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harem!〜カオス煮、いっちょ上がり!〜  作者: nyao
o メイドさん vs ご主人様
578/1098

Act X. とあるシャトゥルヌーメの対話

少しお休み。

「ねー、ルル。下僕一号様もいなくなってしまいましたし、これからどうしましょう?」



キュゥ?



「ルルには分かりますか、下僕一号様はあのお星様になってしまったのです」



キュゥゥゥ



「うむ、私の力が及ばなかったばかりに下僕一号様は……ぐすん、哀しいのです」



キュウウウウ



「ルル? こんな残念な私を元気づけてくれるの?」



キュル!



「ルルは優しい良い子なの。空のどこかに生息しているレムとは大違い」



キュウウウ



「……ふぅ、でも下僕一号様がいないと、やはり寂しいの」



キュゥゥゥゥゥゥゥ



「うん、ルルも寂しいよね? 下僕一号様は怒るとちょっと怖いけど、我の大切な下僕一号様でした」



キュルル



「私は……下僕一号様の事をずっと忘れません!」



キュル!





――あのヒトの子、生きてますよ?





「いつまでも過去に囚われている私ではないのです。下僕一号様の事は本当に悲しいのですが、それを糧に私は強くなる!」



キュゥゥ?



「うむ? ルル、どうかしたの?」



キュゥゥ



「さっき声が聞こえた? おかしな事を言うルルです。ここには私とルルの二人だけしかいないのです?」



キュウウ!



「きっとそれはルルの空耳なのです。もしくは天の啓示?」





――じゃ、天の啓示の方でお願いするわ





キュ?



「所でルル。儚く愉快に散ってしまった下僕一号様の事は、隠し通していた“愛のめもりぃ”なる下僕一号様のちょっとドキッとする写真集と一緒に永遠の心のノートにしまい込んでおくとして、これからどうします?」



キュゥゥ



「また声が聞こえた? それはきっとルルの勘違いなの。もしくはレムを誑かす悪女の囁き?」





――悪女とは何ですか、失礼なっ





キュルル!



「だからそれはルルの気のせい。ここには私とルルの二人だけしかいないの。もう下僕一号様はいないのですよ?」



キュゥゥ



「……うむ、思い出すとまた少し悲しくなってきました」



キュゥゥゥゥ



「いけない、いけない。我はこの様な事でずっと落ち込んでいる弱い子ではないのです。私、強い子!」



キュル!



「うむ、元気出た!」



キュウウウ





――さっきから無視しないでくれませんか? ……それとも聞こえてないのかな? でもそっちの飛竜の子にはちゃんと……





キュウウ!



「ルル、何度も言うけどそれはきっと空耳なのです。もしくは何処かの女神の戯言?」



キュゥ?



「うむ? いいえ、私は女神ではないですよ?」



キュウウ



「うむ!」



キュルルルル



「そうですね。たとえ下僕一号様が亡きモノになろうとも――」





――だから、あのヒトの子はまだ生きてますよ。それは貴女の勘違い。判るかな、このへちゃむくれっ!





「へちゃむくれとは失礼なっ! むしろ貴女様は何様のつもりですかっ。ちなみに私がシャトゥルヌーメです」



キュゥ?



「うむ? だからルル、此処には私とルルの二人だけで……いけません、つい独り言もしくは幼女の妄言に応えてしまいました」



キュゥゥ



「うむ? 私は幼女じゃないですよ?」





――私も幼女じゃないよ?





キュ、キュゥゥ???



「ルル、不思議そうにしてどうかしましたか?」



キュゥゥ



「? おかしなルルなの」



キュウウウウ



「そうです。……例え下僕一号様がいなくなろうと、私の成すべき事に変わりはないのです」



キュゥゥ!



「うむ! 我の目的、即ちレムに襲われる事! ……うむ?」



キュ?



「少し違う気がするので言い直します」



キュ



「我の目的、即ちレムの捕縛! ……ついでに世の救済も行ってます?」



キュゥ?



「……コレも少し違う気もするけど、ま、いっか。なのです」


キュゥ



「うむ、ではどうしましょうか……何となくあっちに行った方が良い気がするので、行ってみましょうか、ルル」



キュル!


下僕一号様を失った(?)シャトゥのとある一幕。

基本的に時々聞こえる天の啓示っぽいモノは気にしない方向で。


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