこそ、精々泣き叫んで許しを乞わないように頑張ったら?」


「「――上等」」


「きゃっきゃっきゃ♪」


「……主人、俺はジニと違って二人を止めようとは思いませんぜ? クィナは端から煽る側ですし」



「……はぁぁ、いいか、お前ら。よく聞けよ? 争いなんて良い事は何一つないし、何も生み出さな――」







「――主、確保。会場に戻る」



「て、ちょっとリヒッシュ!? 今、俺ちょっといいコト言いかけてたから、止めろとは言わないけどせめて最後まで言わせ」


「無駄」


「無駄!? 無理じゃなくて無駄!?」


「連行する」


「おぉ!? ちょ、だから運ぶならせめてこの縄を解いて――」


「不可能」


「待っ、だからいくらなんでもこの体勢は怖ぇぇぇぇぇぇぇ――……」


「急行、急げ」





「……で、行っちまったけど、結局主人は何しに来たんだ?」


「んなの俺が知るか。はぁぁ、なんか白けちまったぜ」


「カツィールに同意だね。全く、へたれに場の空気を掻き雑ぜられただけか」


「へたれもへたれなりに苦労してるよねー。あと、……」



「うぅぅ、シャルアさんっ、俺は、俺はぁ!! ――シャルアさぁぁぁぁぁぁん!!!!」



「「「「ジニ、哀れ」」」」


やっぱり、ぽっと出の奴らが五人ほど、会話だけってのは非常に無理があると思うのです。正直、私にも誰が誰だか分からなくなってきてましたし……。

まあ、一応ということで館に住んでる野郎ども、全員(?)です。


最初の方の矢印は気にしないでください。ちょっと混乱してただけです。




ムェくんは攫われました。


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