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harem!〜カオス煮、いっちょ上がり!〜  作者: nyao
o メイドさん vs ご主人様
607/1098

ど-400. 辿り着く

400かいめ!



「……なんかやっと違う場所に出てきた感じだな」



「そのように御座います、旦那様」



「長かった、ここまで本当に長かったよっ!」



「意図不明の落とし穴に旦那様がつられるようにして落ちてから、早どれほどか。急に地上へ戻れなくなってしまってからかれこれ五千層位は上っておりますか」



「悪かった! 俺が悪かったよっ!! なんとなく、あそこまで見え見えの落とし穴だと、ここは落ちなきゃ駄目かっ!? とか思って気づくと落ちちまってたんだから仕方ないだろうっ!?」



「確かに。それでは致し方ございませんか。むしろさすが旦那様と褒め称えるべきでしょうか」



「止めい。それならまだ貶してくれた方がましだ」



「本当に仕方のない、旦那様は旦那様という他ないほど見事なまでに旦那様であられる旦那様でございますね?」



「それは貶しているというよりも既にお前が何を言いたいのかが分からないんだが?」



「……ふぅ、これだから旦那様は」



「なんだよそのこれ見よがしなため息はっ!? つか、今ので分かるやつ何ざ居ねぇ!!」



「シャトゥ」



「あ、なる。確かにシャトゥなら理解しそうだな――ってあいつは例外だっ!!」



「……ふぅ、これだから旦那様は旦那様なのです」



「だからそれじゃ意味分からないっての」



「と、言葉遊びはこのくらいにしておきまして、確かに今までと景色が異なる場所のようですね、旦那様」



「……、ああ、そうだな。なんつーても、大部屋一つと石碑一つだけだしな」



「石碑には文字が――これは古代語ですね」



「んで、なんて書いてある?」



「少々お待ちを……『この迷宮をよくここまで辿り着いた』」



「おぉ、何かいよいよラストっぽい感じの文章だな」



「『まずは君はバカだと褒めておこう』」



「なんでだよっ!?」



「『そして今の文章に何故と疑問に思ったのなら君は最高のバカだ』……旦那様、私は石碑の文章を読み上げているだけですので悪しからず」



「……分かっている。それで続きは?」



「はい、『あの迷宮にゴールはなく、具体的にいえばループしてる。そして此処に辿り着くためには見え見えの落とし穴に落ちるというばかげた行為をしなければいけない。謎を解いたなら馬鹿は訂正しよう、君は大したものだ。そうでないなら、やはり君はバカであろう』」



「俺、実は分かってたん――」



「旦那様、嘘をつく必要性はございませんよ?」



「……ご免なさい、此処に着けたのは本当に偶然です」



「『そして、改めておめでとうと言おう。理由はどうあれ、此処がこの迷宮のゴールともいえる終点だ』……ということのようですよ、旦那様?」



「そっか。ここがゴールで、ようやく着けたのか。……あまり嬉しくないのはなんでだろうな?」



「『なぞのじゅもん、“パパ、お家に帰りたいの”を唱えれば地上に戻――」



「――って、アイツ消えやがった!? ……いや、単に謎の呪文とやらを言っちまった所為で地上に戻っただけ、か? 俺も戻る……と言いたいが、あとちょっとだけ、この部屋のこと調べていくとするか」



と、言うわけでちょっと続くお話ですけど、この会はとりあえずここまでということで一区切りを。

……てか、また寝過ごすとか、最近疲れているみたいです、自分。


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