表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
harem!〜カオス煮、いっちょ上がり!〜  作者: nyao
o メイドさん vs ご主人様
586/1098

とりとめのない話

小休止。そしてこのお話は本物語の登場人物とはあまり関係がありません、そうだと良いな。


とある宿屋での会話?


「ぅ――きゃあああああああああああああああ」



「なななんですか!?」



「ヤってられるかベイビィ、もといベイビィ!!」



「はぁ!? いきなり何言いだしてるのよ、っていうよりもついに狂ったの?」



「いっっっっっ、やっほぉぉぉぉぉぉぉぉ。……後断じて狂ってなどいない。俺は冷静そのものだ」



「何処からどう見れば今のが冷静に見えるのか、教えて欲しいわね」



「何処からどう見ても何を見ても冷静そのものだろう?」



「いえ全然」



「それはお前の眼が俺への愛に盲目的に曇っているからだ。まっ、仕方のない事だけどなっ!」



「……本当に、いよいよヤバい末期なのね」



「末期も末期、サドンデスだぜぃ」



「サドンデス……?」



「いや、何となく言ってみただけ」



「あ、そう」



「それはそうともっと俺に優しくならない? 世界的規模な勢いで」



「は? いきなり何言ってるの……」



「手始めに俺の近くに居るスィリィから。はい、さんはいっ!」



「――戯言はせめて寝てからほざいたら?」



「ちっがぁぁぁぁぁう!!!! そこはセリフが違うだろっ、違うだろっ、違うだろぉぉぉ」



「……じゃ、何て言えって言うのよ? 一度死んで出直してこいとでも?」



「レム様、愛してるっ!! はい、復唱!」



「……」



「おらっ、どうしたっ!? 貴様黙っていればそれで済むと思っているのかっ、それとも睨みつければ何が何でもこの俺が低頭宜しく言う事を聞くとでもっ!?」



「違うの?」



「違うわぁぁぁぁぁ。そうそういつまでもただ従順なだけの俺でいると思うなよっ」



「……あんたが一体いつ従順だったか、教えて欲しいくらいだわ」



「煩い黙れ余計な事は喋るな吐くな考えるなっ!! はい、復唱! “レム様、愛してるっ!”」



「れ、れむさま……ぁ、愛して――って、何言わせるかこの疫病神がっ!!!!」



「俺が、この俺が一体いつ疫病神だったか!? 俺と一緒に居るお陰でスィリィはこうして愉快楽しく爽快に指名手配のハラハラドキドキロマンスまみれのどろどろ愛憎逃亡劇の最中なんじゃねえか。一体何が不満だ!?」



「何処から何処まで言っても全部が不満に決まってるでしょうがっ!」



「――……なら、その気になればスィリィ一人だけなら逃げられるのに逃げないのは何でだ?」



「そ、それは……。世間にあんたみたいなトンデモ男を放置しておくと、色々と傍迷惑でしょ。だから私がこうやって見張ってるんじゃないの」



「スィリィ以外、他の女に色目を使わないように?」



「……そうよっ、悪い! 悪いって言うの!? って悪いわよね、悪いのよね、どうせ私が悪いですよっ!!」



「いや、強いて言うならそんな盲目的に嫉妬するまで愛されてしまった俺が悪いわけであるが、だから世界規模で嫉妬されて世界全てが俺に優しくないってのはどうしたものかと思う訳だよ、俺は」



「誰が誰に嫉妬してるって言うのよ!? そうよ、私はあんた――レムに寄って来る他の子たちに嫉妬してたわよしてるわよ認めてあげるわよっ、それが悪いって言うの!?」



「悪くはない。ただ俺は優しくしてほしい。やさしい言葉をかけて欲しい、安らぎが欲しい、ただそれだけだ。だがそれは――果して悪い事なのか? いや、ヒトとして当然の権利と主張だろう!? 何故に世界は俺に安らぎを与えないっ!?」



「ちょ、ふざけるんじゃないわよ!? ヒトがゆっ、勇気を出して告白をしてるって言うのに、よりによって無視? 完全完璧に無視!? 私の初めてを尽く奪っておきながらその態度は何様のつもり!? 私のご主人様にでもなったつもりなの!?」



「……スィリィの初めて?」



「そうよっ! ファーストキスとか、初恋とか、他にも他にも……ぉ、男のヒトとこうやって二人きりで旅しちゃったり、いろんな姿を見たり見られたりしちゃったり――とにかく、色々とよっ!」



「ファーストキスは記憶に御座いませんが?」



「わ、私だってないわよっ、まだキスも男の人とのお付き合いもその先もまだしたことないわよっ、悪い? 悪いって言うの!?」



「いや、悪くはない。悪くはないぞぉぉぉ!! いや、それは最後にはスィリィはきっと全部俺に捧げてくれるだろうから、今はそんな些細な話は良いとしてだ、」



「些細!? 私の乙女心を一体何だと思ってるのよ、レム・アイリアス!!」



「それは難しい質問だ。世の真理と言ってもいい。第一もうやってられねぇよ、色々と。そう色々とさぁ。溜まってるんだよ? 俺だって溜まってるんだ、それを分かってる? いや分かってるだろ、分かって――って、ふざけるんじゃねぇぇぇ!!!!」



「……た、溜まってるって、それってやっぱり男のヒトの――」



「そうっ、ストレスが溜まりまくりだ。お前に分かるか、世界のすべてからまるで祝福されてるみたいに酷い目にしか合っていない俺のこの不遇がっ。大体俺が何をした!? スィリィに関して言えばちょっとその場のノリとか他の諸事情を込みで色々と世界中を旅して回ってるだけじゃねえかっ!!」



「二人きりの旅行ってのは悪くないけどっ、でも何で指名手配されているのよ!? しかもいつの間にか私の手配書も出てるし!」



「お揃いだな」



「ええ、お揃いねっ」



「なあ、だった分かるだろ? むしろ判れ、俺の不遇を、そして共感しよう、体感しよう、共有しようじゃないかっ!」



「そこで芽生える互いの恋心、とか?」



「それも悪くはない」



「……そう言う、恋物語みたいなのも悪くないわね」



「だろう? だろうっ!? そうすればきっとスィリィも俺に優しくなって、世界だってきっとよりいい方向に傾いていくと俺は思うんだ」



「それは……そ、そうね。レムがそうして欲しいって言うのなら、考えてあげないでもないわ」



「俺の幸せ最高っ! 俺のときめき万歳っ!! むしろ世界が俺にひれ伏せ、そして世界を愛して愛されてやろうぜひゃほー一!!」



「でも、その前に私はレムのその尻軽さを何とかしないといけないのよね」



「そんな事はないっ。俺に優しく、そして俺は基本的に誰にでも優しい最高の素敵なジェントルメンっ! ふっ、完璧すぎて何よりもこの俺が、俺自身が怖いぜっ、――じゃ、なくて」



「……頭痛いわ」



「兎に角っ、世界俺に優しく、俺、もともと世界に優しい。これ、基本です。てすとにでるよー?」



「あー、もう頭がんがんするっ、そんな耳元で叫ぶなっ!!」



「な、なんだよぅ、さっきまではあんなにも俺の事を好き好き愛してるっ、もう離れられないのマイダーリン♪っていてくれたじゃないかよぉぉぉ!?」



「……そ、そんな事言ってたかしら?」



「言った」



「じゃあ気の迷い気の間違い一生続く不幸な勘違いよ、そうよそうに決まってるそうじゃなきゃあり得ない。大体何で私が……れ、レムなんかを好きにならなきゃならないのよ、って好きになっちゃんたんだから仕方ないでしょ!? それを私にどうしろって言うのよ! この朴念仁の鈍感バカっ!!」



「俺は朴念仁でもなければ鈍感でもない。当然スィリィの淡い切ない涙ホロリ俺にフォーリンラブな恋心など完全完璧余すところなく把握しているに決まっているだろうが。ふっ、照れるなよ、子猫ちゃん」



「……(てれてれ)」



「照れてる表情も可愛いよー、このっ、憎いねぇ~! ついでに一つ、肉喰いねぇ」



「い、今のは告白とか愛の告白とか私の気持ちの赤裸々とか、そう言うのじゃないんだからねっ!」



「……ふと、肉が喰いたくなった」



「……あ、私も」



「……目の前には、美味しそうな肉が」



「私の目の前にも、何か筋張ってそうなお肉があるわね」



「何処に肉が? スィリィの目の前には俺しかいない訳だが」



「そうね。でもそれを言うならレムの目の前には私しかいないはずよ?」



「……」



「……」



「じゃ、スィリィが美味しそうなお肉って事か」



「……レムが美味しそうなお肉? それって食に対する冒涜だわ」



「据え膳食わぬは男の恥」



「ミンチにすればすこしはおいしそうになるかしら?」



「……よし、食うか」



「変態ですー、ここに変態がいますー、そして私、……襲われる!? 冗談じゃないわ!!」



「先ずはその二つの肉まんから……うぅ~」



「誰かが言った、この世は所詮弱肉強食。――食べられる前に私が食べてやるっ!!」



「――む、ヤル気だな、スィリィ」



「そう言うレムもね」



「……むぅ」



「……、ふぅ、それにしてもちょっと、暑いわよね、ここ」



「確かに」



「扇げ」



「……、そこは普通、服を脱ごうかなーとかって発想だと俺は思う」



「つべこべ言わずに、扇げ」



「あ、扇ぐモノがないな~、なんて……」



「……仕方ないわね。じゃ、服脱ぐからそれで扇いで頂戴」



「分かった。ならついでに俺も服でも脱ぐか。暑いし」



「ちょ、変態っ!?」



「そう言うスィリィも服なんか脱いで、変態かっ!?」



「私の裸体を脳裏に刻んだまま――目を潰してやるっ!!」



「っぉ!? い、今本気で狙いに来たな? 流石はスィリィ。躊躇いが全然ない」



「うゆ~!! 覚悟しなさいよね、レム・アイリアスっ。もう愛してるんだからっ!!!!」



「――ふっ、俺に敵うと、思うなよ?」






◆◇◆






「――……で、この状況って一体何だろうな?」



「ぁ、あ、あぁ――」



「まあ待てスィリィ。少し落ち着け。そして昨夜の事をちょっと思い出してみようじゃないか」



「ああああああああああああああああああ」



「えっと、昨夜は確か……あれ、不思議だなぁ。何したか、さっぱり思い出せん。なんか気分は実に清々しいんだが。……せめて服の方は清々しくないと良かったんだけどな」



「ま、前を隠せこの馬鹿ぁぁぁ!!」



「そう言うスィリィも、ちょっとは隠そうぜぃ」



「っ!!!!!」



「……ふむ、しっかし、昨日何やってたっけなぁ。一体どうやったら二人裸でベッドインだなんて状況に……」



「――」



「大丈夫だ、落ち着けスィリィ。何か色々なモノとか、今のスィリィの感情以外は何処も汚れてないから、何の問題もない、そのはずだ。……お? いま俺、上手い事言った?」



「――殺すっ! レム、今すぐあんたを殺してやるっ!!!!」



「……ま、意気込むのは良いけどな。でもな、スィリィ。さっきも言ったと思うけど、少しは自分の身体を隠そうぜ? 俺もそうだけど」



「っっっ~~~~~~~」





「……ふぅ、今日も空が青いなぁ。一日、何か良い事あればいいけど」


所詮、酔っぱらいの戯言っすよ~


と、言う訳で着のみ着のまま気分の乗るまま、ノッてノリまくるのはやっぱり楽しい。そして書いているときは自覚がない。

お休みの話でした、

いじょ!


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ