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harem!〜カオス煮、いっちょ上がり!〜  作者: nyao
o メイドさんとご主人様
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ど-XXX. あくる日2


昔々、あるところに…




「殺してやる、このっ」



「ああ、どうぞご勝手に。ただしその台詞はせめて体が自由になってから言うべきだと俺は思うぞ?」



「くそっ、こんな鎖が如何して……このやろ、放せ、束縛趣味の変態がっ」



「おいおい、誰かが聞いたら勘違いされそうな言葉を吐くなよ。……命が危ない、主に俺の」



「事実だ。わたしを地下に、こんな鎖で縛り付けて置いて今更何を開き直るつもりだっ」



「いや、だってお前、そうしとかなきゃ暴れるだろ?」



「当たり前だっ!!」



「だから俺も心苦しいがお前をこうして束縛してるんだよ」



「嘘だっ、顔が笑ってるぞ!!」



「まあ、一割くらいはそんな理由があるんだよ…と、完成したな」



「か、完成?そう言えばお前ずっと何かしてたみたいだけど一体何してたんだよ…?と言うより、その不気味な表情をわたしに向ける意味は何だっ」



「ん?まあ一言で言えば悪い子お仕置き用の魔術理論が完成したって所。じゃ、早速本番といってみるか」



「…いや待て。何だ、その怪しげな魔術は。それにせめてっ、せめて何かに試してからにしろっ、このやろ…」



「安心しろって。ちゃんと記述間違ってても安全機構が働いて魔術キャンセルされるからさ」



「くっ、いつもながら無駄に細かい魔術を組んでるな、お前」



「お、褒め言葉?」



「そそ、そんなことあるか、馬鹿」



「まあどっちでも良いけど。そう言えば初めて会った時も今と似たような状況だったような…?」



「おっ、覚えてないな、そんな昔の事…」



「そっか?俺の勘違いか。まあどっちでも良いや、つーわけで逝ってみようか」



「だだ、だから止めろとさっきから言って…」



「不許可」



「わ、わ…きゃああああああああああああああ」



「うむ、よしよ…あ゛」



「ななな何!?今の“あ゛”て何よっ!?!?!」



「気にしない気にしない。理論は完璧だった。ああ、理論だけは完璧だったぞ」



「何?だから“だけ”って何指して言ってるの!?」



「つかお前、さっきから地が出てるぞ。良いのか?」



「地?地って………ふ、ふんっ。何の事だかさっぱりだな」



「今更だけどな。さて、それよりもこれで大丈夫なはず…鎖解くから暴れるなよ?」



「誰が貴様の言う事なんて聞くかっ」



「よし、鎖解け…」



「死ねっこのや――」



「はい、ストップ」



「――………な、何で動けない?」



「うむ、実験は概ね成功か」



「――わたしに何をした?」



「何、ちと俺に絶対従属するようにしただけだ」



「だけじゃないだろそれ!!!!」



「てのは、まあ、それは副産物みたいないざって時の防衛機構みたいなもんで、実際のところはお前の内在にさっき縛ってた鎖みたいなものを組み込んでみた」



「は?」



「だから、端的に言うならお前の力を封じてみた」



「………ふざ、けるなぁー!!!」



「と、言うわけだから以後気をつけるように。今までどおりの生活だとこの世の荒波の中生きていけないぞ?」



「貴様が言うな貴様がっ」



「てな事でさよなら。頑張って生きてください」



「なっ、転移魔じゅ――いつの間…」






「………はぁ、あいつ、自分の価値分かってるのか?いや絶対分かってないんだろうな。ただでさえの珍種なのに俺を探して目立つ事するから…。まあこれで少しは馬鹿な奴らからのめくらましにはなるか――――ったく、もう見つかったのか、面倒臭い。で、いい加減あいつの事を諦める気にならないか、お前等?」



『……』



「ご苦労な事で。それじゃいつもどおりに…面倒だから片すのはまあ、任せた。あ、あと殺すなよ。後処理も面倒になる」





本日の一口メモ〜


昔々、あるところに一人の女の子がおりましたとさ。

その女の子は忌子として周囲から疎まれ、隔離されながら成長しました。命を狙われた事は幾数多。

そしてその子は――


以上、何の意味もない?イントロでした。


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