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harem!〜カオス煮、いっちょ上がり!〜  作者: nyao
o メイドさん vs ご主人様
588/1098

ど-383. 雨の日

晴れています



「最近雨の日が続くな」



「とは申しましても、天候は結界でコントロールしておりますので故意ですが」



「んで、その意図は?」



「皆様に雨季と言うモノを体験させるのも必要かと」



「まあ、地上の方じゃそういう地方もあるからな。必要って言えば必要だけど、それならせめて事前に教えておいてくれると助かる」



「何故ですか?」



「いや、雨が続くってのは草花の種類によっちゃ天敵もいいもんなんだぞ」



「存じておりますが、良いではありませんか」



「全然よくないぞ」



「……気温湿度全ての環境を管理する結界で花壇全てを覆うと言う無駄に豪勢な方法をとっていると言うのに、外気がどうこうなど関係ないではございませんか」



「気分の問題て言うのもあるし、それに結界に覆ってばかりで最適な環境に常に置かれてるって言うのも問題があるんだぞ」



「成程。つまりは常に私が傍に控えております旦那様の様に、良い環境ばかりでは花はダメになってしまうと言う事で御座いますね」



「そうだ。一体お前が傍に居る事のどのあたりが最適な環境って事に繋がるのかは甚だ疑問ではあるが、概ねその通りだ。時には厳しい環境こそ、その命を美しくさせる場合もある。当然、そうじゃない時もあるけどな」



「つまり私の旦那様に対する数々の非道仕打ちも愛の一種と言う事ですね。そのように断言されると照れるモノが御座います」



「酷いって事は自覚してたのか」



「いいえ。ですが旦那様がひどい仕打ちを受けていると感じている、と言う事は存じております。私と旦那様には少々認識に違いがある様で御座いますね」



「ああ、そうだな。ついでにその認識の齟齬がお前の意図的なモノでなかったら、まだ救いようとかもあるんだけどな」



「旦那様、お慕いしております」



「……急にどうしたんだ?」



「いえ。まるで旦那様が私の事を誤解しておられるのではないかと思いまして、思い切って思いの丈を打ち明けてみました」



「誤解はしてないと思う。俺は正しくお前の事を理解してるって言う自信があるぞ」



「まあ、私の事を理解などと……私も旦那様の事は全て存じているという自負が御座います」



「……不思議だよなぁ。互いが互いの事を全部理解し合ってるって言うのに、何でこれで軋轢あつれきが生まれるんだ?」



「軋轢など生じておりましたか?」



「軋轢じゃなかったら、夫婦漫才とでもいう気か?」



「……それも悪くはありませんね」



「今のお前の表情の方が、さっき照れるとかほざいてた時よりも、よっぽど照れてるように見えるぞ?」



「旦那様は私をいじめて楽しいのですかっ」



「じゃ、逆に聞くがお前は日頃から俺をいじめて楽しいか」



「楽しいです。もう一つ申し上げますに、実に愉快です」



「わー、ここに最低のお方が居りますよー?」



「いえ、ほんの冗談……でも御座いませんが」



「だよな、だよなっ! お前は心底俺をいじめて楽しんでいるからなっ」



「旦那様も私をいじめて楽しんでおります。愉快痛快です」



「楽しんでない……とも言えないか。確かにお前がおろおろしたり慌てたりしている姿は実に愉快ではあるな」



「仕方のない旦那様です。私は苛められるのは好きではありませんが、旦那様でしたら何をされようとも、しようとも嬉しい限りですので構いません」



「……そう言えばお前ってそういう奴だったよな。どのみち嬉しがって、俺ばっかりが割を食ってるって言うのは絶対気のせいじゃないよな?」



「きっと旦那様もそのうち悦ぶようになります。実は既に悦んでいるという可能性も……!?」



「ねえよっ!!」



「まだ調教が足りませんか」



「調教とかいうの止めっ! 調教するとすればお前が俺を、じゃなくて俺がお前を、の方だっ!」



「優しくお願いしますね、旦那様♪」



「……そう言う感じだから、調教とかもやる気なくすんだよなぁ、俺ってば」



「本当に調教してくださってもよろしいのですよ?」



「分かってる。だから敢えて何もしないんだ」



「旦那様のいけず」



「と、言う訳で俺は偶には晴れが見たいなー」



「……承知いたしました、旦那様のお望みとあらば」



「ん~、明日は晴れかー。どうだ、久しぶりにピクニックとか、行ってみるか?」



「そう言うことでしたら、喜んで」


最近読者が減っているので、悲しいのです。

やはりだらだらはいけないということかっ!



にっき・五日目

【今日は久しぶりに二人っきりでピクニックに出かけた。お弁当を作って


お弁当を作ってもらって、丘の上で食べたり食べさせたり。素敵な時間だったとは思う。

いつも、こんな時間が過ごせればいいのに。】


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