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harem!〜カオス煮、いっちょ上がり!〜  作者: nyao
【時々晴れ編】
612/1098

 02. ごえいのふたり

二人目、三人目。

☆☆~サカラ&ハッスの場合~☆☆

(サカラ:護衛部長。館の中ではメイドさんに次いで腕が立つ?)

(ハッス:護衛部。護衛部としては結構上位の腕前の娘。槍を使う豪快な戦い方だが、性格は真逆でかなり大人しかったり)





「よう、二人とも」


「マスター」


「レム様」


「サカラ? だからマスターじゃなくて俺の事はレムって呼べって。ほら、ハッスの奴を見習え」


「申し訳ありません。つい、癖になっているもので」


「クセね。だからってまだ口調が固いなぁ。ならちょっとその癖を直してみるか。せめてハッスみたいに“様”レベルまでやるぞ」


「そんな、マスター…ぁ」


「ほらまた。こりゃ本当に癖になってるみたいだな。俺としては嬉しいって言うべきところなのかな、これは?」


「いえ、そんな、私などで喜んでいただけるのなら非常に嬉しいですが…」


「ま、自分を卑下しすぎだって」


「ですがお姉様と比べると私なんて全然未熟で――」


「や、そもそもあいつと比べてたりしたらやってられないぞ? ほら、少しはハッスの奴を見習って……」


「……ぽっ」


「この子は単にいつも“レム様”って呼んでいるだけです。それに口数も少ないですからぼろも出にくいですし」


「……部長、レム様の前でそんな事言うなんて、酷い」


「でも本当の事でしょう?」


「それは、そうだ、けど……むぅ」


「ははっ、つかな二人とも。そう言うのは本人の前で言う事じゃないと思うぞ?」


「「ぁ!!」」


「だから今はサカラの俺に対する呼び方の改善を……そうだな、ついでにハッスの方もその少し引っ込み思案そうな性格の改善でもしてみるか」


「そ、そんなっ」


「…ハッス、諦めなさい。マス――レム、様がやる気になっておられるのだから諦めるしかないわ」


「そうそう。てか、俺はどんな奴って見られてるんだーって感じな発言だな、サカラ?」


「すっ、すみません。マス――」


「おりゃ!」


「きゃっ!? な、何を行き成り……」


「レム様、大胆です」


「ちっ、おしい。あと少しで胸にいけたモノを」


「マ――、レム様!?」


「うん、今回は自分で言い直したな。結構な事だ。て事だから、俺を“マスター”って呼ぶたびにサカラの胸を揉んでみようと思う」


「……レム様ってば、えっちです」


「の、割には楽しそうだな、ハッス?」


「いえ、そんな事は……ない、ですよ?」


「実はサカラが慌てる姿が見ていて面白いとか?」


「…………違います、よ?」


「ハッス~、後で見てなさいよ? それにマス――、レム様、お姉さまに言いつけますよ? 良いんですかっ!?」


「あぁ、今日は無礼講って言ってあるしな。俺が許す、おっけーだ。それに下心とかはないわけだしな、問題ない。後な、俺は脅しなんかには屈しないから、覚えておくように」


「……レム様のそれ、武者震い?」


「そうだぞ、ハッス。サカラも。断じて脅しが怖くて震えてるんじゃないからなっ!!」


「「そう言う事にしておきます」」


「ああ、うん。それじゃ、早速だがハッスの性格改善とでもいってみるか。とは言ってもヒトの性格なんてすぐに変えられるものじゃないからな、これはある程度は仕方がない」


「ならマ――レム様はどうするつもりで?」


「うん、ここはやっぱりサカラみたいに何かしらの罰則を与えてみるのが手っ取り早いんじゃないかと思う訳だ、俺は」


「……!!」


「ハッス、自分だけが逃れようなんて甘いわよ。諦めなさい」


「そん、なぁ……」


「んー、それじゃあ取り敢えず――」


「!!」


「逃がさないわよ、ハッス。それとも私から逃げられると思ってるの?」


「部長、後生だから離して」


「嫌よ。いい機会だからその性格を直しなさい」


「そんな」


「おいおい、そんな世界が終わりみたいな表情するなよ。なんも苛めてるって訳じゃないんだから――と、言う訳でハッス性格改善の対策が決定しました!」


「レム様、どうかお許しを」


「や・だ。と、言う訳でハッスに対してはコレです!!」


「!! ……、?」


「マ――、レム様、何をされてるんでしょうか?」


「何って、見て分からないか? ハッスの頭を撫でてるわけだが」


「~~っ」


「見れば解ります。それとハッスも、何嬉しそうにしてやがりますか、このっ、裏切り者!!」


「裏切り……って、どういう意味だ、サカラ? ハッス?」


「それは、その……」


「私は知らない、です、レム様」


「ハッス!!」


「つーん」


「う、う、うぅ~~、――それよりマスター、どうしてハッスには私みたいに罰じゃなくてご褒美にゃひゅんっ?!?!」


「……レム様の、えっち」


「いや、罰則だから。不純な気持ちは一切ないから。うん、ないぞー?」


「う、う、う……もう、お嫁にいけない」


「大丈夫、きっとレム様が貰って……くれる?」


「応よ、そういう話ならドンと来いだ!!」


「…………」


「レム様、部長が燃えつきました」


「失礼な奴だなー」


「……うぅ、うぅ、うぅぅ」


「でも、レム様?」


「何だ、ハッス」


「部長の言葉じゃないけど、どうして私には……?」


「ん? あぁ、頭撫でた事についてね。ああ、うん、あれはな、ハッスは褒めて伸びる子だから」


「褒めて……私が?」


「そう。と、言う訳でハッスには今日中にこの館の奴ら全員と一度は会話をしてもらうって言うミッションを授けてみようと思う」


「それは無理、です」


「やってもいない内から諦めるなよ。大丈夫、ちゃんとご褒美もあるから」


「御褒美……?」


「目の色が変わったな。そ、ご褒美。このミッションを完遂できたら――そうだな、一日デート件をやろう」


「それはレ――、れ、れっと、お姉様とのですか?」


「ああ、うん。俺との――のつもりだったんだけど、ハッスがそっちの方がいいって言うんならそうします。むしろ御免なさい、少し自惚れてみました」


「いえ、そんな事はない、ですけど……」


「まあ、兎に角! そう言う事だから、じゃ、頑張れよ、ハッス。それと隣で燃え尽きてる失礼な奴にも一言言って置いてくれ。…………お願いしますからあいつには内緒にしおいてて下さいって」


「はい、分かりました。それでレム様は――」


「んっ。ちょっくら他の奴を見回ってくる。んじゃ、また後でな、ハッス、サカラ」


「はい、また後……で」


「…………」


「ほら、サカラ、部長。いつまでも“照れて”いないで。レム様、もう行っちゃったから。それに今日は私も、頑張らない、と!」


「……マスターの、イジワル」


「うん、その通りだと私も思う」



お祭り開催ちゅ~。

ついでに企画っぽいことのネタ(?)も多分募集中~。


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