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harem!〜カオス煮、いっちょ上がり!〜  作者: nyao
o メイドさん vs ご主人様
605/1098

ど-398. 館の地下にあったりする迷宮

とある風景。

のんびりくらりと……?



「どわっ!?」



「旦那様、お気を付けくださいませ」



「ああ、分かっている。今のはちょっと……何というか気が逸れただけだ」



「それが命取りとなる可能性もございます」



「それも重々承知しているよ。お前の方こそ気を抜くなよ?」



「当然です。私は旦那様のように気を抜いたり、何処かのドジっ子のように口にパンを加えながら『遅刻遅刻~』と走ったりなどいたしません」



「……何だ、そりゃ?」



「はて、何でしょう?」



「んな、俺に聞かれても知るかって。それよりも、ふざけるのとかは抜きにして本当に気を抜くんじゃないぞ?」



「心得ておりますとも」



「……でもなぁ、この作業って俺ら、いったいどのくらいやってるんだ?」



「さて、私も正確には覚えておりません」



「地下に隠れた迷宮――って、のはロマン溢れて魅力的なんだけどな。ここってどのくらいだったっけ?」



「地下迷宮の50,067階にございます」



「五万かぁ。つか、一体どのくらいの深さまで続いてるんだ、この迷宮?」



「もしかすると延々とループしているだけで終わりはないのかもしれません」



「かもな。どんな理由で作られたのかはさておくとして、まあいい暇つぶしにはなるもんな」



「そうですね。――旦那様、そろそろこの階層のマッピングも終了いたします」



「お、そうか? ……つーかよ、今更ではあるけど、そもそもとして広さ自体もおかしな空間なわけだ、この迷宮」



「明らかに『竹龍の地』以上の広さが御座いますので。しかしそれを申し上げるのであれば、そもそも五万階以上の地下、という条件自体がおかしなものとなりますことをお忘れなく、旦那様」



「あ、そう言えばそうか。じゃあここって一種の閉鎖空間……ある意味異世界って言ってもよくないか?」



「そうかもしれません」



「……はぁ。それじゃ、そろそろ次の階層にでも行ってみるか。誰かに見つかったら面倒だしなぁ」



「余り戦いたくはない相手ばかりですからね?」



「そうなんだよなぁ。迷宮、そしてそこに現れる正体不明のモンスター、“厄災”に侵されてる魔物ってわけでもないし、しかもめちゃくちゃ強いし、ここにいるようなやつらが仮に地上に一匹でも現れれば、世界滅ぶかもな、本気で」



「可能性はございます。ミドガルド一匹であの力を持っておりますから」



「……ま、気にしないようにしよう。いつぞや、ここで見つけた卵を持ち帰ったのは気の迷いだった」



「はい、旦那様」



「さて、それじゃ次の階層――次の迷宮の世界はどんなものなのかねぇ」



「寒い場所でないのを祈ります」



「俺はおっかないモンスターがいないことを祈ってるよ」



「それは難しい願いと心得ます」



「だよな。今までの経験からしても、やっぱり無理か」



「はい」



「……ま、精々逃げ回るとしよう」



「はい、旦那様。――それでは、次の階へまいりましょうか」



「ああ、んじゃ、行くか」



「はい」


――駄目だ! 何か本気で頭が働いていないっぽい気がするっ!?


にっき・二十日目

【色々と思うことはあるが、今日は疲れた、というか今日も疲れた。世界をぐるっと回って自分の部屋に戻ってくるとか、あり得ないだろ。そもそも何でおれは地上に落とされた?


まあ、そんなあいつの機嫌が悪い日もあるか。仕方ない





と、いうのが俺の悪いところ】


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